一泊二日のとんぼ返りでS村から横浜へ。
高島屋の美術画廊で創作家具作家安和夫さんと
彼の娘で画家、安藤ニキさんの二人展が開催されている。
その最終日に、なんとか間に合った。
安藤和夫さんとは長いお付き合いだが、お嬢さんの
ニキさんには朝日新聞の連載コラムに10年くらいも
挿絵を描いていただき、これまた長いお付き合いに。
ニキ・ブルーと呼ばれる神秘な「青」は、一段と深淵を増し、
散りばめられた金粉が、誘うようにその空間を舞っていた。
「枯れたひまわり」の絵の前で、ニキさんと。
一緒に行った友人の前田梢さんと私が座っているのは、
安藤和夫さん作の椅子。
この絵にはほんとうに心惹かれた。
枯れているのに活力がみなぎっている。
老いた私はなんだかとても励まされた。
他の観覧者にも人気抜群だったようだ。
お客さんと話が弾んでいる安藤和夫さん。
(向かって左端)
右端は横浜の超有名人、坪倉良和氏。真ん中は
仏画氏の寺田しのぶさん。
安藤さん作のお厨子。
私もじつは数年前、私だけのお厨子を創っていただいた。
奥に入っているのはニキさんの絵。
手前に置かれているのは、亡くなった祖母の「御神体」。
毎朝、手をあわせている。
さて、翌日はもうS村へ。
一夜明けて畑を見ると、あらまあ、
大事に育てている落花生が掘られている!
このところ近隣に出没している猪の仕業らしい。
お向かいの師匠T子さんの推理によると、
掘り方が浅いからウリ坊(子供の猪)だと。
「わあ、育ってる!」
土の上に転がっている豆を見て、
私は内心小躍り。
でももう掘らないでね、初めて植えたんだから!