ちっとも来ない、という嘆き&懸念を書いた。
そうしたらたくさんコメントをいただいた。
「うちも来ない」
「いや、来てますよ」
などいろいろ。
昨年、うちの狭いベランダには山椒の木が五本あった。
もちろんプランターの山椒だから、そんなに
大きな木ではない。
もとは三本だったが、昨年、20頭もの幼虫が
ついたので、あわてて二本買い足したのだ。
しかし五本が丸坊主になっても幼虫たちの食欲は満たせず、
友人が山椒の枝を抱えて助けに来てくれた。
五本のうち二本は、もう今年、葉をつけなかった。
でも三本は、ありがたいことにしっかり生きている。
例年ならいまごろもう一、二頭は羽化を迎えているだろう。
なのに今年はどうしたことか。
毎日、老眼鏡をかけて、葉が齧られてないか、糞が落ちてないかと
点検するのだが、悲しいかな、きれいなまんま。
昨年のように大挙してこられたのでまた葉がもたないが
せめて五頭くらいは育てたい。
美しい蝶になって空へ飛び立つ姿を見たい!
うちのベランダにはメダカもいる。
暖かくなって食欲も旺盛になった。
布袋草の根にちらほらと卵がつく。
それを取って別容器に入れる。
こうしないと孵化したとたん親メダカたちに食べられてしまう。
今年は、その卵達もなかなか孵化してくれない。
無精卵がほとんどなのだろうか。
だけど数日前、やっと「針子」を一匹見つけた。
生まれて間もない稚魚は針の先ほどしかないので
こう呼ばれる。
その針子を、一日に何度も、しげしげと見つめる。
独りで寂しいだろうね。心細いだろうね。
だけどきっと、きょうだいが生まれるからね。
そう言い聞かせている。
今年の新しい家族、いまのところ針子一匹。
生き物が育っていくのを見るのが好きなのだが
稚魚用の餌を時々、ほんの少し撒くしか、
してあげられることはない。
食べてるのかどうかも確かめられない。
この春は、なんだか悩ましい。
(針子は写真の真ん中あたりにおります)
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