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2024/04/04 家畜改良事業団の種雄牛候補の検定成績でBMS出現率をちょっとまとめて、ビックリ(@_@;)

2024-04-04 13:25:31 | 種雄牛 ゲノミック
家畜改良事業団のホームページがリニューアルされた。
見やすくなっているのだろうが、まだ慣れていないので???

候補牛の検定が3/29にこっそり?更新されていた。
前回からあまり経っていない、もうじき終了なので、今回は、パス。

家畜改良事業団の種雄牛候補の検定、02後期(333/351頭の途中成績)、02前期(299頭)、31後期(316頭)、31前期(347頭)の全頭の成績を用いて、BMSをちょっと調べた。
具体的数値は下表のとおり。

これを調べる前は、

個人的になんとなく、
最近は脂肪交雑の改良が著しいのでA5(ほぼBMS8以上と同じだが、、BMS8以上であっても他の項目でB5やA4に等なる。)の格付けは半分以上。
BMS12は15〜20頭に1頭(5〜7%)。
BMSは去勢の方がメスより良い傾向にある。
と思っていたが。(@_@;)(@_@;)(@_@;)

今回の調べ、ほぼ4回分の検定からの出現率は、
BMS8以上が、去勢で58.4%、メスで68.6%、全体で64.2%。
BMS10以上が、去勢で31.4%、メスで40.7%、全体で36.3%。
BMS12が、去勢8.7%、メスで12.1%、全体で10.4%。
という結果だった。

出荷月齢は、去勢が28か月弱、メスが30か月弱と、去勢が約2か月早い出荷であった。

私が思っているよりいずれも良い成績で、種雄牛
しかも、メスの方が良い成績。(@_@;)
これが、種雄牛になれない候補のままで終わった牛を含めての成績である。
事業団はほぼ毎回13頭前後の候補集で検定を行い、4頭種雄牛を選定している。
4頭選定といっても、実用的な種雄牛はその半分以下のように思う。
それでこの好成績。(@_@;)

民間は血統で選定供用開始、供用後の育種価で選抜という感じ。
県は1頭当たりの予算が多くなく、ジリ貧でしんどいところが多い感じ。
そんな感じなので、県は、なんとか注目を集めたいがために、検定に地域内の高育種価繁殖メス牛の産子を使って成績を底上げしているように思う。
なので、供用開始後初期の肥育牛の成績が、検定終了時の成績と乖離していて人気急降下となっているように思う。
検定に大人の事情を取り入れているので、すぐに化けの皮が剥がれるどころか検定の信頼性をも失いかねないほどになっているように思う。
検定はほぼ無作為でなければ。
作為をいれるなら、母牛の年齢を一定の範囲に、と肥育前子牛の選定のときの体重(日齢体重)を一定の範囲内にするということぐらいだろうか。

事業団の検定農場の肥育技術が特段高いのだろうか?
そんなことはないと思うが。
肥育期間もごく標準的なので、肥育期間の効果ということもない。
我が地域の購買者はこの検定よりもかなり長い農家さんである。

各検定ごとの数値
              BMS
2後検  全頭数   8以上 10以上 12の頭数
去勢  193/201  119   65   19     
メス  140/150   93   54   14
合計  333/351  212  119   33

2前検
去勢   155   100   56   12
メス   144   101   64   23
合計   299   201  120   35

31後検
去勢   160    95   57   18
メス   156   110   68   10
合計   316   205  125   28

31前検
去勢   182   103   46   13
メス   165   111   60   26
合計   347   214  106   39

上記の合計の数値
去勢   690   417  224   62
メス   605   415  246   73
合計 1,295   832  470  135
上記の出現率 (%)
去勢   ーーー   58.4   31.4    8.7 
メス   ーーー   68.6   40.7   12.1
合計   ーーー   64.2   36.3   10.4