冬桃ブログ

辛さはみんな違う

 テレビを観てたら、女性の保健師さん(というのかな?)が、避難を
している人の肩を抱くようにして、おっしゃっていた。
 「お一人お一人、辛さは違います。話したいことがあったらいつでも
言ってくださいね」
 ああ、いいなぁ、この言い方。

 「善意」に燃えるボランティアの中には、「みんな辛いんですからね。
頑張ってください!」なんてことを言う人が多いのではないかと、私は
心配していた。
 保健師さんはさすがプロだ。「辛い」の中身はみんな違うということを
よくわかっておられる。
 Aさんは家族を亡くしたこと、Bさんは今後の仕事のこと、そして
Cさんは、言うに言えないことを抱えているかもしれない。
 同じ言葉で慰められるものではない。
 また、無理に慰めようとしてはいけないのだと思う。

 大切な物をなくして、それでも必死に気を張って生きてる人は、
もう充分、頑張ってきた。その人に、これ以上「頑張ってください」
というのは酷だ。
 この方達はいま、涙も出ないほど辛いのだから、どこかで思う存分
泣かせてあげないと。

 被災者でもないのに、私は彼女のその言葉だけで救われたような
気分になり、涙が溢れた。

コメント一覧

冬桃
私も
http://members2.jcom.home.ne.jp/noa411/
ヒデサン

 私も、以前買ってた犬やいま一緒にいる猫
たちと、あの屋根の上の犬が重なり、胸が詰
りました。こういう時、鎖を放すか放さないか
という議論がありますね。
 犬などはつないでおかないと野犬化するからと。
 でも私ならやっぱり放します。迫り来る波や
火などから逃げられない状態のままでは、とて
も置いていけません。
ヒデサン
わんちゃん
私は震災後 3週間波間を漂って救助され 飼い主に戻されたわんちゃんに涙しました。
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