冬桃ブログ

「誰にでも言えなかったことがある」文庫版

 2014年に単行本が出た
「誰にでも言えなかったことがある」
 が、このたび文庫になりました。
 どんな装丁になるのか知らなかったのですが
出来上がったものを見て、胸を突かれました。

 女の子が一人描かれているだけの
とてもシンプルなものです。
 でも、これは八歳の時のわたし。
 そして手に持っているのは椎の実。
 

 デザイナーもイラストレーターも
内容をよく読んで、これにしようと
決めてくださったのでしょう。

 この本はわたしの半生を綴ったエッセイです。
 八歳の、この時点から、人生は大きく変わり、
奈落の底のような日々が始まりました。
 いえ、ほんとうはものごころつかないうちから
いずれこうなる運命でした。
 両親ともに、私を置いてどこかへ
行ってしまったのですから。

 まあほんとに波乱万丈ではありました。
 もちろん、大人になってからの波乱は自分が招いたことです。
 大事な人を傷つけ、自分も傷つきました。

 でも、いつまでも続いて欲しいと思う幸せな時も、
死んだ方がましだと思った辛い時も、
生きていれば、いつしか過ぎていきます。
 ふと気が付くと、いまこうして
 これを書いている自分がいます。

 いま、ここにこうしているのはなぜだろう。
 振り返っても、正直、よくわかりません。
 ただただ、その時を、自分なりに、
一生懸命生きてきたのでしょうね。
 流されたり、頑張ったり、絶望したり
舞い上がったりして。

 そんなことを書いた本です。
 八歳の女の子が手にしている椎の実の謎も
読んでいただけたら解けます。
 アマゾンで予約販売が始まっております。

 解説は、女優、脚本家・演出家として
大活躍の渡辺えりさんが書いてくださいました。



 

コメント一覧

yokohamaneko
ミドリムシさん
 私はすっかり頑張らない人間になってしまい、
コロナをいいことにテレビばかり観ています。
 まあ、許されますよね、もう古希を過ぎたんだもの。
ミドリムシ
Yokohamaneko様…感動しました。人生の真理がいっぱい詰まっている、ご本です。ページの中に登場する人物や動物、…椎の実までが、起き上がって、動きだしました。そうです…演劇を観ているような気分です。ゆっくりと…ではありますけれど一気読みです。ご子息からのメール文のところでは、胸が詰まってしまいましたが『もう頑張らなくていいよ…』の、メッセージで…それではせめて、毎日ちゃんと生きていかなくちゃなあ…という気持ちになりました。素敵なご本を…ありがとうございます…🎵🎵🎵
yokohamaneko
ミドリムシさん
 この蒸し暑さを吹き飛ばせるほどの威力は
ないのですが、暑気払いのひとつとして、
一読していただけたら光栄です。
ミドリムシ
Yokohamaneko様…毎日、毎日、ムシ暑くて、neko先生、お身体大丈夫ですか?私はもう、虫の息💦です…。今日、国民保険料改定金額、お支払書なるものが届きました。昨年、不動産売買を同時に行った為か、今年になってから、何だか税金ばっかり支払ってます。先月、市県民税を支払い、これで終わり、あとはもう無いべえ…と、ホッとしていたら、とどめの一発でした。向こう一年間は、満額保険料を毎月納めなくてはなりません。あ~ぁです⤵⤵。しかし、今、書店から電話があり、『誰にでも、言えなかったことがある』が、入ったそうです⤴⤴。週末は楽しい読書ガールになります🎵
yokohamaneko
酔華さん
 ありがとうございます。
 「滑って転んで崖っぷち続きの
こんな人でも、生きてこられたんだよねえ」
 だから大丈夫と、読んでくださったどなたかが
気を強く持っていただけたら本望です(笑)。
酔華
文庫本にもなったんですね。
おめでとうございます。
店頭にもいずれ出てくるのかな。
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