トイレットペーパーもお米も買わなかった。
お米は兵庫県の佐用町でお土産用のものを買った
からまだあるが、トイレットペーパーが心細い。
いつも買う雑貨屋さんからもスーパーからも消えた。
さて困った。どうするかと一時は暗い気分になった。
でもまあ、振り返ってみれば、私なんか二十歳くらいまで
汲み取り式トイレだった。
子どもの頃、ごわごわした「便所の落とし紙」はあったが、
いまのように柔らかなトイレットペーパーはなかった。
少なくとも地方に住む庶民には縁がなかった。
時には新聞紙で代用されることもあった。
してみると、うちには本が山のようにある。
本箱が壊れたり倒れたりしたことでブックオフに
段ボール五箱分持って行ってもらい、古紙回収にも
同じくらいの量を出した。
それでもまだ、本は山のようにある。
いざとなればこれを使えばいい。
雑誌なんかけっこう柔らかそうだし。
もちろん水洗トイレにこれを流すわけにはいかない。
ビニール袋をトイレにおいといて、そこへ捨てる。
少しまとまったらゴミに出す。
中国はもとより、タイでもフランスでも、日本のように
トイレで贅沢に水を使ったりしていなかった。
個室に籠が置いてあり、使った紙はそこへ入れる。
タイのチェンマイとチェンライへ行った時なんかは紙もなくて、
水の入ったバケツと柄杓だけ。
ざっと流して、拭かずに終わり。
日本人としては、籠に使用済みの紙がたくさん入って
いるのはなんとも不潔に思えた。ここから病気が発生
しないかしらとさえ思った。
しかし郷にいれば郷に従え。そうするしかない時は
すぐに慣れるものだ。
そうだ、その手がある、と思ったら気が楽になった。
ところで、首都圏でも被災者の受け入れが始まったというのに、
ツイッターでは有名人や有名ブロガーが首都圏から逃げ出す
過程を刻々とツイートしている。
「他の人にも警告してあげてる」つもりかもしれないが
それはパニックにつながりかねない。
逃げるなら粛々と、勝手にどこかへ行って欲しい。
被災者を受け入れ、なんとかその人達を助けたいと
思っている者にまで、いらぬ不安を振りまかないでほしい。
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