冬桃ブログ

再び暑い日

  黄金町バザールが今日から始まった。
http://www.koganecho.net/koganecho_bazaar_2010/

 野毛の図書館へ本の返却に行き、帰りに黄金町を通ったら、ちょうどオープニングの
レセプションが始まるところ。

 私はもちろんレセプションに招待されてないけど、どうせ路上だ。立ってみていても
文句は言われない。でも、知った顔が幾つもあった。
 その中の一人、市役所のK氏が、受付の招待者名簿に、さっさと私の名前を書き込
んでくれた。おかげで図々しく人の間を歩き回り、この町についての話を聞かせて
もらったり、今後の取材をお願いしたり。
 なかなかの収穫になった。

 林市長の挨拶。向かって左が京急の高架下に造られたガラス張りのスタジオ。
 その上に立っているのが市長。向かって右側、集まった人々の背後は大岡川。


 

 主賓の挨拶が終わった後、料理が並べられた。モグリの参加者である私は、
もちろん飲み物にも食べ物にも手をつけなかった。そこまで図々しくはないので。 




 それにしても、この日は野毛まで往復して、あとはずっと立っていたので疲れ
果てた。
 一人で外食することはめったにないのだが、自宅を目の前にして、ふらふらと
そばのイタリア料理店へ。

 きのこのスパゲティーとグラスの赤ワインを注文。
 食べていると、店のマスターが席にやってきて、スクラップブックをうやうや
しく差し出した。
 雑誌の見開きを切り抜いたもの。カラー写真で私が載っている。
 場所はどこかのレストラン。おそらく40代はじめの頃のものだ。
 
 マスターは私を喜ばせるつもりでそれを見せてくれたのだろうが、嬉しくなかった。
 いつも私は、化粧もせず、パジャマ同然のよれよれ普段着で近辺を歩いている。
 このマスターともよく擦れ違う。相手が自分を知ってると思わないから挨拶をした
こともない。向こうも、こちらをじろじろ見たりすることはなかった。
 なのにいきなり、よそいきの顔と服装の写真、それもいまとはまるで違う写真
(この頃はメリハリのある顔だった)を突きつけられるとは。
 
 スパゲティーはおいしかったが、気分は沈んだ。
 かといって、明日からは近所といえども化粧して、ちゃんとした格好で歩こう……
という気にもならなかった。
 
 見たかないのよ、私。
 昔の写真も、いまの写真も。
 
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