E-P1 + M.ZD 45mm/F1.8
海外の
Is the future for DSLR/SLT Full Frame only?という記事を受けて、
近い将来、一眼レフはフルサイズ機が中心になる?という記事が盛り上がっています。僕としては、一眼レフのエントリー~中堅機種は小型軽量且つコストが安いミラーレスに移って、一眼レフはある程度コストをかける事が許される135サイズの上位機種(D5とか1D系の国内でいうプロ機)と中堅機(D800とかD5系、海外でいうプロ機)のみ残る、という結果になると考えています。だって、ペンタプリズムやクイックリターンミラーは安くしようがないし、サイズ的にも一眼レフはミラーレスに勝てませんからね。そういう意味では一眼レフのカテゴリーは135サイズが主流になるでしょうけど、一般ユーザーの割合は減っていくと思います。当然値段も高いままでしょう。
でまあ、そう思う理由の大きな部分はレンズの大きさです。どうもフィルムカメラは十分小さいからデジタル一眼レフ/レンズも小さくなる、という主張がありますがこれは認識のズレがあると思います。MFフィルム一眼レフ+50mm単焦点とデジタル一眼レフ+28-135mmズームを比較したら、そりゃ一眼レフの方が大きくなりますよね(笑)
まず、フィルムカメラのレンズが小さかったのは単焦点レンズが主流だった頃の話です。しかも周辺光量落ち等が多少あっても許されていた時代です。例えばKonica C35(ジャーニーコニカ)はコンパクトですが、このカメラは37mm/F2.8の単焦点レンズです。でまあ、このサイズでよければ今度新しく出たCanon EF 40mm/F2.8で十分作れるレベルです。一方、ジャーニーコニカサイズのズームレンズは今も昔も難しいのではないでしょうか。フィルム末期の暗黒ズームはピノキオの鼻のようにのびる上、暗い、写りが悪い、という物でしたからね。
次に、もう一つ重要なのは鑑賞サイズの問題です。フィルムの頃はハイアマでも四つ切りワイド程度だったでしょうし、一般ユーザーは300dpiの2Lサイズがせいぜいだったはずです。つまりそれを十分満足できるレンズで良かった訳です。それが今はハイアマでもA3ノビが普通に使えますし、ディスプレーで24インチ90dpiのなんていう拡大サイズで鑑賞できる訳ですから、レンズに要求される性能は格段に上がります。そうなるとレンズは大きくせざるおえません。もちろん非球面レンズや特殊レンズによってサイズを小さくする努力はなされていますが、それでも最近の上位レンズはサイズが大きくなる傾向にあります。つまり、システムの肥大化は避けられないと考えます。まあこれもユーザーの要望に応えるためなんですけどね。。。
そもそも『フルサイズ』という言葉に踊らされ過ぎですよね、APS-Cだって『APSフルサイズ』なのに(笑)フィルムは110、ハーフ、APS、135、645、6x6、6x10、大判等々いろんなフォーマットがあり、用途別だったはずです。そのなかで1960~1990年代のフィルムの品質(画質)、鑑賞サイズ(~2L版)、及びカメラ/レンズのサイズのバランスがちょうどよかったのが135だと認識しています。デジタルでもいろんなアプローチがなされていますが、結局マイクロフォーサーズくらいがちょうどいいんじゃないんでしょうかねー。