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冬桃ブログ

今年の「さくら蜜」!

 風が強かった。雨もぱらついている。蒸し暑い。

「こういう日は人間もやりにくいけど、
蜂のご機嫌も悪いのですよ」
 と師匠。

 で師匠は一人で巣箱の点検に。
 私は作業場に残って採蜜と濾過をまかされた。
 といっても前に一度、ちょっと遠心分離機を
回させていただいただけで、まだド素人。

 巣箱から持ってきた巣枠。
 白いのは蜂が蜜の上にかぶせた蓋。


 この蓋を専用のナイフでそうっと
削り取るのだが、私の危なっかしい手つきでは、
削るというより抉りかねない。
 出かけようとしていた師匠があわてて引き返し、
「あ、これだけは僕が」とナイフを私から取り上げる。


 削り取られた蓋は蜜蝋だから、
とっておいてイベントなどの際、蝋燭を
こしらえたりする。


 だけどねえ、細かい削りかすには蜜がたっぷり。
 思わず「あの、これ捨てるのなら、私、食べていいですか?」
 「ああ、よかったらどうぞ」と師匠。
 わ~い!


 蓋を削り取った板を二枚、遠心分離機にセットして
師匠は巣箱点検に。

 手動ですからね、これ。
 力をこめてぶんぶんハンドルを回すと、
揺れるのなんのって。
 高さが私の胸の下くらいあるのだが
もう全身でしがみついて回す、回す!


 巣枠の向きを変えたりして回し続け
ようやく二枚、終わり。
 ええっと、あと二枚、師匠が蓋を削ってくれた
巣枠があるけど、勝手に交換してよいのだろうか。
 きちんと作業工程を聞いておかなかったのが悔やまれる。
 まあそれでも勇気を出して交換。
 荒い息を吐きながらまたぶん回し、分離機を覗き込む。
 おお、だいぶとれた。
 そしたら下についてるレバーを開けて採蜜…なんだけど、
レバーは押せど引けど動かない。
 あたりまえだ。ボルトで固定されている。
 ボルトを緩めるくらいではだめ。外さないと……
と思うのだが、工作にも弱い私は
ボルトなんてもの外したら、そのあたり全体が
ばらばらと崩れるのでは、という恐れで手を出せない。
 師匠は簡単に「そのレバーを上に上げる」しか
言わなかったし……。

 途方にくれていると、この作業場で別の仕事をしている
女性が通りかかった。
 「あの、すみません!」と、すがるように声を掛ける。
 このレバーはどうしたらあげられるのでしょう、と尋ねると
「さあ、私は養蜂をやってないので……でもボルトを
外すしかないんじゃないでしょうか」
 彼女がボルトを緩め、ネジを抜いてくれた。
 これで無事にレバーが上がり、分離機の下部にある
蓋がひらいたわけだが、小学校の工作以前のことすら
できない自分がほんとうに情けなくなった。

 分離機からとろとろと落ちてくる蜜。


 一方では濾過。
 分離機から出てきた蜜には、蜜蝋のかけらが浮いている。


 それを目の細かい網で濾過する。
 少しずつ、少しずつ落ちてくるので時間がかかる。


 先ほど蓋を削り取った時に出た
蜜たっぷりの蜜蝋クズを拾い、分離機と濾過、
両方から流れ出る蜜を眺めながら、むしゃむしゃと食べる。
 甘い! ん~~~甘いねえ!


 こうして二時間余り。
 師匠が戻ってきた。
「いやあ、ご苦労様! 一人でよくやってくれましたねえ!」

 褒めていただき、トレトレの蜜と、巣箱からのお土産
「王台」をいただいた。


 「王台」に詰まったロイヤルゼリー。


 あま~~い一日ではあったが、
帰宅後はぐったり。
 蜜もロイヤルゼリーも、私の年齢には勝てないようで……。

 

 


 
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