訪問看護ステーションジョジョ(株式会社THS&EK)のご案内

ジョジョは医療ニーズの高い人の訪問看護、療養通所(デイ)老人ホームをしています

つぶやき 生涯発達について

2014-11-30 08:10:17 | 訪問看護
<strong>人は生涯発達し続けるという流行りの言葉で

生涯発達とは加齢で衰える事も、機能低下も生涯発達なのに・・・
極端に言えば「死」も生涯発達なのに・・・

がん末期の人にも麻痺で体が動かない人にも
指導指導指導・・・・・ですか。
かえって不安になって心を閉じてしまう。
医療介護の世界はどうなっているのだろうと思う時がある。

もちろん指導は大切。
だけど・・・
北風と太陽という物語の太陽のように
病気や高齢者には
本人が受け入れるまで待ってほしいと思う。

心を閉ざした後のケアは受け入れるまで
時間を要し、そして詐欺じゃないかと言われる。
何回も何回も電話で確認がある。
「あんたらは(訪問看護)何してくれる。意味が解らない」と
不安があるから訪問してほしいのだと思う。だから電話が来るのだろう。
早い人は1回で理解してくれるが長い人は・・・
結果的に訪問を継続されるのだが・・・そんな不安な思いをさせたくない。

病気や高齢者に、そんな無駄な時間を使わせたくない。
時間が無いから早く安心した生活に入ってほしい。

だから生涯発達という言葉に踊らされた
本人の意思を無視した指導は考えてほしい。

在宅の死 退院日の死

2014-11-29 15:46:59 | 訪問看護
本日退院

終末期の移動は体力がとても消耗する。

訪問すると咽のゼコゼコが激しい。
本人は意識あり吸引する事も納得するが・・・
吸引してもしてもきりがない。
呼吸は下顎用呼吸

妻と別室で話す。
初対面だけど・・・・信頼関係も築けないうちに・・・
いきなり厳しい事を言わなければならないけど・・・
話す事は話さなければならない。
またまた医師より先に・・・

医師に「今日、持たないかも・・・(家族にはそこまで言わないが)」と連絡。

医師は「今から訪問する」と言われ間もなく「呼吸停止」と医師から連絡があり
訪問を促され訪問する。

家族の中には混乱で一時的に記憶が無くなった方もいた。
家族のグリーフワークの時間も無い。

もう少し早く家に帰れたら・・・
グリーフワークも出来ただろうし
家族の混乱も少なかったと思うのだが・・・。

終末期になる前から月に1回からで良いからもっと早く訪問看護を入れてもらえないだろうか。
そうすれば本人も家族も安心して、もっと早いうちに家に帰っただろうにと思うのは私だけだろうか。

追伸:
退院当日は退院支援と言うものはもらえるが訪問看護の請求は出来ない。
自費請求をすれば良いと言われるが
退院当日に、まだ人間関係も無い時に中々言えないよねえ・・・

金金金・・・訪問看護の良さが消えてしまいそうで言えない
終末期の訪問看護は結構ボランティアが多い。

在宅での死  本人が家が好きだから

2014-11-24 08:25:46 | 訪問看護
本人が家が好きだから

昨日、急に予定追加になった人の所へ訪問
う~ん・・・
癌とかではないし・・・余命を言われているわけでもないけど。でも衰弱しているなあ。
私が言うべきじゃないけど・・・
何かあったら・・・「家で良いの?」というと
妻は「本人が家が好きだから」とサラリという。
う~ん!わかっているのかな・・・と思っていたら妻の目が涙ぐんで来た。

この人もグリーフワークの最中だった。
ごめんなさいね。11月7日

病院(受診の日)へいった。
医師に入院を勧められた。
「いつ死んでもおかしくない状態」と本人も聞いたらしい。
本人は家が良いと帰ってきた。

妻は訪問看護師に
「一人だったら出来ないかもしれないけど、看護婦さんがいつでも来てくれるから・・・」と
大変素敵な言葉を頂いた。

「病院だったらいきなり死んだと言われて・・・」前に亡くなった家族の言葉だけど
家で家族の死を見つめて行くからグリーフワークされていくのだ。
グリーフケアは亡くなってからするだけではないと思う。共に苦しい時間を共有するから
家族はグリーフワークされていくのだと思う。その時間がグリーフケアだろう。

本人も、いろいろ拒否が多かったが、自ら輸液を希望するようになった。
「やっぱり詐欺」の人が訪問開始1ヶ月の間に、ここまで変わった。

訪問2ヶ月足らずで亡くなった。
朝、訪問すると自分で尿瓶を当てている。
穏やかな表情なのだが・・・・危ないかも・・・
2時間ほどして再度訪問。やっぱりおかしい。
妻に会わせたい人を呼ぶように話す。
5時間ほどの間に家族の要請に応えて4回訪問した。
無呼吸。呼吸停止。妻の看取る中で穏やかに逝かれた。
妻は「親の別れより辛いね。でも最後まで一緒に入れて良かった。家で良かった」と言って頂いた。

