吉村唐木店の事件簿

掛軸・天神様・雛人形・五月人形の専門店、
吉村唐木店(富山県富山市)公式ブログです。
徒然なるままに書いています。

創画会70周年記念展

2017-08-06 16:10:06 | 日々の出来事

今年もお盆が近づいてきたので、墓掃除に行ってきました。
我が家の墓は竹の生い茂る山の中にあるので、葉や枝が厚く積み重なっていました。
御先祖様、たまにしか来ない不肖の子孫をお許しください。

さて、先週のことですが、砺波市美術館で開催されている創画会70周年記念展」(8月27日まで)へ行ってきました。

創画会70周年記念展が開催されている砺波市美術館

「創画会」は1948年に上村松篁や秋野不矩、山本丘人ら13名によって結成された「創造美術」を前身とします。
従来の伝統的な日本画の枠にとらわれない、自由で創造性のある日本画団体として知られています。
今回の展示会では、創立会員や物故会員の作品を含む91点が展示されていました。

個人的に気になった作品をいくつか紹介いたします。

坂口麻沙子「鏡の前」
真正面を向いた舞妓を描いた作品。
構図一杯に大きく描かれた舞妓は燃えるように赤い着物をまとい、白い顔との対比が強く印象に残ります。

信太金昌「叢々(そうそう)白日」
二羽の雉が幻想的な情景の中に描かれた作品。
間隔をあけて向かい合う二羽の視線が交差し、柔らかい雰囲気でありながら緊張感を感じさせる作品です。

橋田二朗「渟(てい)」
二羽のアオサギを描いた作品。
生命感というか現実感を感じさせるアオサギの構図も見事ですが、なんといっても作品の色遣いが素敵です。

上村松篁「春宵」
梅の枝に止まるミミズクを描いた作品。
春の訪れを感じさせる、のどかな情景が心に残ります。


高校生以下の観覧料は無料ですので、夏休みの渋い思い出にもおすすめです。
どうしても行けない方は、当店に図録がありますので、どうぞご覧ください。

また、砺波市美術館のすぐ隣にあるチューリップ四季彩館では、「ムーミンの世界展」が開催されています。
興味のある方は、こちらも併せてお楽しみください。



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母は強い。そして底抜けに優しい。

2017-05-15 22:58:56 | 日々の出来事

昨日は母の日
予定していない宅急便が2つも届いたと思ったら・・・、
老骨にムチ打ち頑張る鬼店長への心のこもったプレゼントでした。



弟夫婦、そして妹よ、君たちはとても良い仕事をしたぞ!
僕からのプレゼントは・・・、感謝の気持ちだけじゃダメですか?

お母さんは我が家の太陽です。
いつもありがとう。


さて、久しぶりですので、吉村唐木店の近況もご紹介します。
五月人形シーズンが終わり、店内の配置替えが完了しました。
近々、店内展示の様子もご紹介しますので、お楽しみに。


「五月人形期間中はご来店いただき、ありがとうございました。一同感謝」



全てのお母さんへ、敬意を捧げる管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくです。


心寄せるくらいしかできないけれど

2016-04-15 17:06:17 | 日々の出来事

昨夜、熊本地方を震源とする大きな地震があり、九州を中心に西日本の広い範囲で強い揺れを観測しました。
とくに、熊本市隣接のベットタウンである益城町では、震度7を記録し、被害も甚大なようです。
震源の浅い地震の特徴のようですが、震度5~6の大きな余震が頻発しています。
住民の方の不安はいかばかりかと、遠くにいる者は心を寄せることしかできません。

当たり前の日常がいとも簡単に奪ってしまう、自然災害の恐ろしさ、余りの理不尽さに、強い怒りと悲しみを感じます。
全ての方に十分な支援の手が行き届きますように。
末尾ではありますが、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。


秋告げる十五夜

2015-09-27 23:53:50 | 日々の出来事

ブログをご覧の皆様、こんばんは。

9月27日は1年で、最も月が美しいとされる、十五夜(中秋の名月)です。
その幻想的な美しさをこのブログでもご紹介したかったのですが、僕の愛機(10年前のデジカメ)では綺麗に撮影できません。
ぜひ、皆さん自身の目でお楽しみください。

奇しくも、明日は一年で最も月が地球に接近する「スーパームーン」。
ご家族やご友人、大切な人と一緒に月夜の下で語り合ってみてはいかがでしょうか。


 月見のお祝い
 「月見のお祝い」¥2160

毎年言っていますが、中秋の名月の後には、十三夜(10月25日)があります。
月見はまだまだ終わらない♪
月見関連の小物に限り、全品3割引きのご奉仕価格 でご提供いたします。
ぜひ、ご来店下さい。


