足元

2006-01-11 23:03:01 | その他
この間テレビを見ていたら一青窈が歌っていた。

彼女の魅力は歌詞や歌声を含めた独特の表現力だろう。しかし、それもさることながら僕がもっとも印象的なのは歌っているときの彼女独特の表情である。

どんな?と聞かれると説明に非常に困るのだが、僕が敢えて吹き出しを付けるとしたら「ひぃ~~っ!!」みたいな感じの表情だ。彼女が歌っているシーンを見たことのある方は是非思い出して頂きたい。彼女はしばしばそういう表情を見せる。しかしそれでもまだ分からない方のためにもうちょっと具体的な例を挙げよう。冬場、外から帰ってきた人に冷え切った手を背中に突っ込まれると突っ込まれた側の人はよくああいう表情になる。そういう表情だ。彼女は時々そういった表情を見せるのだ。

なぜだろうか?

ここから先はすべて僕の想像でしかないが、おそらく彼女は寒いんだと思う。いや、正確に言うと冷たいのだろう。先に述べた背中の例から考えて、きっとどこかが局地的に冷たいのだ。

だとすると一体どこが冷たいのだろうか?

これは想像ではなく自信を持って言える。間違いなく足元だ。

御存知の方も多いかも知れないが、彼女はステージ上で裸足になって歌う。きっとあまりに足元が冷えるので歌の最中にも関わらずつい表情に出てしまうのだろう。しかしあくまでこれは彼女のスタイルだ。彼女にしてみれば裸足が一番歌いやすいのだろう。なので僕がどんなに靴を履くように言っても彼女はそう簡単には聞き入れてくれないだろう。こればかりは致し方ない。

ただ、もし彼女に会う機会があったらこれだけはどうしても伝えたい。

「靴下くらい履いてもいいんじゃないですか?」

ひょっとすると靴下を履いたらもう一段高い声が出るかも知れないし、何か新たな世界を見つけられるかも知れない。そういった意味で僕はどうしても彼女に靴下を履いて欲しいのである。

それと、もう一つついでに僕が彼女に伝えたいのは「窈」という漢字の変換に奮闘していた僕の苦労だ。