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秩父そば処 「しんべい」 (横瀬そば会)

完全自家栽培、自家石臼製粉、手打ちそばを提供するそば店

新そばの季節となりました

2014-10-21 14:21:55 | その他
昨日で、そばの刈り取りを全て終えました。
18、19号と2つの台風が、この地域を通過しましたが、奇跡としか言い様がないのですが、ほとんど影響を受けませんでした。

そばの香りを味わいたくて、比較的早がりで(栽培期間約2ヶ月)収穫できました。ここ数年のうち、最も良い状態でのソバの収穫と言えます。

この新そばを、まずは、横瀬町の第37回「よこぜまつり」からお出しいたします。今年の新そばがどのように仕上がっているのか、皆様に味わっていただきたいと思います。

「よこぜまつり」は、10月26日(日)に横瀬町町民会館駐車場で開催されます。横瀬そば会は、舞台に向かって左側の一番奥でそばをお出しいたします。
(oh!)

石臼(9)

2014-10-16 23:09:14 | 製粉
約1週間かけて、臼の溝に沿って小さな痕跡を残す目立てをしました。片口ハンマーで臼の表面を数限りなく叩きました。その際、ハンマーの刃先がすぐに丸くなるので、デスクグラインダーで刃先を削り鋭利にしては、叩き続けました。

デスクラインダーでハンマーを削るところと鋭利にしたハンマーです。



(oh!)


石臼(8)

2014-10-14 11:00:24 | 製粉
広義の「目立て」の仕事は、①臼のバランスを整えること、②溝を彫ること、③山の部分に鋭い凹凸(細長い小さな痕跡)をつけることです。もちろん3つとも大切なのですが、特に大切なのが③です。

私は、始め目立てとは②の溝を彫ることだとしか考えていませんでした。しかし、三輪茂雄さんの「臼」などの著作を読み、③が決定的に重要であることを知りました。

粉にされていく過程は、上下の臼の山の部分に製粉材料がはさまれ、次第に小さい粒子にされていくことです。従って、上下の臼の山の部分は、つるつるしていてはダメでザラザラしていなければならないわけです。

さらに、その山の部分は、溝と平行に細長い小さな傷があればよりいっそういいわけです。それは、山の部分でも、小さな粒子がかき上げ、かき上げされながら移動して細粒子化されていくからです。こうした、痕跡をどう上手く作っていくかが目立ての肝要な点です。

次の写真は、目立て前でもう磨り減っていますが、溝と平行に外に向かう細長い痕跡が見えると思います。


(oh!)

石臼(7)

2014-10-10 22:17:54 | 製粉
目立て職人の仕事は3つだと言われます。 ① バランスをだだすこと。石は硬軟が均一でないために、長く使用していると、一部が早くすり減ってアンバランスが生じます。また、以前は手で回したために、力が加わるところが一定になるために、すり減るところが決まってきてしまいます。こうしたことから、生じたアンバランスを正すことが1つです。 ② 溝をつけること。  ③ 上下の面が触れ合う面に、ハンマーで小さな痕跡を残していくこと。

まず、②から始めました。デスクグラインダーで溝を出来るだけ均一に彫りました。その際、製粉材料をかき揚げやすいように、写真に示すようにデスクグラインダーを斜めに当てて切り込みました。(目立てが終了した最後にも、デスクグラインダーを使って溝の深さ、幅などを整えます。)



◇「しんべい」での土・日のそばの提供は今でも継続しています。(oh!)