The letter from YOKOHAMA

Yokohamaは未来に開けた街で、新らしいものを歓迎する進取の精神が生きている、そして、ここにしかないものがある

周恩来とキッシンジャー 中

2009-04-30 05:36:53 | Weblog

 ニコニコと笑って人気のあった周恩来、彼の本音は、
 「日本は第二次大戦の賠償も払わず、戦争から利益を得た」
 「経済拡大は軍事拡大につながる」
 「アメリカは日本を、今の状態に太らせた」

 この日本観で、日中友好の条約締結を押し進めていたことになる。

 アメリカが日本の経済復興を成功させたことについて、キッシンジャーは、
 「日本を経済的に発展させたことを、今では後悔している」

 これは、キッシンジャー個人の見解であろうか、アメリカの一部の勢力の見解であろうか。

 やはり、アメリカには、日本に好意的ではない大きなグループが存在するのであり、未だに広島・長崎に原爆を投下したことを謝ってはいない。

 ある大統領が謝ろうとすると、軍人関係や軍事産業の巨大な圧力がかかり、次の選挙で多量の票を失うことになる、ということであろう。

 ところで、キッシンジャーと周の会談を、長い間、日本人は知らなかった。
 
 これが、大陸の中国人とユダヤ系アメリカ人の本音だった可能性が大きい。

周恩来とキッシンジャー 上

2009-04-29 05:50:59 | Weblog

 キッシンジャーはともかく、日本では、周恩来は人気がある。

 日本の新聞やテレビは周恩来を持ち上げ、大変に高い評価を与えていた、だが、実際の姿はどうであろう。

 周は、日本について、どう考えていたのだろう、
 「ものの見方がせまく、とても変わっている。島国の国民だ」

 ちっとも好意的ではなかった、これに対して、キッシンジャーは、
 「中国は伝統的に普遍的視野があるが、日本は部族的な視野しかない」
 「日本人は、ほかの国民がどう感じるかに何の感受性もない。日本に何の幻想ももっていない」

 「何の幻想ももっていない」は、何も期待していないということ。

 キッシンジャーは、日本を全く評価していない、つまり、日本と日本人の価値は「ゼロ」。

 これでは、2chの連中が怒るのは当たり前だろう。

強権政治が役に立つ

2009-04-28 05:04:53 | Weblog

 自分の国の若者を戦車でひき殺してまで社会主義体制を維持しようとした中国政府は、各国の批判を浴びていた。

 ところが今回の金融危機、中国でも数百万人規模の失業者が発生している。

 もし、自由と平等の民主主義国家であれば、これを、抑えることは無理であろう。

 数百万人の失業者が難民となって、周辺の国々に押し出したかもしれない、当然、日本にもやって来たのではあるまいか。

 強持ての強権政府がしっかりとコントロールしている、「もうすこし、ガマンしろ」。

 だから、なにが幸いするか分からない、今のところは、独裁政権が役に立っていることになる。

流動する国際政治

2009-04-27 06:00:54 | Weblog

 国際政治が一筋縄ではいかない、という点では、現在の中国の共産党政権についても言えるようだ。

 ウォール街の暴走によって引き起こされた世界金融恐慌、先進各国に深刻な打撃を与えた。

 金融立国を目ざしたイギリスを直撃しボロボロの状態にさせる、33倍のリバレッジを掛けていたというから、保有する金融財産の33倍の債務を背負ったことになるのかもしれない。

 イギリスは宇宙開発を放棄している、そのためハイテク産業が育たなかった、ハイテクの製造業がしっかりしていれば、なんとか乗り切れたのかもしれない、今の状態では、どうであろう。

 そこで、イギリス政府は、共産中国との経済関係を強め、なんとか、この経済危機を克服しようとしている  ― ロンドンのシティの遠景 ―

米中の秘密会談 下

2009-04-26 02:47:09 | Weblog

 1971年の会談では、日本に関するものがあり、高度経済成長によって、経済大国になった日本を警戒する内容となっていた。

 そして、この点について、キッシンジャーと周恩来は意見が一致する。

 二つの国が恐れるものは、日本の再軍備であり、核兵器の保有であった。

 ところが、これに関して、意外な事情が生じている、
 「北朝鮮の核保有を米中が嫌がるのは、これを認めると日本の核武装化が止められなくなるからで、6カ国協議と称して、北朝鮮をなだめるのに必死のふりであるが、真の目的は日本の核保有を阻止することに他ならない」 ― 青木直人著 『敵国になりうる国米国』 ―

