陽だまり日誌

   「東北地方太平洋沖地震」
心底よりのお見舞いを申し上ますとともに
きたるべき復興の日を信じてやみません。

~目の保養・2011軽便鉄道模型祭~

2011年10月08日 | 軽便祭みやげ

 
 ちゅうワケで、祭りでいつも一宿一飯お世話になっておりますザ・クリッターズクラブ 今年のお題はコッペル大集合 かつて日本中の軽便鉄道がお約束のように採用し、「ケイベンを歩けばコッペルにあたる」とか「犬の糞」とか云われるまで普及した、ドイツの重機?メーカー 「オレンスタイン・ウント・コッペル社」の機関車たちを、モケイで持ち寄ろうではないか!という企画です。

自分は完成品をイジったやつしか持ってないので、せめて「お立ち台兼運動場」のご提供を、と・・・できたてホヤホヤのレイアウト「カゼノタニキドー・ジェネシス 」 を持ち込み。 早くからテーマはわかっておったので、当然これにはコッペルのハマるシーンを随所にチリばめておきました   (おま・・ホントかよ・・・)
 午前中はご存じのごとく、あまりの混雑(ありがとうございます~)で写真どころではなく、展示品、お客さんの持ち込み品ともに、傑作名作の撮りハグリがかなりあったのでは?と・・・
それでもソコは軽便祭、会場にあふれる濃ゆい濃ゆ~い 刺激物の数々・・そう、そのときカメラは見ていた 

それにしても「犬の糞」はないよね・・・・

 

 いやぁ~、なんとも好い「絵」ですな  雀坊さんの「びびびコッペル」&オノデラ先輩の「つつじヶ丘?コッペル」
どちらもトーマさんとこ
のキット組立品です。 「蒸機はクロだぜ、色つきのちびロコ?へっ、それじゃ遊園地じゃねぇかよ」などと吹いて憚らなかったボクには、こたびのコッペル大集合は衝撃的でした。
黄色やグリーンくらいは判らないこともない、水色?はては「白」まで・・・しかもコレがどれもサマになっておる、しっかり「働く機関車」しておるワケです。要は「黒く塗らないと働く機関車に見えない」自分のウデとセンスのほどを思い知らされる場、ともなってしまった・・ちうワケです。
う~ん、それにしても好い絵 この旗振りのオッちゃんと交代できたなら、いかほど幸せか・・・・

 ん?これはナニ? ま、あそこに置いてあったからには、コッぺルなんだろう、と・・・・・なにせ不勉強なもんで 
しかし普通思い描くコッぺルよりも、かなりクラシカルなたたづまい。モケイのメーカーすらも不学にして存じ上げませんが、結構なディテールをカッチリ組み上げ、この作者、相当のテダレとみた・・・・・って、おま、作者くらいメモっとけよ ちゅうお粗末な話で、いやぁ面目ない
のち舞鶴の小倉工場さんの作であることが判明いたしました 申し訳ございません
ご興味おありの方は下のコメント欄,小倉工場氏のコメントをどうぞ。

 

 「かっちり、すっきり」ウエハラさんのコッペルは、乗工社エコノミー&トーマ10ps型。
「あれっ?クビキ・エコノミーってあったっけ?」不審に思ったアナタ、ご明察。 お見舞い申し上げます、かなりの重篤です・・・ 
これ、ウエハラ氏が得意のプラ板等を駆使して生み出した「頚城エコノミー」なんですねぇ キャブの雨戸?に止まらず、独特のヒサシ、屋根上のハッチ、と頚城のポイントをキッチリ押さえて実に芸が細かい・・それでいて労苦を微塵もケどらせない、既製品と見紛うばかりのスマートかつ抑制の効いた仕上がり。そうなんです、これがウエハラさんなんです まさしく真骨頂、ですな 

 ウエハラ氏の真骨頂をもういっちょ、かなり以前のガレージ・キットを組まれたものですが、見事にアップ・トゥ・デート
素人臭などまったく無縁の絶妙のバランス、ココから先はナニも足せないナニも引けない、最新のメーカー完成品でもこうはいかないのでは?と・・・
かくいうボク、「ブタ」のモケイを見てコレ欲しい と思ったのはコイツが初めてのコトだったのでございます。 

