というわけで、日曜日は
大岡川桜まつりへ。
この日は他の用事もあったので、
川沿いの桜を眺め、エディ藩さんのライブを聴いただけ。
エディさん、お元気そうで嬉しい。

野毛仲間でいまは山梨に住んでいるタケさんから
「女房も一緒に横浜に行くから、お花見しようよ!」
と、お誘いを受けていたので、翌日は根岸森林公園へ。
30回も喧嘩で検挙されたという元ヤクザの
タケさんは、奥さんの他に、ご近所仲間だという
男性も同行していた。
元警官で紫綬褒章を受けた方だという。
二人が仲良く運転席と助手席に並んでいる。
なんだか微笑ましい光景だった。
桜、さくら、サクラ!

ここでまた数人と合流し
控えめにブルーシートを敷く。

ああ、もうこの季節なんだねえ。
きみもコクリコ、われもコクリコ。

梅の実もほんのりと色づいて……。

ぼけも見頃。

野毛大道芝居仲間とそのお友達。

一人交代。

タケさんが持ってきてくれた
里芋の煮っころがしをつまみながら
久しぶりに会った某氏と、しんみりお喋り。
「おれ、若い頃、ほんとにろくでなしでさあ。
どんだけ周りに迷惑かけたことか」
「あ、前にもちらっと聞いたよね。
不倫して、相手の女性にお金注ぎ込んで
奥さんに辛い思いをさせたのよね」
「違うよ! なんでそんな話になるんだよ」
え、違った?
てっきりそうだと思い込んでた。
「あのね、結婚前、おれ、ギャンブル依存症だったの。
競馬に注ぎ込んで、大借金つくって」
そうか、そっちだったのか。
いったんはどうしようもない破綻者に
なったものの、立ち直ってからは
一切、ギャンブルには手を出していない。
いまは人一倍の働き者。
人一倍の家族思い。
私と一つ違いのいいおじさんだ。
そういえば、エディ藩さんのライブを
聴いたあと、駆けつけて会った相手は、
元アルコール中毒だった男性。
彼は、聞くだに胸の痛む子供時代を送った。
あげく、19才の頃から酒に溺れ、
仕事は辞める、借金は作る、自殺未遂はする
という社会的破綻者に。
紆余曲折の末、アルコール中毒の
専門治療施設に入所。
2年間の治療を経て、立ち直った。
41才のいまは、ある事業所の
所長として、何人もの部下を束ねている。
あなたは偉い、と言うと、彼は小さく
かぶりを振り、照れくさそうにお茶をすすった。
人生、大失敗しないにこしたことは
ないんだけど、弱いからね、あなたも私も。
人を傷つけ、自分も傷つき、
もう生きるのを放棄しようと思ったことも
一度や二度じゃないけど、
今日はこうして、一緒にお茶飲んだり、
桜に見とれたりしている。
お互い、なんだかんだあって、明日のことは
わからないけど、今日はまあ、穏やかに
過ぎていってくれたら、それだけで幸せだよね。
本日の収穫。のびる。

大岡川桜まつりへ。
この日は他の用事もあったので、
川沿いの桜を眺め、エディ藩さんのライブを聴いただけ。
エディさん、お元気そうで嬉しい。

野毛仲間でいまは山梨に住んでいるタケさんから
「女房も一緒に横浜に行くから、お花見しようよ!」
と、お誘いを受けていたので、翌日は根岸森林公園へ。
30回も喧嘩で検挙されたという元ヤクザの
タケさんは、奥さんの他に、ご近所仲間だという
男性も同行していた。
元警官で紫綬褒章を受けた方だという。
二人が仲良く運転席と助手席に並んでいる。
なんだか微笑ましい光景だった。
桜、さくら、サクラ!

ここでまた数人と合流し
控えめにブルーシートを敷く。

ああ、もうこの季節なんだねえ。
きみもコクリコ、われもコクリコ。

梅の実もほんのりと色づいて……。

ぼけも見頃。

野毛大道芝居仲間とそのお友達。

一人交代。

タケさんが持ってきてくれた
里芋の煮っころがしをつまみながら
久しぶりに会った某氏と、しんみりお喋り。
「おれ、若い頃、ほんとにろくでなしでさあ。
どんだけ周りに迷惑かけたことか」
「あ、前にもちらっと聞いたよね。
不倫して、相手の女性にお金注ぎ込んで
奥さんに辛い思いをさせたのよね」
「違うよ! なんでそんな話になるんだよ」
え、違った?
てっきりそうだと思い込んでた。
「あのね、結婚前、おれ、ギャンブル依存症だったの。
競馬に注ぎ込んで、大借金つくって」
そうか、そっちだったのか。
いったんはどうしようもない破綻者に
なったものの、立ち直ってからは
一切、ギャンブルには手を出していない。
いまは人一倍の働き者。
人一倍の家族思い。
私と一つ違いのいいおじさんだ。
そういえば、エディ藩さんのライブを
聴いたあと、駆けつけて会った相手は、
元アルコール中毒だった男性。
彼は、聞くだに胸の痛む子供時代を送った。
あげく、19才の頃から酒に溺れ、
仕事は辞める、借金は作る、自殺未遂はする
という社会的破綻者に。
紆余曲折の末、アルコール中毒の
専門治療施設に入所。
2年間の治療を経て、立ち直った。
41才のいまは、ある事業所の
所長として、何人もの部下を束ねている。
あなたは偉い、と言うと、彼は小さく
かぶりを振り、照れくさそうにお茶をすすった。
人生、大失敗しないにこしたことは
ないんだけど、弱いからね、あなたも私も。
人を傷つけ、自分も傷つき、
もう生きるのを放棄しようと思ったことも
一度や二度じゃないけど、
今日はこうして、一緒にお茶飲んだり、
桜に見とれたりしている。
お互い、なんだかんだあって、明日のことは
わからないけど、今日はまあ、穏やかに
過ぎていってくれたら、それだけで幸せだよね。
本日の収穫。のびる。
