昨日は72回目の誕生日だった。
その数字に驚いてしまう。
いつもいつも、生きていることに怯えていた。
自分に自信がなくて、
誰かに護られることばかりばかり夢見ていた。
で、何度も失敗を重ねてから
「護る」と「束縛する」は同義語だと気づいた。
自分だってそうじゃないの。
そばにいて護りたい人には
干渉する。束縛もする。
だったら、失いたくたくない相手とは
距離をとるしかない。
幾つになっても不器用で自信のない私は
そう気づいた時点から人付き合いに対して
えらく臆病になった。
私と同じような人がけっこういることにも
気づくようになった。
私がそうしているように、多くの人が
おどおどと生きている。
誕生日、独りで豚こまとニラの餃子をこしらえ
水餃子で食べる。
いつもどおり、ネットの無料ジグソーパズルをやり、
掃除をして、ちょっと仕事をし、ちょっと本を読み、
テレビで映画DVDを観る。
山のようにある古い邦画のDVDから
「新・平家物語」を選んだ。
主演は市川雷蔵。平清盛役。
せっかく鎌倉文化の地である金沢区に越したのだから
鎌倉時代に関する知識をもっと得たい。
そのためには、貴族の時代から武士の時代へ
どういうふうに移行したのか知らなきゃね、と考えて。
そりゃ、古典の平家物語や周辺資料を読めば
いいことはわかってるんだけど、この歳になって
それを始めるとすぐ行き詰まるのよ。
漢字の多い本は目が疲れるし、同じような
人名がやたらと出てきて絶対覚えられないし。
で、格好の資料は映画だ、となるのね。
清盛のお父さんが忠盛で、お母さんが白拍子出身の祇園女御。
でも実の父親は白河法王だったかも。いや、祇園女御が
こっそり引き入れてた正体不明の男かも。
というわけで、誰が父親なのかと清盛は悩む。
DNA鑑定もないしね。
ふ~ん、当時も悩んだんだろうかねえ、自分のルーツを求めて。
両親のルーツがわからない私は、しんどくなってチェンジ。
テレビ放映を録画しておいた「ミスター・ロン」。
どんな映画なのかまったく知らなかったのだが
いやあ、傑作だわ、これは。
主役はミスター・ロンという台湾の殺し屋。
演じるのは台湾出身のスター、張震(チャン・チェン)。
監督・脚本は(たぶん)日本人のSABU。
私は知らなかったが作家、ミュージシャン、
デザイナー、監督として、かなり活躍している方らしい。
ナイフの使い手である台湾の殺し屋「ロン」が
日本で台湾マフィアを殺害するためにやってくる。
容赦なく血が流れるクライム・アクション。
しかし殺害に失敗した殺し屋が、廃村みたいなところへ
逃げ込んだところから、話が人情コメディ風に突然変わる。
「ロン」が「ロンちゃん」に。
え?え?え?
クエンティ・タランティーノの
「フロム・ダーク・ティル・ドーン」で
この「え?え?え?」を経験した。
クライム・アクションがいきなり
吸血鬼ムービーに変わったもんね。
まあ、とにかく観てください。
昨年の公開だが、評判になったのかしらん。
大評判だった「カメラを止めるな」より、
私はこっちのほうがはるかに好きだけどねえ。
いずれにしろ、静かな誕生日の収穫です。
公式サイト
https://mr-long.jp/
その数字に驚いてしまう。
いつもいつも、生きていることに怯えていた。
自分に自信がなくて、
誰かに護られることばかりばかり夢見ていた。
で、何度も失敗を重ねてから
「護る」と「束縛する」は同義語だと気づいた。
自分だってそうじゃないの。
そばにいて護りたい人には
干渉する。束縛もする。
だったら、失いたくたくない相手とは
距離をとるしかない。
幾つになっても不器用で自信のない私は
そう気づいた時点から人付き合いに対して
えらく臆病になった。
私と同じような人がけっこういることにも
気づくようになった。
私がそうしているように、多くの人が
おどおどと生きている。
誕生日、独りで豚こまとニラの餃子をこしらえ
水餃子で食べる。
いつもどおり、ネットの無料ジグソーパズルをやり、
掃除をして、ちょっと仕事をし、ちょっと本を読み、
テレビで映画DVDを観る。
山のようにある古い邦画のDVDから
「新・平家物語」を選んだ。
主演は市川雷蔵。平清盛役。
せっかく鎌倉文化の地である金沢区に越したのだから
鎌倉時代に関する知識をもっと得たい。
そのためには、貴族の時代から武士の時代へ
どういうふうに移行したのか知らなきゃね、と考えて。
そりゃ、古典の平家物語や周辺資料を読めば
いいことはわかってるんだけど、この歳になって
それを始めるとすぐ行き詰まるのよ。
漢字の多い本は目が疲れるし、同じような
人名がやたらと出てきて絶対覚えられないし。
で、格好の資料は映画だ、となるのね。
清盛のお父さんが忠盛で、お母さんが白拍子出身の祇園女御。
でも実の父親は白河法王だったかも。いや、祇園女御が
こっそり引き入れてた正体不明の男かも。
というわけで、誰が父親なのかと清盛は悩む。
DNA鑑定もないしね。
ふ~ん、当時も悩んだんだろうかねえ、自分のルーツを求めて。
両親のルーツがわからない私は、しんどくなってチェンジ。
テレビ放映を録画しておいた「ミスター・ロン」。
どんな映画なのかまったく知らなかったのだが
いやあ、傑作だわ、これは。
主役はミスター・ロンという台湾の殺し屋。
演じるのは台湾出身のスター、張震(チャン・チェン)。
監督・脚本は(たぶん)日本人のSABU。
私は知らなかったが作家、ミュージシャン、
デザイナー、監督として、かなり活躍している方らしい。
ナイフの使い手である台湾の殺し屋「ロン」が
日本で台湾マフィアを殺害するためにやってくる。
容赦なく血が流れるクライム・アクション。
しかし殺害に失敗した殺し屋が、廃村みたいなところへ
逃げ込んだところから、話が人情コメディ風に突然変わる。
「ロン」が「ロンちゃん」に。
え?え?え?
クエンティ・タランティーノの
「フロム・ダーク・ティル・ドーン」で
この「え?え?え?」を経験した。
クライム・アクションがいきなり
吸血鬼ムービーに変わったもんね。
まあ、とにかく観てください。
昨年の公開だが、評判になったのかしらん。
大評判だった「カメラを止めるな」より、
私はこっちのほうがはるかに好きだけどねえ。
いずれにしろ、静かな誕生日の収穫です。
公式サイト
https://mr-long.jp/