 さて、おつぎは「被りものナロー」の仕事人、ふうてつ氏の自称?コッペルDタンク  
ボクもNゲージの足回りに9ミリナローの車体を被せる「被りものナロー」は好きでよくやります。走り鉄板?だもんね  ただボクと違って、ふうてつ氏の圧倒的?強みは、真鍮で思い通りの「着ぐるみ」を作れてしまうトコにあります。ボクもこれ出来たらなぁ・・・といつも思うんですよね そうそう「十勝日車」タイプも見せていただきました


 
う~ん、ふうてつさんタノシそうでいいよな・・・

 

 ミスター・カワイ・プロデュース!!これぞ紛うかたなきオタカラ 
ガレージキットの名作「フェルドバーン」キットの企画設計者ご本人が組立てのうえ「アウトサイド・フレーム」に改造、さらに塗装&仕上げは、どなたもご存じアノ巨匠、乗務員まで抜かりなくフィギュアの達人のお仕事・・・という、まさしくスーパー・セッションの賜物いやぁ~、 カワイ氏の「おねだり技」もいまや超絶の域に達した感がありますねぇ・・・ 

 手前の花園コッペルと比べてください、ちっちゃいよねぇ、これは「キールン・楠木」
台湾の炭鉱で泥んこになって働いた3tたらずの国産機関車です。 まさか?の里帰りを果たし、成田のゆめ牧場でピカピカで走っておる、この果報者っ 
トーマさんのトコから発売されたときは「こんなモノ(失礼)まで製品に!」と驚いたものですが、こうやって見ると結構なプロポーション
このサイズながらジワジワと絞り出すが如きスロー走行にも驚きです。で、能書きはいいからドナタの作品か?なんですがハテ・・・オノデラ先輩? 小倉工場さん? どっちだっけ???(こらこらーっ) 

 はい、イカサマ工作の権化のごとき我が変シェル・マレーのお隣に並んだのは、奥麻耶鉄道・野村師の「工芸」とも云うべき、重量感たっぷり、赤きジョンブルであります こちらも決してヘビィなスクラッチというワケではなく、ご本人にすれば「既成パーツでかる~くまとめてみました」くらいのノリなのかも知れません。 しかしながら格調の差は如何ともし難く、コリャさしずめ、ビル・ロビンソン対キラー・カール・クラップ、といった趣か? あ、ちょいと喩えが場違いでしたか、流して下さい、流して流して・・・ 

 マレーの並びでもう一題、「変シェル」とほとんど同じ素性をもつ 雀鉄マレー 、ご同輩がやってきて一安心、と思いきや・・・
この「雀鉄マレー」、ボイラーの前後反転、キャブ妻の新製、後部炭庫撤去、とかなり「本気」の手が入っておったりして・・・
コリャさしずめ、ローランド・ボック対キラー・カール・・・おっとと流して下さい、流して流して~・・・  

 、ジャニーズ系ナローの真骨頂  akinoriさんのトーマ・コッペル。
 「蒸機はクロだぜ」っちゅう、ボクの云われなき?ポリシーは、ココに至ってついに粉微塵  
この色、頭だけで考えると、まさに「遊園地かよ・・・」 ボクならハナからやりません。
にも関わらずこんなにリアル、かつ魅力タップリにに「鉄道車両」しておるのは、やはりakinoriさんの工作力&表現力・・・
きっと「なにか持ってるヒト」なんですよね。 

 今回登場中、唯一の内燃機 コレもれっきとしたコッペルです。 浜リンさんの「O&Kモンタニア・ディーゼル」 いいっすよねぇ・・
かつて?は「果てしなき同時多発工作」に明け暮れた浜リン氏、近頃はキッチリ一両一両、塗装まで仕上げるスタンスに変わっておられるようで・・・落ち着いた?やはりトシ? 同級生だもんね  ま、端で見ておるコチトラとしては断然楽しいワケですが・・・
 

 こたびのコッペル祭りで、ボク的?にはナンバー・ワン だった、家元さん作コンさまコッペル30ps型 
実物はこの画像の1/4ほどのモケイなんですが、少なしこの画像サイズほどの存在感は余裕で放ってました。「蒸機はやっぱクロだわ」
さきほどの舌の根も乾かぬうちに、平気でこう言い放つボクのことは流して・・・・え~、この黒、ただの黒ではありません。
この仕上げ、シンガー・フィニッシュならぬ「家元・蛇の目フィニッシュ」、詳細は忘れましたが、(おい) これ「銀色」でドライブラシするそうな
ドライブラシ、といえば白かアースカラー系、と勝手に決め込んでいたボクが浅学なだけ?早速ナニかをイケニエに実践、実践です。
いやぁ~、ソレにしてもカッコいいよね~   

