マスゾエさんのことではない。
私の個人的な事件。
だけど、もしかしたら同じ問題に
直面する方もいるかと思うので、
あえて書く。
母の成年後見人になるための書類を
大汗かきながら揃え、提出してはや二ヶ月。
家庭裁判所からなんの知らせも来ないので
思い切って電話してみた。
「あ、知らせてませんでした? すみません」
案の定、ある時点から忘れられていたらしい。
「ええと、成年後見人は司法書士ですね。
まだ特定の人が指名されてはいませんが」
えっ、なんで?
たった一人の身内である私ではないの?
なにゆえ、私は落とされたの?
「私が母の後見人になれない理由を教えてください」
「あ、それは裁判官の判断です」
「だけど、どんな裁判であれ、判決理由というのが
あるじゃないですか。私はそれを知る権利があると思うのですが」
「いや、成年後見人選定の場合は、理由は明かされないことに
なっています」
「それを決めた裁判官に会えないのですか?」
「会えません」
何を言っても、法律でそう決まってますから、
と相手は繰り返す。
私はショックだった。大きな屈辱も覚えた。
どうして会ったこともない人に、無味乾燥な
書類だけで、母の後見人失格と決めつけられたのか。
せめて理由を知りたいと思うのは、人間として
当たり前の感情ではないか。
なのに、法律でそれができないというのが
私にはどうしても納得できない。
この先、母が生きている限り、母の、さして
多くもない貯金の中から、月数万円の報酬が
司法書士に支払われる。
その貯金は、認知症でほとんど寝たきりの母が
施設でお世話になるための大事なお金だ。
私が施設に行くための交通費、母の衣類その他、
必要なものは私個人が支出する。
母の貯金からは一切下ろせない。
でも、後見人に選定された司法書士は
母の施設へ行く交通費も、母の貯金から出す。
なんでそんな馬鹿なことが……と義妹と
電話で話しながら溜息をついた。
弟の遺産の一部が母に入る、という現実はある。
けど、そのことで義妹と揉めているわけではない。
私は義妹が好きだし、彼女も私を思いやってくれている。
成年後見人関連の著書もある、
某弁護士さんに尋ねてみたところ、
「山崎さんが収入の不安定な自由業だということも
裁判官の判断材料になったかもしれません」
お金に困って、親の貯金を使い込むかも、
ということらしい。
たいしてすることもないのに、毎月数万円も
司法書士に払わなければならないことは、
もちろん腹が立つ。
しかし、不安定な自由業だというだけで、
(あるいはなにか他の理由で)
私の人間性を勝手に決めつけられたことに
もっとも怒りを覚える。
義妹と遺産のことで揉めるだろうと、これも
勝手に判断されたとしたら、それも心外だ。
わたし達は両方とも、そんな人間ではない。
しかし、名前も知らない、会うことも叶わない
裁判官の判断が、法的にはすべて。
現実として、どうすることもできない。
疲れた。御飯つくる気力ない。
今日はこれね。
私の個人的な事件。
だけど、もしかしたら同じ問題に
直面する方もいるかと思うので、
あえて書く。
母の成年後見人になるための書類を
大汗かきながら揃え、提出してはや二ヶ月。
家庭裁判所からなんの知らせも来ないので
思い切って電話してみた。
「あ、知らせてませんでした? すみません」
案の定、ある時点から忘れられていたらしい。
「ええと、成年後見人は司法書士ですね。
まだ特定の人が指名されてはいませんが」
えっ、なんで?
たった一人の身内である私ではないの?
なにゆえ、私は落とされたの?
「私が母の後見人になれない理由を教えてください」
「あ、それは裁判官の判断です」
「だけど、どんな裁判であれ、判決理由というのが
あるじゃないですか。私はそれを知る権利があると思うのですが」
「いや、成年後見人選定の場合は、理由は明かされないことに
なっています」
「それを決めた裁判官に会えないのですか?」
「会えません」
何を言っても、法律でそう決まってますから、
と相手は繰り返す。
私はショックだった。大きな屈辱も覚えた。
どうして会ったこともない人に、無味乾燥な
書類だけで、母の後見人失格と決めつけられたのか。
せめて理由を知りたいと思うのは、人間として
当たり前の感情ではないか。
なのに、法律でそれができないというのが
私にはどうしても納得できない。
この先、母が生きている限り、母の、さして
多くもない貯金の中から、月数万円の報酬が
司法書士に支払われる。
その貯金は、認知症でほとんど寝たきりの母が
施設でお世話になるための大事なお金だ。
私が施設に行くための交通費、母の衣類その他、
必要なものは私個人が支出する。
母の貯金からは一切下ろせない。
でも、後見人に選定された司法書士は
母の施設へ行く交通費も、母の貯金から出す。
なんでそんな馬鹿なことが……と義妹と
電話で話しながら溜息をついた。
弟の遺産の一部が母に入る、という現実はある。
けど、そのことで義妹と揉めているわけではない。
私は義妹が好きだし、彼女も私を思いやってくれている。
成年後見人関連の著書もある、
某弁護士さんに尋ねてみたところ、
「山崎さんが収入の不安定な自由業だということも
裁判官の判断材料になったかもしれません」
お金に困って、親の貯金を使い込むかも、
ということらしい。
たいしてすることもないのに、毎月数万円も
司法書士に払わなければならないことは、
もちろん腹が立つ。
しかし、不安定な自由業だというだけで、
(あるいはなにか他の理由で)
私の人間性を勝手に決めつけられたことに
もっとも怒りを覚える。
義妹と遺産のことで揉めるだろうと、これも
勝手に判断されたとしたら、それも心外だ。
わたし達は両方とも、そんな人間ではない。
しかし、名前も知らない、会うことも叶わない
裁判官の判断が、法的にはすべて。
現実として、どうすることもできない。
疲れた。御飯つくる気力ない。
今日はこれね。