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苫小牧でクジラが漂着

2011-09-24 11:35:23 | トピックス
苫小牧市樽前の海岸で20日に見つかったイルカかクジラ
とみられる死骸は、「コマッコウ」というクジラの一種で
あることが函館の専門家グループの調査で21日分かった。

道内で漂着が確認されるのはまれで、2006年に浦河町
で確認されて以来5年ぶりという。

調査した北大などの専門家でつくるストランディングネッ
トワーク北海道によると、コマッコウはサメを思わせる背
びれを持ち、「クジラともイルカとも違う口の形」が特徴
だという。

生息数が少なく、海上で観察されるのはまれで、生態につ
いても不明な点が多いという。

苫小牧で発見された死骸は体長約2・3メートルで死後1週
間ほど経過。同ネットワークは21日、胆振総合振興局室蘭
建設管理部から提供された写真を見て、コマッコウと断定さ
れた。

同日に北大の学生3人が現地で死骸を調査し、臓器などを持
ち帰って今後調査をするという。

同ネットワークによると、国内で漂着が確認されるのは年3、
4件。生息域が暖かい海域のため、道内への漂着は少なく、
1997年に初めて苫小牧で死骸が確認された。

その後は04~06年に計3件見つかっている。

同ネットワーク代表で北大大学院水産科学研究院の松石隆准教
授は「今年は道内海域の海水温が高く、生息域が広がったため
に漂着したのではないかと断定した。

貴重な研究材料で、生態解明に生かしたい」と話している。

こう言った珍しい現象は、やはり世界的に進行している気象の
変化による生態系の変化でありますよね。

季節感が鈍り、異常とも思える気象・・今年は特にそう感じて
しまいますね。


(豆知識) 「コマッコウ」クジラとは?

コマッコウはクジラとしては最も小さな部類に属し、イルカと
比べてもさほど大きくはない。

産まれた直後の体長は1.2m程度であり、成長すると体長3.5m、
体重400kgとなる。大雑把に言うと、腹側はクリーム色あるい
はピンクがかっており、背側および側面は青っぽい灰色であ
るが、これらが混ざったような体色であることもある。

体長に比べて頭部は大きく、横から見ると膨れているように
見える。下顎は上顎に比べて非常に小さい。20本から32本の歯
を有するが、全て下顎に生えている。噴気孔は左右の中心では
なく、若干左側に位置している。背びれは非常に小さく、湾曲
しており、背びれの大きさの違いによってオガワコマッコウと
の識別を行うことができる。眼の後方(尾側)に、偽鰓(ぎえ
い)と呼ばれる鰓に似た模様がある。ハクジラ亜目としては最
も巨大なクジラであるマッコウクジラとは近縁であり、コマッ
コウもマッコウクジラと同様に、前頭部から鯨蝋を採取するこ
とが可能である。腸には暗赤色の液体を含む袋状の器官があり
怯えた際にはその液体を噴出することが知られている。

これは捕食者を混乱させ、方向を見誤らせるためであると考え
られている。

行動は非常に地味である。音をほとんど立てずに海面からゆっ
くりと上昇し、しばらくの間、その態勢を保つという行動を行
うことがある。そのため、日本では「浮きクジラ」と呼ばれる
こともある。

潜水も地味なもので、単に海面から見えなくなる、といった風
情である。人間の乗っている船には近付いてくるというよりも
むしろ、逃げていくことが多い。ブリーチング(ほぼ垂直にジ
ャンプして身体を水面上に表した後、身体を横に倒して体側で
着水する行為)は観察された例はあるが、あまり行わない。

単独で行動することが多いが、最高6頭の群が観察されている。

主食はイカやカニである。





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