冬桃ブログ

アサギマダラに逢いたくて

 アサギマダラは集団で海を渡る蝶として知られている。
 秋には台湾などの南へと移動していくのだが、
その道中で吸蜜していく。
 秋の七草のひとつであるフジバカマも、アサギマダラの
好む花として知られている。そこでこの花を庭に植え、
移動途中のアサギマダラを迎えている方もいる。
 長野県S村で大きな家を借り、お百姓さんになった友人が、
「うちの大家さんの縁者がそのお一人」と知らせてくれた。
 そこで、お百姓さん宅に一週間、間借りさせていただき、
アサギマダラを目撃するべく出かけていった。

 四方に連なる山また山。


 高く伸びているのはオクラ。
 9月末には「木」さながらになる。
 収穫は早めに!


 家主のお百姓さんもたくさん野菜を作っているが
ご近所さんも「これ持っていきな!」と獲れたての野菜を
分けてくださる。新鮮野菜食べ放題の日々!


 このあたりは土蔵のある家が多い。
 タラノ木(かな?)に舞うヒョウモンチョウ。






 早くも三日目にして、K氏から「アサギマダラ来ましたよ!」と連絡が!

 あ~、ほんとだ! 初めて見る美しいその姿!


 フジバカマの蜜を好むのはアサギマダラだけではない。
 蜜蜂、キアゲハ、セセリ蝶、モンシロチョウなどが乱舞。
 そしてヒョウモンチョウ。


 翌日はさらに村ぐるみでフジバカマを育てている「里」へ。
 K氏ご夫妻が車で案内してくださった。


 日によってはここに300頭を超すアサギマダラが舞う。




 いやもう、写真へただねえ、私。この光景を撮らんとするカメラマンが
ここには何人もいたが、その多くは望遠をちゃんと装備しておられる。
 私はスマホでぽちっと押すだけ。
 神秘的な蝶や風景には申し訳ないのだが、一番大事なのは、自分の目で
しっかり見ること。思い出があればそれで充分……と自分を慰める。

 一週間の滞在中に得たものはアサギマダラとの遭遇だけではない。
 でもそれはまた後日……。



 
 

 

 
 

 




 

コメント一覧

yokohamaneko
田山さん

で、独り泣いている姨って、私のことでしょうか?
yokohamaneko
田山さん

 コメントをありがとうございます。
 紋次郎さん及び大家さんのK氏ご夫妻に
すっかりお世話になりました。
 ご一緒に美しい蝶の舞を見たかったです。
 それにしてもあのかそけき蝶に、
海を渡る体力がよくぞあるものと
不思議でなりません。
田山重晴
間違いでした!
俤や姨独り泣く月の友
田山重晴
アサギマダラの妖艶な美しさに見せられています。妄想。あの翅を広げた姿を着物の衣装にデザインして日舞の臈長けた美人に着せたい。田毎の中秋の名月の夜、芭蕉の句碑のある古刹で舞う姿を想像。胡弓かフルートの調べがあれば幽玄さが増すのではないかな。月下に舞う浅葱斑蝶、しかし夜は眠っているとか。姥捨山中蝶の夢。さらしなや姨独り泣く月の友
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