多くの貴重な建物を失いました。
光景が失われると、そこにあった
歴史への興味まで、失われてしまいます。
スリリングな横浜の歴史が、東京、京都、
鎌倉などに較べて、いまひとつ一般の人
に興味を持たれないのも、それが要因の
ひとつではないかと私は思うのです。
でも、じつは!
まだまだあるのですよ、
素晴らしい建物が!

横浜の中心部においては、明治・大正期の
建物はほとんどありません。
でもその分、昭和期の粋を集めた重要な建築が
集中しています。
そのままの姿で残っていない場合も、
建物の一部、あるいは欠片(かけら)を
都市づくりを担った人達はていねいに残してくれました。
建物とは、人が住み、人が集まるところ。
そこには数々の人間ドラマも隠されています。
この特集号を手に、春真っ盛りの浜を歩いてみましょう。
思いがけない発見に、驚くこと間違いなし!。
そして、私の連載「横浜の底力」は
「横浜を記録する 横浜市民放送局」。
移り変わりの激しいこの街の、過去を掘り起こし、
現在を記録し、未来へと繋げている、
素晴らしい「発信者」達がいます。
あなたもどこかで会ってるかも!
そうそう、まちあるきの際は、こちらもお忘れなく。
年代を追って、横浜中心地になにがあったか、
ひとめでわかる歴史地図本です。
