冬桃ブログ

やっぱり猫が気になって……。

 うちの猫がいなくなった分、
近所の野良猫が気になってしょうがない。
 マンション密集地帯なのだが、
駐車場の車の下、戸建て家屋の隙間などに
野良達は身を隠している。
 うちの前あたりだけでも、常時、五、六匹はいる。
 いや、姿を見せないだけで、たぶんもっといる。

 左右目の色が異なる猫も見た。
 ネットで調べたらオッドアイというらしい。
 生まれつき、体が弱いことが多いという。
 もう一度会いたいと思い、ことあるごとに
そのあたりを捜すのだが、なぜかその後、見かけない。

 まだ生後三ヶ月くらいではないかと
思われる仔猫もいる。
 可愛い! もし付いてきたら飼わずにいられようか。

 うちの猫が亡くなったあと、たくさん残っていた
キャットフードは、猫を飼っている友達に
全部、貰ってもらった。
 なのに私はまた、おやつやカリカリなどを買い、
猫の姿を求めて、暗い路地をうろつく。
 
 餌を食べながら、頭ばかりかお腹まで
撫でさせてくれる猫がいる。
 かと思えば、やってきた他の猫を激しく追い払う
強欲な猫もいる。
 狭いエリアなのだが、縄張り争いがあるらしい。

 たいていの猫は片耳の先がカットされている。
 近所の人に尋ねたら、野良猫の世話をしている
ボランティアの人がいて、真夜中に餌を持ってきたり
捕まえて動物病院へ連れていき、避妊手術を
施したりしているのだという。

 昔、猫は自由だった。
 家の中でくつろいでいたかと思えば、外へ
散歩に出て、ネズミを捕ったりしていた。
 でもいまはそういうわけにはいかない。
 野良猫に餌をやっていることがわかると
たちまち「猫に餌をやらないでください。
近所迷惑です」という看板を立てられる。
 だからボランティアの人も私も、真夜中、
人目を忍んで、そそくさと餌を置いてくるしかない。

 町から猫の姿が消えたら、どんなに
味気ないことか、と溜息をつきながら、
私は亡き我が家の猫達が刻まれたグラスで
毎夜、寝酒を飲む。


コメント一覧

冬桃
野良猫談義
傳田さん
 猫の話は尽きませんね。今度、おめにかかって
じっくり聞かせてください。
 フェイスブックのメッセージで連絡しますね。
傳田 文夫
合掌、有り難く。
 どうもあの子達の事を思い浮かべると、キリがなくなってしまい、この辺にしておきます。

 姉妹が生まれた寿○井荘、N海お婆ちゃんの部屋にはMax20尾程の猫ファミリーが6畳間で暮らしていました。また元猫である姉妹の祖母はモデルさんのような容姿で、初めは置物かと錯覚しました。母親も美貌に恵まれ、把握してる範囲で8度の出産を経験しています。早期に避妊手術を受けさせればよかったのでしょう。
 
 える達は第三次ベビーブームの子です。ドヤを追い出された時、何とか生き延びて欲しいと昔映画で観た「野生のエルザ」にあやかって、名付けました。私の経験上、交流三代目からは関わる人間を家族として認識してくれるようで、今アパートに来ている子らも 忠猫状態です。
 私も、何時からか姉妹を猫以上の対象としてとらえるようになっておりました。来寿の時代は如何にもドヤ顔○❌ザ猫が多かったのに近年では可愛がって貰える子達が増えたようです。この現状は一族が深く関与してると考えます。

 のら集団にカリカリを与えている夢の翌夜、枕元に姉妹は現れず、ひたすら雲上の成層圏を泳いでいる世界に居ました。もっとも、姉妹とは滅多にお目にかれないのですが次に逢える時はきっとキャンディーズの如くヒト科に生まれ代わった姿であると願い、それが私の夢でもあります。……長文大変に失礼致しました。傳田
冬桃
寿の猫達
傳田さん
 猫達は傳田さんに懐いていたのですね。
 そして、寿のおじさん達も、野良ちゃんを
世話してあげていたのですね。
 我が家近辺の猫達は、エサをあげようにも
すぐに逃げてしまいます。人間が怖いのでしょう。
 たいして悪さをするわけではないのに、最近は
町が猫に冷たくなりました。
 でも、猫の姿をまったく見ない町って、おそらく
寒々としているように思うのです。
 共存の道を探りたいですね。
 亡くなった猫達に合掌。
傳田 文夫
却ってすみません。
山崎先生
 ご心中をお察しせず言いたいことだけ載せてしまいました。近頃は猫ブームですから、のら達に理解のある方も増えてきたようです。行方不明の子は、きっと誰かに拾われ、今頃暖かい部屋で眠りに就いているのではないでしょうか。

 あの日、センター傍のN山荘にサービス入りした際、執拗に声掛けしてくる耳馴染みの声。えるは一時間余り解放してくれませんでした。まさかその晩旅立ってしまうとは。本当に事故だったのか、彼女が寝ていたトイレは冷たい。 えみに食餌を与えた帰りも呼び止める彼女を振り切り一人深夜タクシーに乗ってしまった。

 その春「のら猫」という写真集を出している作家さんの個展に参り、姉妹の物まね写真集をお渡しした処、歓んで受け取って下さいました。先生は震災孤児となった猫や犬の救済活動をなされていたと知ったのは、ずっと後でした。
 私は彼女達の存在証明をしたかったのです。今般この場をお借りし、先生にも知って頂き、今宵こそ夢に登場してくれるといいのですが。
傳田 文夫
 
冬桃
切ないですね。
傅田さん
 コメントをありがとうございました。
 いよいよ本格的な寒さになって、私も、路上の
人と同時に猫達のことも気になっています。
 うちはマンション林立地帯にありますが、やはり
野良猫は多く、近所の雑貨屋さんに、仔猫が車に
轢かれて亡くなっていたという話を聞きました。
 高齢者の一人暮らしであっても、なにかあれば
後を誰かが引き受けるというちゃんとしたシステム
があれば、一匹でも面倒をみられるのに‥‥。
 高齢者にも野良猫にも幸せなことなのに‥‥。
 そう思わずにはいられません。
傳田 文夫
路上の寒さが気になって……。
ご無沙汰しております。この度は宜しくお願い致します。
 昨夜は辺り一面の野良達に食餌をやってる夢をみました。残念だったのは、そこに娘の姿がなかったことでしょうか。東日本大震災が発生した少し前の厳冬期、ひまわり館傍の交差点で逝った「える」と7日目にYHV角の交差点で後を追った「えみ」、共に交通事故。1年半に満たない短い生涯でした。
 末期癌のため、簡宿〇井荘を出ざるを得なくなったお婆ちゃんの鳴海さんが飼っていた猫達に因んで姉妹を「えな・える・えみ」と命名。長女の「えな」は職場の後輩が今でもお世話になっています。のら猫の平均寿命は3~4年といわれています。飼い猫の1/3、その1/3しか生かしてあげられなかったことは、最大級の悔やみとなりました。
 寿では今でも自分の生活費を削り、夜な夜なのら達に食餌を与える優しい人が大勢います。最近では月に数日しか寄らなった本牧アパート、待っているのは6~10尾の兄弟姉妹。もう1年も倉庫化している借間故に撤収を迫られているのに。
 
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