 とすると、日本にとって、北朝鮮は立派に役立っていることになりはしないか。

 国際政治は、一筋縄ではいかない、ようだ。

米中の秘密会談 上

2009-04-25 12:10:38 | Weblog

 1971年7月、キッシンジャー特別補佐官は周恩来と秘密の会談を持っていたことが判明した、2007年7月に公開されたアメリカの外交文書に記載されていたのだ。

 その内容は、40年近く、アメリカと中国が裏で繋がっていたというものであった。

 当時の世界情勢は、中国がソビエトと対立、アメリカはベトナム戦争に苦しんでおり、なんとか、その泥沼から抜けだそうとしていた。

 そのため、ベトナム労働党に強い影響力のある中国政府の力をかりて、この戦争を終結させようとした。

キッシンジャーの来日

2009-04-23 05:08:54 | Weblog

 ニクソン・フォードの両大統領の下で大統領補佐官や国務長官を務めたヘンリー・A・キッシンジャー博士(85)が来日している。

 来日の目的は、20日の岡山市内で行われた講演会、この講演会で、北朝鮮のミサイル発射の批判と東アジアの安全保障問題についてコメントしていた。

 「北朝鮮の日本人拉致問題は、世界で最も不当で悲惨な事件。北朝鮮の核開発問題には6カ国協議で解決していくことを支持する」

 これまで、彼がやってきたことを考えると、講演費目当て(推定・2500万円)のリップサービスと受け取る人々もいるようだ。

 21日は、京都御所や金閣寺を訪れ、春の日の1日を楽しんだ、という。

 これに対し、
 1、金閣寺は金ぴかでわかりやすいもんな
 2、キッシンジャイはくるな!!
 3、このユダヤ人、まだ生きていたのか
 4、化け物レベルのタフな野郎だな・・・
 5、85で元気だな    ― 4・22 2ch [国内]キッシンジャー博士が京都観光… ―

 総じて、批判的な反応、それにはそれだけの訳があり、彼が行ってきた反日的な行動が知れ渡っているからだろう。

日本の政治風土 下

2009-04-20 05:08:38 | Weblog

 今回の事件にはさまざまの憶説が流れていた。

 民主党が政権を獲ったら「天下り」は廃止、民主党政府に協力しない役人は重用しない、公社公団は整理する。

 これを恐れた高級官僚たちが結託して、民主党の代表を狙い撃ちにしたというのだ、しかし、それはどうであろう。

 法の執行は厳正なものだから、たまたまタイミングがあっただけではあるまいか。

 起訴事実がしっかりしていなければ、公判を維持できない、検察が負けてしまう、負ければ、担当検事の経歴に傷がつく。

 ただ、全体的なムードとしては、そういうこともあったかな、という程度ではあるまいか。

日本の政治風土 中

2009-04-19 04:54:26 | Weblog

 選挙の終盤になると、あと500万円あればなんとかなる、そういう状況が発生する、彼は派閥のリーダーのところに行く、だが、すんなりと出してくれないことがあった、らしい。

 それどころか、チクチクとイビラレる、この間は、なぜ協力しなかったのか、他の派閥の会合に出席していたな、そして、必要な額の半分も出ないことがある。

 ところが、あの田中角栄、何にも言わずに出してくれた、という。

 これには海千山千の政治家がシビレテしまった、そして、時機が来たら田中の派閥に入ろうと思う。

 私は、かつて、地方出身の国会議員と田中角栄のツー・ショットを見たことがある、そこには、人生の辛酸を甞めた二人のオトコが写っており、「なるほど」と唸らせるものがあった。

日本の政治風土 上

2009-04-18 06:23:23 | Weblog

 日本の政治事情を知っている人々は、今回の事件について、複雑な感想があるのではあるまいか。
 政治は、とにかく、お金がかかる。

 「サルは木から落ちてもサルだが、センセーさまは選挙で落ちたらヒト以下・サル以下」

 雨戸を閉め切って隠れる者がいる、いっぺんに10も20も老けてしまう。
 昨日まで町の名士としてチヤホヤされていたのだが、見向きもされなくなる。
 だから、次は、なんとしてでも当選しようとする。

 消防署の前に部屋を借り、消防車が出動すると、真っ先について行き、火事の家をお見舞いする、救急車が出動すると、その後をつけ、一番に、メロンを届ける。

 そうして、次の選挙に備える、これを徹底したものが当選するようだ。
 だから、おカネがかかる、いくらあっても足りない。

 困ったことだが、地方選挙の現実ではあるまいか  ― 中国の天安門 ―