「訪問看護師に何が出来る」と良く言われるけれど・・・・。
病院に勤務していた時は得られなかったものが沢山得られる。
これが本当の看護なんだと感じるのは私だけだろうか。

つぶやき 介護度の減額

2014-11-14 21:48:58 | 在宅ケア
介護度の減額
恐ろしいですね。
今でさえ色々問題のある介護現場で、
介護さんがいなくて、引っ張りダコなのに
介護さんの仕事がきつくなるのは目に見えていますね。

きつくなれば・・・虐待もあり得ます。
人の目が無い時は、そういう事もありますよね。
報道されていないだけで・・・良く聞きますから

虐待で一番多いのは息子だそうです。
身内ですら虐待になる介護の現場です。
初めから虐待しようと思って介護している人はいないと思います。
でもそこまで追い込まれていくのが介護なんです。

だからスマイルジョジョでは「決して一人対応はしないで」と話しています。
二人対応の料金なんて点数がないので頂けませんけれど人間辛いと何するかわかりません。
職員と利用者を守るためにそうせざるを得ないのです・・・

虐待と言う前に介護さんがいなくなりますよね。
そんなひどい仕事でなくても色々ありますから・・・
介護さんもレストランの店員さんもお給料は変わらないみたいだし

減額されると、どうなるのだろう。今後の介護される人(自分を含めて)・・・恐ろしいですね。
お金ためなくちゃ・・・生命保険で介護保険ってあったような・・・等と考えています。

在宅での死 自宅で亡くなった家族の言葉

2014-11-08 19:57:40 | 訪問看護
在宅での死
9月受け持ちの方が3人、在宅で亡くなられました。
家族の方の賢明なケアに私たちが支えられると言うか支え合うと言うか
お見送りする事が出来ました。
看護中は夜間訪問する事もありましたし
どの家族さんも迷い、葛藤あり大変つらかったと思います。
でも亡くなった後は、どの家族さんも「家で逝って良かった」と言って頂きました。
お二人は「楽そうに逝った。こんなんなら私も家で逝きたい」と御家族様より言われました。
お一人は、まだ若い方で苦痛の強い方でしたが本人の「病院はいや」と言う強い希望を家族様が受け入れられ献身的な看護をされました。
そして亡くなった後は、「家で逝って良かった」と言って頂きました。
自らが死を受け入れた時、どんなに苦痛があっても住み慣れた自分の家が一番良いのだと思いました。
そして家族は共に苦痛を耐える事でグリーフワークが出来て行くのだと思いました。

私たちは出来る限り苦痛の無いように鎮痛の為の微量輸液管理も行い在宅での旅立ちをサポート致します。

在宅一人死

在宅一人死と言う記事を見つけた。
何故自宅だとこんなに穏やかに旅立てるのかと在宅死を見つめている医師の記事。

病院で看護師さんが時間ごと様子を見に来ても一回にかけられる時間は3分そこそこ
その点、訪問ヘルパーや看護師は1日1回にしても1時間そばにいて話を聞いてくれる。(契約次第で1回とは限らない。又1時間とも限らない)
そして人間一番落ち着く場所は自宅。心が落ち着く・・・と
私も長年総合病院にいて今在宅を経験して本当にそう思う。

死ぬ時は自分の家が1番だけれど、合わない訪問ヘルパーや看護師では最悪かも。
訪問ヘルパーや看護師は利用者が選んで良いのだから合わない時は遠慮なく「いやだ」と言おう。
穏やかに死ぬために・・・
そして私たちは利用者に選ばれるように人の心を学んで行こうと思う。


自宅で亡くなった家族の言葉
今日、9月に亡くなった方の家に訪問し奥様とお話しする事が出来た。
家で亡くなった死亡直後、「家で亡くなって良かった」と家族の方に言って頂いたのだが
日が過ぎて奥様は、どう思っていらっしゃるのだろうと・・・

「一番、始めに余命1ヶ月と言われた。家にいて長くいられて・・・良かった。
家族も毎日病院へ行かなくて良いし、病院だといきなり死んだと言う事になるけど
皆で看て覚悟して良かった。本人も3日ほど前まで病人と思えない大きな声を出していたし
一人なら看れなかったけど看護師さんにも来てもらっていたし・・・」と言って頂いた。

すっかりグリーフワークが出来ている様子であった。
これからも家で亡くなる人、家族の支えに入れて頂ければ嬉しい。