ようやく秋めいてきた。
それでも、散歩はごくごくご近所のみ。
うちからまったく出ない日が多かったから、
体力は落ちるところまで落ちてるはず。




そうこうしているうちに、以前、長いこと苦しんだ
肩関節周囲炎がぶりかえしたようだ。
いや、この肩と首の痛みは帯状疱疹後後遺症か。
いやいや、やっぱり体を動かしていないせいかも……。
と悩んだ末、朝から涼しかったので、
久しぶりに野島海岸まで歩いてみた。
涼しいとはいえ、少し歩くと体がじっとり汗ばむ。
途中で倒れたらみっともないよ、と自分に
言い聞かせつつ、あら、いつのまにやら野島の橋を渡ってる。
ここまで来たんだからと海岸へまっしぐら。
アサリを採る人々。

あらまあ、野島海岸、アオサだらけ!

泡立ってるもんね。

海浜清掃は今月まだのはずだが、
砂浜のゴミが集められて小山になっている。
ふと見ると、ひとりの男性が波打ち際のアオサを掻き、
ゴミの小山の脇にもうひとつ、山をこしらえている。
「掃除をしてくださってるのですか?」
と尋ねると、
「そう、個人のボランティアで」
という返事。
ゴミもこの方が集めてくださったのかもしれない。
それにしても、見ているだけで腰が痛くなるような大仕事。
アオサは限りなくあるのだから。

「お世話様です」
とお礼を言って、私は石段に腰掛ける。
アオサ集めはゴミ拾いよりたいへん。
手伝う勇気はとてもなかった。
心地よい風に吹かれ、泡立ち、少々臭う海を
ぼんやりと眺める。

砂溜まりでは海水パンツのおじさんがくつろいでいた。

この海岸にいるのは、私を入れて三人だけ。
遠慮なくマスクをとらせていただいた。
いつまでもこうしていたかったが、日差しが
少しずつ強くなっている。
帰りはやはりきつかったが、なんとか無事に帰宅。
どうか真夏日が戻ってきませんように!
アゲハの幼虫、白黒イモムシが
この二日間ばかりぴくりとも動かない。
もしや死んでしまったのでは、という危惧と
いよいよアレでは、という期待で落ち着かない気分だった。
嬉しいことに、結果は「いよいよ」のほう。
本日、夕方、みごと脱皮して青虫に!
日焼けして、あんまりおいしくない山椒の葉だけど、
もりもり食べて次のステップへと進んでおくれ。

脱皮前の姿。
