冬桃ブログ

野の味が恋しくて

 子どもの頃、遊びながら野の恵みを
四季折々に楽しんだ。

 いたどり、つんばな、桑の実、
椎の実、柿の実、野いちご……。

 いちじくなんかどこの家の庭にもあって
ぼじって(もいで)食べても怒られなかった。
(昨日、スーパーで見たら四個980円!)

 とりわけご馳走は茱萸(ぐみ)。
 民家の庭にも多かったが、土手にも自生していた。
 大茱萸は二センチほどにもなる。
 真っ赤に熟した甘いのを次々つまんで食べたものだ。

 しかしこちらではほとんど見ない。
 果物屋にも売っていない。

 で、昨年、花屋さんで茱萸の植木を見かけ
思わず買った。
 一センチくらいの実がついていた。
 買って帰って食べてみたら、酸っぱくて
おいしくなかった。
 
 この春、乳色の小さな花が幾つか咲いた。

 そしてたったひとつ、青い実がなった。



 それがようやく紅くなった。



 酸っぱいのはわかってる。
 だから大事に眺めるだけ。

 近くの遊歩道、ザクロの花が満開。
 実がなったら、誰か収穫するんだろうか。
 それとも、横浜中心地のヤマモモみたいに、
落ちて踏まれるだけなのだろうか。
 
 いえ、私はこっそり取ったりしないけどね。
 手が届かないし。

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