「変わらないことこそしあわせ」というフレーズが
昨年来、日本ではよく聞かれた。
だからこれはありがたいことなのだろう。
大晦日周辺でいただき物がたくさんあった上、
元旦には知人から手作りハム、ベーコン、それにつきたてのお餅が届いた。
お餅はしばし置いとくとして、このハムは何度かいただいてるので
おいしさを知り尽くしている。ベーコンは初めてだが、ちょっと
炙ったら、まあ香りの良いこと!
そんなこんなで大晦日から正月三が日にかけて食べ続けた。
人様からいただいたものを無駄にしてはいけないと、ひたすら食べた。
テレビを観ながら食べ、本を読みながら食べ、猫をかまいながら食べ……。
体を動かしたことといえば、すぐ近くにある小さな神社へ初詣に行ったことくらい。
おみくじは「小吉」だった。昨年は鍵をなくしてあたふたしたので、
鈴のストラップを買った。落としたとき、音でわかるように。
大晦日はなんとなく紅白歌合戦を観たが、胸に迫る歌はなかった。
演歌は世代的に合わないし、Jポップはもうリズムからして馴染まない。
こういう時には青春時代の懐かしい歌を聴きたいなあ。
そして若い頃の夢や感覚を甦らせたい。
60年代から70年代はじめにかけて流行ったアメリカンポップス、
フレンチポップス、リバプールサウンド……。
そんなものをやってる局はなかったが、紅白の裏で「懐かしの歌謡曲」
みたいのをやってた。
ちょっと観たが、あの頃、若々しく飛び跳ねてた歌手がシワシワの顔で
登場したので、あわてて紅白に戻した。
気持の若さを取り戻したいのに、現実を見せられるのは辛い。
1日の夜はTBSの「笑いの祭典 ドリームマッチ」を観た。
漫才コンビが相方を換えて新ネタで挑むというものだが、真面目にやってて
なかなかおもしろかった。
欠かさず観ている「ケータイ大喜利」も楽しめた。
けど2日の日本テレビ「世界一のショータイム」はひどかった。
世界的なマジシャンやらダンス名人やらが登場して、それに値段を
つけるというもの。
出演者は悪くないのだが、そのあいまに同じ前振りをこれでもかと
いうほど見せられる。ものすごい水増し。こんな作り方して恥ずかしくないのだろうか。
三分の二くらいまでは我慢して観ていたのだが、ついにやめた。
あとは録画しておいた映画を数本。
4日になってようやく外出。町田のカンボジア料理店「アンコール・トム」へ。
オーナーのペン・セタリンとはカンボジア旅行以来。
友達二人も来店し、女四人で四時間余りもお喋り。
三が日、苦しくなるほど食べてたくせに、私はここでも、友達が
残したものまでせっせとおなかに。
セタリンがカンボジアから持ち帰ったたくさんのショールの中から、
それぞれ自分に似合いそうなものを買った。
私は淡いパステルカラーばかり。
家に帰ってから広げてうっとり。きれいなものは眺めてるだけで心が躍る。
(いろんなショール、「アンコール・トム」で買えます。ぜひ!)
で、ここへきて、忸怩たる思いにかられるのも例年通り。
四日間で本を二冊しか読まなかった。文章はほんの数行しか書かなかった。
そういう予定ではなかったのに。正月こそ、五冊くらいは読破し、
いつか書こうと思っている原稿をせめて400字詰め20枚くらいは
書くべきだったのに。
また今年も正月という一年の計を決める神聖な時を、のんべんだらりと
過ごしてしまった。
食べ過ぎで胃が苦しかったから、初夢もろくなものではなかった。
年がかわったからって、いきなり人間が変わるわけじゃないという
あたりまえのことを、性懲りもなくまた確認したことであった。
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