なぜか送信はできるようだ。
メールソフトを立ち上げるとこれみよがしにボックスが開き、
「ユーザー名とパスワードを入れろ」と命じられる。
いやな予感にかられながらも思いついたものを打ち込むと、あたりまえのように
「それじゃない。やりなおし!」と、またボックスが開く。
なんでいきなりこんなこと言われなきゃいけないんだと憤慨しながらも
すでに頭の中は混乱している。
メールもホームページも、最初に加入した会社が潰れたか
吸収されたかで途中から設定が変わった。それが二度、三度とあった。
一度なんか新しい名刺を、それもいつもの倍も注文して、
それが刷り上がったとたん、ホームページのアドレスが変わるというお知らせが来た。
一枚、一枚、長たらしいアドレスを手書きで入れて人に渡すのも
みっともないので、すべて破棄するしかなかった。
で、今回も過去に送られてきた「アカウント情報」だの「インターネット環境設定」
だのという書類を並べ、片っ端からそれらしいものを打ち込んでみた。
どれもアウト。なんでいつもこうなるの!
自分の頭の悪さを棚に上げ、パソコンをののしる。
ののしったところで相手が謝ってくれるわけではないので、
いつも頼りにしている名付け子パパ、O氏に電話。
昼、夜の二回。夜なんか日付が変わっても、O氏は電話で付き合ってくれた。
メールソフトが壊れたのかもしれないということで、別の無料メールソフトや
隠されたパスワードを見ることができるというソフト(こんなものまであるのね!)
をダウンロードしたり、こういう時のために買っておいたノートパソコンを
おそるおそる(よけいなものに触るのが怖い。爆発しないかと……)起動したりしてみた。
駄目、それでも駄目。
また翌日も電話でO氏に付き合ってもらい、あれこれ試みる。
途中、コンビニへ行き、普段は手が伸びない甘い物(シュークリーム、
エクレア、ロールケーキ)を買って、ああ気持ち悪いと吐きそうになりながらストレス喰い。
いい歳して、こういうことやるかね。
なんでこれほどのストレスになるかといえば、メールという交信手段が
ともすれば一方的なものになりがちだから。
電話と違ってメールは、送ったらもう相手にその内容が届いたものだと
思い込んでしまう。
それが不安で、私など時々、「旅行中でもないのに二日くらいたっても
返事がなかったら、なんらかの理由でメールが受け取れてないと思って
電話をお願いします」と言ったりするのだが……。
電話は相手の状況に気を遣うが、メールはその点、気楽だ。
電話しにくい相手にも、メールは出せる。
原稿も、メール添付があたりまえになった。
手書き、手渡しは、そんなに大昔のことじゃなかったのに。
で、今日になってようやくサーバーのサービスセンターと電話がつながり
サーバー側の問題でメールトラブルが発生していることを知った。
もしそれが原因だとしたら、この三日間に渡る奮闘とストレスはなんだったのか。
さらに、サーバーのトラブルが解消しても私のトラブルがそのままだったら
いったいどうすればいいのか。
考えただけで、またストレス喰いに走りそう。
私なんか半世紀くらいもパソコンがない暮らしをしてきたのだから
なきゃないで何とかなると思う。
ただ、社会生活を営んでいる以上、他の人達もそうでないとやっかいな
ことになる。
「メールやってません」「携帯電話使ってません」と宣言してる人を
私は心から尊敬する。
さて、諦めて、たまってる映画DVDでも観よう。
ついでに言えば、「映画は映画館でしか観ない」という人も、私は心から尊敬している。
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