橋本ゴリラ ひよこ日記

いつも ピーピー鳴いたります。

2月19日

2006年02月21日 02時49分07秒 | Weblog
「Mr.Childrenの桜井さんの声に似てますね!」
最近はあまり言われなくなったけど、以前はよく言われた。
日本の音楽シーンでは、もう不動の地位に登り詰めた怪物アーティスト。
でも似てると言われてもあまり嬉しさを感じへんのです。
オレが「桜井さん」を意識してたら別ですけど、
オリジナル「橋本優樹」の存在について考えると、少し寂しい感じはあるね。
でもまぁ~そんなに気にしたりはしてないんや。
むしろ「桜井さんに似てる」って方がホッとする。
その理由は過去の話をしなくてはいけないな・・・。

オレが音楽を始めたキッカケは「浜田省吾(通称 : 浜省)」やった。
後にも先にも、あれほど音楽に夢中になった事がない。
中学生の時の英語の教師は、頭が良くて、美人で、おねえたまで・・・(笑)
何よりオレの「英語力」を引き延ばす以外に、
「英語そのモノ」に興味を持たせてくれた。
その彼女(英語教師)は熱狂的な浜省ファンだった。
当時、コードも理論も分からない状態で、
ギターをガシャガシャ掻きむしってたオレに、1本のカセットを貸してくれた。
浜田省吾のアルバム「FATHER'S SON」の「RISING SUN」だった。
勉強嫌い、将来の目標無し、特技はケンカ、女には興味無し、
無免許でバイクを走らせる事以外には何もなかったオレにとって、
このアルバムはオレの全てをひっくり返した。
言葉を選んで自分の事を説明すると「浜省フリーク」になった。
とにかく聴いた。聴いて聴いて、聴きまくった!!!
アルバイトの金が入ると、そのまま給料袋を持って
レコード屋さんに走ってた。
「浜省」のアルバムの全てを買い尽くす為に!!!
彼の全てを知りたくて、色々調べまくったが、
彼はメディアに出て来ない不思議なアーティストで、
数少ない情報で「浜省」についてを探しまくった。
中学三年の時に、動いてる「浜省」を初めて見た。
それはライブビデオで、オレの知らなかった「浜省」の情報を
沢山入手できた。
歌い方、しぐさ、格好、話し方、笑い方、歩き方、
その全てを細かく分析し「浜省」を自分に取り込んでいった。
大人の歌を歌う「浜省」の歌詞を、中学三年生のオレが、
どこまで理解してたは覚えてないけど、
とにかく歌い、弾き、酔いしれてました。

「橋本優樹」初のライブは中学三年の文化祭の有志発表!
そのライブでは「浜省」のコピーでした。
3曲を歌うのに費やしたリハーサルは、半年くらい時間をかけた(笑)
今その時のライブビデオを見ると、最悪にショッパイライブやったけど、
最高に深い思い出となったし、今の原点ともなった。
沢山の友達から大絶賛を受け、大満足だった。
ステージを終え、ゆっくりと時間が流れる中で、
少しずつココロの中で変化して行く何かを感じ始めてた。
「優樹っちゃんの声、浜省にそっくりやなぁ」
どこまで行っても言われ続ける。
最初は嬉しかったし、そう言われるように頑張ったが、
どこかオレの思惑とは違う妙なシコリを感じてた。
それはドンドン大きくなり、しまいにはウザくなって来た。
「橋本優樹」イコール「浜省」になってしまってたから。
もう「浜省に似てる」って言われるのが苦痛やったし、嫌だった。
尊敬してるし、むしろ愛して止まない「浜省ソング」やのに、
似てるって言われる事にアレルギー反応を起こしてた。
そしてオレは後先を考える余裕もなく、
もっている「浜省」のCD全部を、1毎1枚丁寧に割っていった。
持っていたブロマイドや、ポスター、ビデオまでも全部ゴミ箱に捨てた。
「浜省に似てるって言わんといてくれ!!!」
そして二度と歌うまいと「浜省」を封印してしまったのです。

今は「浜省」に感謝してる。
今の音楽生活をプレゼントしてくれたのは紛れもなく「浜省」なのですから。
そして沢山の友達や、ファンと巡り会う事ができたし、
これからモットモット沢山増えるやろう!
「浜省に似てる」が今では「Mr.Childrenに似てる」って変わっただけやけど、
気分は全然違う。
今では「浜省」のモノマネをしてもあまり似ていないけど、
やっぱり「浜省ソング」を歌う時は極度に緊張してしまう(笑)
「桜井さんに似てる」って言われてあまり拒絶反応がないのは
「桜井さん」よりも「浜省」に似てしまってるからかも知れん。
コード進行や歌い回しも、やっぱり「浜省」なのですから・・・。
って言いながらも実はもうそんな事どうでも良いとも思ってる。
オレは「橋本優樹」で、オレのフィルターを通した場面や空気や匂い、
そして感覚や感情を、聴いてくれるファンに届けるだけですから。

あえて最後に言い残さないようにこれを言いたい!
「浜省」は最高です!!!

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