冬桃ブログ

育つかな、古代蓮の夢

 誕生日に、友人のまちづくりプロデューサー、福井功さんから
古代蓮の種をいただいた。

 この蓮は植物学者の大賀一郎博士が千葉県検見川の遺跡から
発見したことから大賀蓮とも呼ばれている。
 当初は、たった3粒の種だったそうだ。
 大賀博士はそれをていねいに育て、2粒は失敗に終わったが
残る一粒を見事開花させた。
 種の子孫は方々へ送られ、島根県の荒神谷博物館の池でも
毎年、花開いている。
 私がいただいた種は、福井さんが荒神谷博物館で求められたもの。


 数年前、福井さんと一緒に荒神谷遺跡を見に行った。
 銅剣358,銅矛16,銅鐸6がここから発掘され、
それまで神話に過ぎないと思われていた古代出雲が
これで「歴史」として認識された。
 
 荒神谷のある場所は、地名を神庭という。
 そこに立つだけで、瞬時に、2000年を超える時を
遡ったかのような気がしたものだ。

 荒神谷遺跡
http://www.kojindani.jp/iseki/

 古代のロマンとミステリーを秘めた種が
二粒、私の手に。
 黒い皮を削って、中の白い部分を少し出さなければ
ならないのだが、これがけっこう難儀だった。
 さすがに2000年眠り続けて生きる種、硬いのだ、表皮が。
 大汗かいて、指を切りそうになりながらも、なんとか
白い部分が見えたか、見えないかくらいで水に入れた。

 それから3日くらいしかたってないのに、一粒からもう芽が出た!


 もう少し大きくなったら、土を入れた別の器に移し替え、
首尾良く花が開くとしても3年後……だという。

 3年後。
 生きてるとしても、そうとう惚けてるんじゃないかなあ、わたし。
 咲いた花を、むしって食べてるかもしれないなあ。

 

 
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