The letter from YOKOHAMA

Yokohamaは未来に開けた街で、新らしいものを歓迎する進取の精神が生きている、そして、ここにしかないものがある

正確な情況判断

2008-03-30 06:03:12 | Weblog

 ラサの街を警備する中国の武装警察隊の装備がどこかのものに似ている、そう、日本の警察の機動隊だ、なにか関連があるのであろうか。
 ところで、日本のマスコミの関心は、チベットから北京オリンピックへと移ろうとしている。
 あの事件は、このまま放って置かれるのであろうか、とすると、あちら側の思惑どうりになってしまう。
 一体、どうなるのか、とりあえずは5月の胡錦濤の来日が問題だろう、ギョーザで迎えられるのか、チベットの国旗が翻るのか。
 その前に福田内閣の改造・国会の運営があった、正確で冷静な情況判断が必要のようだ。

友人は中国・恩人がチベット

2008-03-28 07:14:31 | Weblog

 日本の首相は「友人のいやがることはしない」、この友人とは中国のこと。
 だから、ギョーザ事件やチベット問題には触れないらしい。
 中国が友人ならチベットは「恩人」だろう、このブログで何度か述べたが、あの大戦中、中国やアメリカの申し入れを断り、日本への攻撃に役立つ補給ルートをチベット内に通すことを認めなかった。
 ネトウヨの若者が、
 「自衛隊を派遣してチベットの人々を守ってやりたい」
 気持ちは分かる、日本には、こんな若者が、まだ、いたのだ。
 誰が見たって中国が悪い、他人の土地に無断で入り、土地を強奪し文化を破壊する、これに抗議するチベットの人々に対しては正視することができない拷問、そして殺害・・・
 どんなに抗弁しようとも、インターネットの普及によって、世界中の人々が知っている、知ってしまっている。
 これでは、あの国のすることは、とてもとても、支持することなど出来ない。

あまりにも情けない日本の政府

2008-03-26 06:11:57 | Weblog

 第二次大戦前、経済封鎖に苦しむ日本に羊毛を送ってくれたのがチベット、貧しい暮らしの人々が貴重な収入源の羊毛を送ってくれたのだ。
 大戦中、アメリカ軍が補給路の使用を申し込むと、
 「日本は我々と同じ仏教国、日本が困るようなことには協力できない、中立を保持する」
 そして、日本が敗れると敗戦国扱いになる、そのチャンスに乗じて中国が侵入する、略奪・破壊・拷問、そして、殺戮の限りをつくす。
 ところが、この国の新聞・テレビは、その詳細を報道しようとしない、その理由は「政治三原則」であり、北京特派員の資格であり、今回は、どうやら「北京オリンピック」の取材権・放映権があるようだ。
 それよりも、なによりも、この国の政府が、早々と「北京オリンピック」の支持を打ち出してしまった。
 これでは、「毒ギョーザ事件の究明」「チベット問題の抗議」という外交カードを放棄したに等しい。
 今回の騒乱では、16歳のチベットの少女が銃殺されたことが報道されていた、それに対して、一言のコメントも発表しないこの国の政府には、一体、どんな「存在理由」があるのか。
 インターネットには、福田首相に対する批判が爆発している。
 「福田チンパはサイテーだ」
 「チンパ」は人でなしのチンパージという意味のようだ、このスレに対して、
 「チンパなんて言っちゃあダメですよ」
 「なして」
 「チンパジーに対して失礼でしょうが」

