「そば打ちをしてもつながらない」とよく耳にします。つなぎとして小麦粉を、山芋を、卵を使うなどとも聞きます。基本的に、そば打ち技術を別にすれば、問題の1つはそば粉にあるのだと思います。
かなり以前の話なので正確には覚えていないのですが、有名なそば店のご主人がテレビで挽きたてのそば粉と3週間経ったそば粉を使って、それぞれそば打ちをするのを見たことがあります。結果は言うまでもなく、名人といえども3週間経ったそば粉を「めん」にすることはできませんでした。
今述べたのは、そば粉が単に新しいか否かなのですが、いいそば粉かどうかには様々な条件があると思います。そばの実のどの部分を粉にして使うか、ロール挽きなのか石臼挽きなのか、石臼挽きならばどのような石臼が良いのか、などなどです。