先月の26日あたりからだったが、いまだ全快とは言えない。
インフルエンザではなかった。が、ただの風邪でもないようだ。
熱は二日ほどで下がったが、腹痛がひどく、それが治った後も
腸の不調は相変わらず。
喉のいがいが、咳、目のかゆみがひどい。もしかすると花粉症に
移行したのかも知れない。
外出しなくてもいい時は、家でぐだぐだしていられたが、
ずっとそうしているわけにもいかない。
ラジオ出演、会食、会合出席、講演と、自分で自分の体調不良を
ごまかしながら、なんとかこなしてきた。
もっとも心配だったのは二時間近い講演。
喉がもたないと思った。
昨日、その日がとうとう来てしまったのだが、間の悪いことに
前夜から続く風雨。外へ出てタクシーを拾うまでに傘がおちょこになった。
平日の午前中というだけでも不利な条件なのに、こんな嵐の中、
誰が私の講演なんかに来てくれるのか。
まあ、十数人がいいとこだろう……と、すっかり落ち込んだ
気分で会場に到着。
が、なんと約140人も来てくださった!
50冊しか用意してなかった本もすぐ完売。
ありがたくて不調を忘れ、講演終了後、主催者の方々に誘われるまま
洋食のランチコースをいただく。
日ノ出町の和菓子屋「御菓子司 打出庵 大黒屋」の渡邉寿一さんも
まだ知り合ったばかりなのに、素敵な御菓子をお土産に駆けつけてくださった。
主催のスタッフも大喜び。
「御菓子司 打出庵 大黒屋」
http://www1.ocn.ne.jp/~okasi/
昼食を終えた後は開港資料館へ。
「フォト・スタジオの聖地・横浜」という展示を観る。
これは昔のフォトスタジオを模したもの。(別棟展示)
さすが開港場として世界に名を馳せた横浜。昔から写真館が多い。
時代によっていろんな写真家が活躍しており、彼らのドラマも
興味深かった。
売店で「図録はないんでしょうか」と尋ねていると、この展示を
担当した学芸員、伊藤泉美さんにばったり。
図録はないけどコーヒーをご馳走になり、しばしお喋りさせていただいた。
その後、元町の高橋書店へ寄り、「横浜の時を旅する ホテルニューグランド
の魔法」、20冊ほどにサインさせていただく。
その間にも二人のお客様が、この本を購入して下さった。
著者がいることはご存じなかったようだが、もちろんそちらにもサインさせていただいた。
書店で、誰かが自著を買ってくださる現場を目撃することはあまりない。
だから立て続けに二人もいらしたことは、とても嬉しかった。
というわけで精神的にはかなり立ち直りのきっかけになった日だったが
腸がびくとも動かないのもまた事実。
ついに山中先生にメール。先生からは折り返し、電話をいただいた。
「大腸癌かもしれないな」
「え~!」
この「え~!」は、癌が怖いとういうより、入院だの手術だのという
事になったら猫はどうする、という心配が頭をよぎったから。
「医者はいつも最悪の事態を予想しておかないといけないからね。
とりあえず」市販薬を試しなさい」
で、薬局へ走る。
安藤ニキさんの個展で購入させていただいた天使の絵が、
そのうち届くはず。
そしたら絵のオーラに護られ、また思う存分食べられる身になるだろう。
いや、その「思う存分」がおそらくは今回の不調の原因なのだが……。
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