 福田政権の支持率が低下しているのには、それなりの理由がある。

「転生霊童」のパンチェン・ラマ

2008-03-25 07:10:55 | Weblog

 チベットは18世紀、中国の宗主権下にあった、「宗主権・suzerainty」とは「他国の内治・外交を管理する権力・the right of a country to rule over another country」。
 ところが、20Cに入るとイギリスの支配を受け、イギリスの保護下で「ダライラマ自治国」として認められるようになる。 
 そして、第二次大戦後、共産中国が侵入してくる。
 チベット民族は、ブータン・ネパール・インド・中国に分布しており、この4カ国の総人口は約600万人、ブータン約60・中国約542、さらに、亡命チベット人が15万人とされている。
 なお、ブータン・Bhutanはチベット民族が立てた唯一の国連加盟国となる。
 平均標高は約4000メートル、共産中国の兵士は高地訓練をしてから、チベットへの侵入を試みていた。
 1959年、チベット人2万人が反乱を起こす、ダライ・ラマ14世は亡命し「チベットの独立」を宣言、10万人のチベット人が従う。
 1965年、中国は「チベット自治区」を設置する。
 1987年、反政府デモが多発する。
 1989年、ラサに戒厳令が布かれる。
 中国政府はダライ・ラマに帰国を要請するが、ダライ政府は高度な自治を要求して、現在に到る。
 ところで、1995年、パンチェン・ラマ11世となる少年の認定を巡って、中国とダライ政府が対決していた。
 「パンチェン・ラマ」はダライ・ラマに次ぐ地位にあり、チベットの政治・宗教の最高権力者で阿弥陀仏の化身とされている、超能力を持った少年としてハリウッドの映画に登場したことがあるように思う。
 ダライ・ラマ14世が認定した「転生霊童」に対して、中国が別の子供を立てて、1996年に、その得度式を行っていた。
 その目的はチベット支配の徹底で、政治的支配・経済的支配だけではなく、チベット族の宗教支配ということであろう。
 これが、200年300年と続けば、どちらがどちらだか分からなくなり、ダライ・ラマのカリスマ性が希薄になり、中国が仕立て上げた宗教指導者が勢力を振るうことになる。
 この辺の手口は漢民族のお得意なモノのひとつで、その歴史を紐解けば、頻繁に出てくる。

消えたチベット僧

2008-03-23 06:13:04 | Weblog

 3月18日に帰国した日本人ツァー客によるとラサの街からチベット僧の姿が消えた、という。
 「ラサには7回ほど行ったが、今回は通常開いている店もシャッターが閉まっていた。街中を歩いている僧侶の姿も全く見なかった。ぞっとした。ラサの駅からホテルまで移動する際、銃を持った警察官に3回、検問を受けた」
 この報告に対して、
 1、全員殺されたかな
 2、中国が拘束したままのわけないだろう もう死んでいるさ
 3、ビデオ類は没収されたのかな。携帯とかSDカムとかで、SDカードでも持ち出しに成功した人いないのかな?
 4、僧侶全滅か・・・シナなんぞに金貢いだ日本人は全員死刑にしろよ
      ― 2ちゃんねる 3・19 僧侶がラサの街から消え・・・ ―
 1と2は当たらなければいいのだが、どうやら、それは楽観的すぎるかもしれない。
 3のビデオ類は、まだ、マスコミに公表されていないようだが、なんらかの力が働いているのかもしれない。
 4はODAに関与した政治家・官僚、そして経済界のグループのことであろうか。
 日本の巨額の経済援助の一部は、あの車両や装甲車、警官の衣服に回されたのかもしれない。   
      ― 拘束されているチベット僧 (中国のテレビ放送より) ―

チベット人の証言

2008-03-22 07:12:48 | Weblog

 渡辺昇一とペマ・ギャルポさんが対談していた、
 「チベットというのは我々の今の認識ではね、中国からひどい目にあったというのが一番強い印象ですが、ペマさんの家族でも犠牲者はありましたか」
 「私の兄も二人殺されました、おばあさんも二人殺されました、チベット人で家族そろっている人、私より上の年代で家族そろっている人はいないと思います」
 これが、この50年のチベットの事実ということになる。
 「ほとんど誰か殺されています。600万人のうち120万人が犠牲になったんですから、5分の1です」
 これも、日本のテレビが触れない数字であろう、さすがに、こればかりは日本軍のせいにすることはできないようだ。
 ちなみに、この前の戦争で、日本軍が殺した中国人の人数は、
  日中戦争直後       300万人
  1960年頃       1000
  1970年代       1800
  1985年         2100
  1995年         3500(死傷者)
 どういうわけか死傷者の人数が増えている、どうにもいい加減な政府である。
 1989年6月4日の天安門事件は「反革命暴乱」として鎮圧されたが、その後、反日教育が徹底されていき、日本軍による残虐な行為を拡大する必要があったのかもしれない、NHKの「激流中国」で中国の地方の子供たちが映し出されていたが、この3500万人というとてつもない死傷者の人数が、素朴で何も知らない彼らに、教え込まれている「内容」なのだろう。 

チベットと日本の関係

2008-03-21 20:54:37 | Weblog

 ダライ・ラマ亡命政府の太平洋地区担当代表のペマ・ギャルポ教授と安部晋三前首相が、3月18日に、国会内で対談していた、安部氏が、
 「チベットの人々の人権が確保されるよう努力したい」
 これに対し、ペマ氏は中国政府による本当の弾圧はこれからで、
 「わざとチベット人を挑発して、戒厳令を敷き、なるべく外部の人をチベットに入れない魂胆だ」
 あるいは、オリンピックを前にして、チベット・ウイグル・モンゴルを弾圧するプランなのかもしれない。
 ところで、これは、つい最近知ったことなのだが、チベットは太平洋戦争前に、羊毛をおくってくれたことがあった、それは、日本が経済封鎖されて困っていたためで、戦争中はアメリカが補給路の確保を要請すると、
 「日本は我々と同じ仏教国である、日本と国交のある我々は、最後まで中立を貫く、協力はできない」
 そして、戦後、チベットは日本との関係から敗戦国扱いになる、このチャンスを共産中国が利用して、無法にも侵入して支配するようになり、今日に到る。
 チベット亡命政府の発表では、中国の弾圧によるこれまでの死者は120万人以上、さらに、その拷問や性的暴行には正視できないものがあり、ある観測筋によると、殺害されたチベット人の臓器が売買されている、という。

