あそこは伏魔殿だ
癌末期
病院の事を伏魔殿と呼び伏魔殿は嫌だと家に帰ってこられた
伏魔殿って・・・・
病院の事そんなふうに思って家に帰って来られたんだ
数年前まで病院看護師だったので
看護師として本当に悲しいと思った
一方
在宅に帰るに当って初めて知り合った
初対面の私たちを
「まだ来んがかって待っている」と
介護者の配偶者が話す。
本人も笑顔で日替わりの看護師なのに
〇〇ちゃんと看護師の事を呼ぶ
通常は
本人に家で死ぬかどうか意思確認をするのだが
本当に余裕のない末期なので
そっと配偶者に
「本当に家で良いんですね」と確認すると
大きな声で本人に
「家で死ぬがだよね。伏魔殿には行かんがだよね」と確認される
本人も笑顔で
「家で死ぬ」と話される
高齢者の二人暮らし
亡くなった時の事を話すと
「とにかくジョジョさんに連絡すれば良いがだろ」と
あまり聞きたくない様子
どうしよう・・・
本当にわかっているのかなあと思っていたが
退院後、3週間ほどで穏やかに家で亡くなられた
高齢の配偶者は決して健康では無い
不安も強いだろうし私としたら
毎日、朝夕介入した方が良いと思うと話したが
高齢の配偶者は1日1回で良いと話された
亡くなったあと2週間ほどして伺った
配偶者さんは
「看護さんは1時間、自分は23時間。でもその1時間があったから家で看れた
本人の想いをかなえた。悔いはない
でも、もっと(看護師に)来てもらえばよかった。」と
話された
凛として話されるが涙は流れ、
何て言うのかなあ。こういうの
いつも感動してしまう
富山の風景
写真提供:古西孝司
癌末期
病院の事を伏魔殿と呼び伏魔殿は嫌だと家に帰ってこられた
伏魔殿って・・・・
病院の事そんなふうに思って家に帰って来られたんだ
数年前まで病院看護師だったので
看護師として本当に悲しいと思った
一方
在宅に帰るに当って初めて知り合った
初対面の私たちを
「まだ来んがかって待っている」と
介護者の配偶者が話す。
本人も笑顔で日替わりの看護師なのに
〇〇ちゃんと看護師の事を呼ぶ
通常は
本人に家で死ぬかどうか意思確認をするのだが
本当に余裕のない末期なので
そっと配偶者に
「本当に家で良いんですね」と確認すると
大きな声で本人に
「家で死ぬがだよね。伏魔殿には行かんがだよね」と確認される
本人も笑顔で
「家で死ぬ」と話される
高齢者の二人暮らし
亡くなった時の事を話すと
「とにかくジョジョさんに連絡すれば良いがだろ」と
あまり聞きたくない様子
どうしよう・・・
本当にわかっているのかなあと思っていたが
退院後、3週間ほどで穏やかに家で亡くなられた
高齢の配偶者は決して健康では無い
不安も強いだろうし私としたら
毎日、朝夕介入した方が良いと思うと話したが
高齢の配偶者は1日1回で良いと話された
亡くなったあと2週間ほどして伺った
配偶者さんは
「看護さんは1時間、自分は23時間。でもその1時間があったから家で看れた
本人の想いをかなえた。悔いはない
でも、もっと(看護師に)来てもらえばよかった。」と
話された
凛として話されるが涙は流れ、
何て言うのかなあ。こういうの
いつも感動してしまう
富山の風景
写真提供:古西孝司