さて、夜も更けたことですし、最後は秋の夜の月を詠った和歌でお別れしましょう。
白河天皇の下で編まれた勅撰和歌集である『後拾遺和歌集』からお勧めの2首をご紹介します。


とふ人も 暮るれば帰る 山里に もろともにすむ 秋夜の月
 (素意法師「後拾遺和歌集」巻第四 秋上259) 
【意味】訪れた人も、日が暮れると帰って行くこの山里に、ともに住むのは澄んだ秋の夜の月だけだよ。

いつも見る 月ぞと思へど 秋の夜は いかなる影を そふるなるらん
 (藤原長能「後拾遺和歌集」巻第四 秋上256)
【意味】いつもの見慣れた月だと思うけれど、秋の夜はいったいどんな光を加えているのだろうか。(今夜の月は格別であることだ。)。




月よりも真ん丸団子が愛しい管理人のお店 吉村唐木店ホームページ もよろしくです。



心よりお見舞い申し上げます

2015-09-16 14:10:50 | 日々の出来事

関東・東北を襲った記録的な大雨により、鬼怒川の堤防が決壊してから一週間となりました。
被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

大きな湖となった住宅街で、激しい濁流に耐えながら、必死に救助を待つ人々の姿は衝撃的でした。
思い出のある我が家や愛車、収穫を間近に控えた農産物、大切なものが水に浸かり流されていくというのは、どれほど恐ろしいことでしょうか。
流れ込んだ水が引き、電気や水道が復旧しても、それだけで日常を取り戻したことにはなりません。
そのご心痛は、察するに余りあります。

そして、今も、多くの自治体関係者・警察・消防・自衛隊・ボランティアの方々が、被災地で汗をかいておられます。
とくに、ボランティアには多くの若者が参加しているとのことで、本当に頭が下がります。

被災された皆様、支援者の皆様、慣れない生活で体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛ください。
一日も早く、当たり前の日常が取り戻されるよう、祈っております。


期間限定のゆるキャラ?

2015-08-14 15:54:34 | 日々の出来事

ご当地PRキャラクター「ゆるキャラ」。
関連グッズの販売や観光客の誘致によって、地域の活性化が期待できることから、全国の自治体が競って製作しています。
ブームは落ち着いてきましたが、人気を競う「ゆるキャラグランプリ」が開催されるなど、多くの人に愛される存在です。

この夏、吉村唐木店にも、待望の「ゆるキャラ」が期間限定で登場しました。
それがこちら。


 ゆるキャラ?かぼちゃ地蔵

当店のゆるキャラ?かぼちゃ地蔵
さん。
笠や赤べべは手作りです。

ここ最近のブログにも、2回ほどこっそり出演しています(今後もひっそり出演予定です)。
お時間のある方は、探してみてください。


さて、世間はお盆休みに入ったようですが、吉村唐木店はお盆期間中も休まず営業いたします。
 ファイトーー!( ゜ロ゜)乂(゜ロ゜ )イッパーーツ!!
短縮営業となる場合もありますので、夕方5時以降に来店予定のお客様はご連絡ください。
かぼちゃ地蔵と一緒に、お待ちしております。



    


ただ今、ファンクラブ会員募集中 かぼちゃ地蔵がいるお店
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W杯、お疲れ様です

2014-06-29 19:05:51 | 日々の出来事

ブラジルワールドカップ、「歴代最強」と謳われた日本代表チームでしたが、残念ながらグループリーグ敗退という結果に終わってしまいました。
一部のスポーツメディアからは、掌を返すかのような批判・ゴシップ攻撃が続いています。
しかし、本当に必要なのは戦犯探しではなく、分析と総括であり、明日のための建設的な議論です。
少しでも多くの子供たち、未来の日本代表に、サッカーへの興味を持ってもらうための長期的施策です。

多くの熱心なサポーターは選手の帰国した空港へ駆けつけ、罵声ではなく、温かい労いと歓声で出迎えました。
 
こうした、サポーターと選手の良い関係が、将来新たなステージに進むための原動力となるはずです。

世界16強が戦う決勝トーナメントは、今朝(午前1時)が初戦でした。
ドイツアルジェリア、コスタリカギリシャ、ベルギーアメリカ、楽しみな試合が控えています。
これは、まだまだ眠れない日が続きそうです・・・。