チベット報道の裏側

2008-03-20 06:14:55 | Weblog

 チベット情勢が緊迫しているが日本のテレビ局はあまり報道しようとはしないので実際のところが曖昧だ、幸い、インターネットには多くの情報が飛び込んでくる。
 「銃撃ちまくった映像が昨日かおとといのBBCで流れてたじゃん・・・」
   ― 2CH 3・19 [チベット大虐殺、ダライ・ラマ14世・・・ ―
 日本のテレビ局のチベット報道のランク付けをやったのだが、5段階の最低の1がNHKであった。
 「NHKは一体何を取材してるんだよ! 鉄道できてハッピー☆ってレベルじゃーねーぞ! 」 ― 3・18 [チベット]「こちらを漢族かと見定めようとするチベット族の視線が怖かった・・・」 ―
 こういう疑問は当然であろう、これに対して、
 「それ以外の報道をしたら、NHK上層部の北京や上海や大阪や東京や名古屋や札幌や福岡やモスクワやカリフォルニアやフロリダでの熱い一夜をバラすって脅迫されてるから無理」
 妙にナマナマしいスレだ、それにしても「熱い一夜」のために手心が加えられているのであれば公私混同もはなはだしい、だが、やはり、今回の鈍い対応は「北京オリンピック」がネックになっているのであろう。
 これは日テレも同様らしい、ワンマンの鶴の一声で、チベット報道を控えているようだ、それにしても日本のメディアは幼い、「BBCとNHKのサイトを比べて見れば分かるね」という意見があった、こんな時にこそ真価が発揮される、ようだ。
 

北京特派員と北京オリンピック

2008-03-19 20:51:01 | Weblog

 インターネットには、チベットについての情報が飛び交っている、さすがに外国の通信社は素早い、ひそかに撮られた写真が公開されている。
 カメラを検閲されてもSDカードを隠して持ち出すという手がある、これに対して、日本のマスコミは鈍い、特にNHKの対応が気になる。
 2ちゃんねるに「チベット報道の通知表」があった、1~5までの評価だが例外もあるらしい ― 3・19 [チベット大虐殺]ダライ・ラマ14世「騒乱の収拾がつかなければ辞任」 ―
  NHK   ニュース7    1
  日テレ   ZERO      2
  TBS   NEWS23     4
  フジTV  JAPAN      3
  テレ朝   報ステ      5
  テレ東   サテライト     $
  2ch               無限

 2ちゃんねるの無限は手前ミソだが、まさにそのとおり、百論続出、ありとあらゆる意見が爆発している。
 テレビ東京はお金だけ、経済だけということであろう。
 最高の「5」は、なんとテレ朝、「古舘君がやればできる子だということがわかった」、私は見ていなかったのだが、よっぽどいい内容だったのだろう。
 次に高い評価がTBS、この左がかった局は「チベット人だけを呼んだ」らしい。
 意外に普通がフジテレビで3、そしてNTVが2、「日テレの腰抜けぶりにはあきれ果てた」、そして、最低がNHKになっていた。
 かつては北京特派員の資格を確保するために、むこうの条件を飲んだのだが、今回は「北京オリンピック」かもしれない。
 つまり、共産中国の方針に反対するような報道をするならオリンピックの取材や放映には協力できないという脅しがあるのではあるまいか。

チベットの騒乱

2008-03-18 07:55:42 | Weblog

 チベットで騒乱が発生した、どういう事態に発展するか、弾圧を強行すれば国際社会の非難を浴び、オリンピックの開催が危うくなる。
 かと言って、これを容認すれば、年間に8万件もある反政府運動が加速するだろう。
 唯一の妙案はダライ・ラマ14世と対面し、チベット人の人権とチベット人の信仰の自由を認めることであろう、
 「宗教に生きる民族を抑えることができるのは宗教指導者だけなのです」 ― 産経新聞記者 福島香織 ―
 現在の中国指導部に、それだけの余裕と度量があるであろうか、彼らは、今、まさに歴史の分岐点に立っている。