till the promised end

the story from the sudden birth to the compulsory death

先天性障害児

2006-02-17 22:36:07 | Weblog
今日、金スペを最初の10分だけ見た。 正確に言えば、最初の10分しかみれなかった。なぜならば、見続けていたら、俺は発狂していただろうからである。

重度の障害児に関して描かれていた。皮膚が鱗のようになっている者、一切の皮膚感覚がない者、多種多様であった。俺は、最初の、皮膚が魚の鱗のようになってしまっている子を見ただけで、もうその番組を見れなくなった。

もし、あなたが同じ障害に悩んでいるのであれば、大変申し訳ない。しかし、俺の正直な感情で話すことを許していただきたい。 俺は、その子のことを「可哀想」と思ってしまった。

この感情は、現在の自分より心的状態を下にみなしていることを意味する。それ故に、「申し訳ない」と言わせていただきました。

その子の病気の名前は数時間前のことなのに忘れてしまったが、その子の発言は生涯忘れることはできないだろう。

曰く「自分は自分でいいと思っている」

涙を流しそうになった。
その子は、朝起きてから学校へ行く準備のために二時間を要するという。皮膚と衣服がすれると激痛が走るため、親に服を着せてもらう。皮膚の保護のために、塗り薬を毎日塗る。歩くときに痛みに襲われないように足にも包帯を巻く。歩くときは、ズボンが皮膚にすれないよう歩くため、ぎこちなさが残る。一ヶ月に一度、片道に時間をかけて病院へ行く。そこで、足にできた水膨れを切る。

暴言であるということを承知で言わせていただくと、そのような「最低な生環境」の中で、それでもなお「自分は自分でいいと思っている」という発言である。しかも、その目は純粋で、何の迷いも無い。それで10才である。

俺が泣かないはずがない。

俺はいわゆる健常者である。五体満足の体も脳も持っている。その俺と比べて、彼の根性や心的強さなどははるかに向こうの方がしっかりしている。

俺が今彼と同じ状況に立たされたら、これからの人生に絶望し、下手をすると自らの手で以て自分の命を絶ってしまうかもしれない。俺はそのくらい弱い人間である。

しかし、彼は違った。これからやってくる「未来」というものに、希望を持ち、開拓さえしていこうという心も持っていた。
一体俺は何なんだ。

その気持ちが俺を押しつぶしそうになった。

俺はそのような障害者達を心から尊敬するようになった。そして、故意の障害者差別をするものを真剣に潰すことを決意した。