「日本代表の皆さん、本当にお疲れ様でした」
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皐月が満開となりました

2014-05-28 18:42:23 | 日々の出来事

楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか?
今年も、店内の皐月が満開となりました。
名人が育てた皐月は、どれも枝振りの立派な逸品ばかりです。

(*゜∇゜)ノ早速見てくださいな♪


     

     

     


店内所狭しと10鉢以上並んでいる皐月は、一部を入れ替えながら6月上旬まで展示いたします。
どうぞ、お気軽に御鑑賞ください。
皆様のご来店を、皐月ともどもお待ちしております。


最近、花の話題が多いけど、花屋じゃないよ
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日本画 その妙なる世界

2014-05-04 14:22:38 | 日々の出来事

ゴールデンウイーク後半、皆様いかがお過ごしでしょうか?
雨の多い富山県ですが、今年は珍しく(?)天候に恵まれ、絶好の行楽日和となりました。 
僕は、よーーく冷えたアイスコーヒーを飲みながら、一人さびしく店番中です。
ゴールデンウイーク、楽しい思い出をたくさん作って、ぜひ僕にも聞かせてください。
 
さて、今日は連休中の予定がまだ決まっていない方のために、おすすめの場所をご案内します。
それは、富山県水墨美術館(富山市五福)
水墨画や伝統的な日本の美をテーマとした、全国でも珍しい美術館です。



美術館の前に広がる庭や池。
眺めているだけで、気持ちがほっこりとしてきます。

 
                     富山県水墨美術館

ゴールデンウイーク期間中、富山県水墨美術館では
I LOVE 日本画 西宮市大谷記念美術館コレクション展 が開催されています。

日本近代絵画やフランス近代絵画の秀逸なコレクションで知られる西宮市大谷記念美術館。
そのコレクションの中から、伊藤深水、上村松園、横山大観、杉山寧、小倉遊亀など、 日本画壇を代表する作家作品を一同に紹介する企画展です。

寒さにかじかむ女性の息吹までも聞こえそうな、伊藤深水「吹雪」
平面的でありながら竹の端正な美しさを表現した、福田平八郎「竹」
雪の点描が画面を埋め尽くす壮大な作品、山元春挙「雪渓遊鹿図」←空間にアクセントと広がりを与える可愛い鹿にも御注目ください♪

いくつか気に入った作品を挙げましたが、どれも普段はなかなか見ることのできない作品ばかりです。
皆様もぜひ、日本画の妙なる世界に、身を委ねてみてはいかがでしょうか?



日本画とコーヒーの世界に身を委ねている管理人のお店 吉村唐木店ホームページ よろしくです。


お宝拝見-わが社の逸品展(県水墨美術館)

2013-11-23 18:39:22 | 日々の出来事

秋の青空というのは、清々しくて本当に気持ちいいですね。
そこで今日は、富山県水墨美術館で開催されている お宝拝見-わが社の逸品展 を鑑賞してきました。
普段は家や会社で眠っていることの多い、県内コレクターが情熱を傾けて手に入れた作品や、名家で守り継がれてきた作品を一堂に集め、広く一般に公開するという、面白い企画の展覧会です。

      

水墨だけで山景の空間的広がりを表現した 横山大観「雨餘」1941年
少女の眼の力に吸い寄せられる 藤田嗣治「帽子の少女」1960年
絶望と陰鬱の中に詩情が漂う 三岸節子「冬のヴェロン」1978年

気になった作品に足を止め、時間の許す限り、ゆっくりと鑑賞してきました。
絵画本体はもちろんですが、額装や軸装も凝ったものが多いので、そこに注目しても面白いかもしれません。

本展覧会の開催期間ですが、なんと明日24日(日)まで。
休日の締めくくりに、恋人や家族みんなで美術鑑賞と、洒落てみてはいかがでしょうか?
面白いかどうかは人それぞれですが、きっと心に残る作品の1つぐらいには出会えるはずですよ。


こうした美術館や博物館には必ずといっていいほど、喫茶店が併設されているのですが、その魔力たるや凄まじく、僕は一度も素通りできたことがありません。
水墨美術館併設の喫茶「北斗」は、富山らしい薬茶(和菓子付き・600円)や昆布茶(同左)がメニューに並んでいます。 

      
僕が味わったのは、ミニ抹茶パフェ(480円)

美術鑑賞の余韻に浸りながら、甘味をじっくりと味わうこの瞬間、僕は日本一の幸せ者でした・・・(>▽<)ゞ



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