 中学生がこんなシブいこと、やってていいのかよ・・・
などと云いつつ思わず見入ってしまう、実にマコトシヤカな蒸気動車
「ぼくらの希望の星」 しいたけクンの新作です  これ会場でもかなりの注目の的でした。
蒸気動車、好きなんだろな~、とウスウスは感づいてましたが、いきなりココまで突き抜けるとは・・・いやぁ~、若者の瞬発力恐るべし、ですな。
ナローの世界では結構やる人も多い車種なんですが、ボクは「どうもウソっぽいよね」と毛嫌いしてました。でもこんなマコトシヤカなヤツなら好いよね~ ところで、しいたけクン、ブースで居眠りしてなかった? いやぁ、勉学との両立、大変だよね~、わかるぜ、うん
 

 さぁ、いよいよトリです  
我が九州の大先輩にして、モケイ遊びの達人、日出生交通さんこと、管の兄貴のトーマ・コッペル
写ってないけど、キャブサイドの社紋とメーカーズ・プレートがまたカッコよくてねぇ・・・
後ろから前から20枚ほども撮りましたか、コレこたびの祭りの自称?ベストショットです。 

犬の糞だろがナンだろが、アナタもワタシも日本人なら・・・やっぱりコッペルっていいよね、
う~ん・・なんちゅか、やっぱ「定番」、でも「特別」なんだよネ 

 




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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オー、コッペル! (平尾)
2011-10-08 23:03:45
ナガウラさん、ありがとう。
名機ぞろいで堪能しました。
みなさんうまいもんだねえ。
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Unknown (オノデラ)
2011-10-09 03:16:01
今年もお世話になりました。
けむりの皆さんのおかげでまったりとした時間が流れましたね。
クリクラブースの広報官、お疲れさまです。今年もナガウラ節、堪能しました。
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スーパーセッション完。 (カワイ)
2011-10-09 05:00:19
ありがとうございました。
三人の巨匠・・・いやナガウラさんのパイクに
入線して、四人の巨匠になりました。
ナローおねだり人生(汗)
まだまだ続きます(良い子はマネ禁止)。
この画像は年賀状に使用させていただきます。
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書き忘れ・・・ (カワイ)
2011-10-09 05:09:59
祭り本番とともに、目の保養シリーズを
私をはじめ楽しみにしているナローファンが
多数いるはずです。去年無かったし・・・
重ねて、ありがとうございました。

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おんれい (sugaharu(日出生交通))
2011-10-09 05:49:32
ナガウラさん、今年もブースで遊んでくれてありがとうございました。また、大変うれしい写真も感謝です。トリ(表紙も…)だなんて恐縮です~。しかし景色が絶妙!
見逃したロコもあり私にとっても貴重な写真集です。保存版にします!
また来年遊びましょうね~
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ありがとうございました! (雀坊。)
2011-10-09 08:58:52
拙作を2両もご紹介下さり、かたじけないです。
しかし、毎回思うのですが、小さなパイクなのに写真で見たときの広がりと現実感は凄いですね。さすがナガウラさんと思わずにはいられません。
しいたけ君の蒸気動車、このアングルで見るとムチャクチャかっこいい!!
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カゼノタニワーryド (ふうてつ)
2011-10-09 15:34:03
年に一度カゼノタニワールドで写真撮影して頂くのがおおいなる楽しみとなっております。
ありがとうございました。
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イェ~、コッペル! (ナガウラ)
2011-10-09 17:24:35
平尾社長!
車種限定?すると個性が際立って楽しいですねぇ
またご一緒しましょう。
ところで非常~に厚かましいお願いなんですが、「カブリモノ」ひとつ作っていただけないか?と・・・図面、写真、下半身?あります。またメールで 

オノデラ先輩

オツカレサマでした、毎回素晴らしい交流の場を提供いただき、ホントに感謝しています。

>クリクラブースの広報官・・・
正確性も中立性も難ありですが、こんなコトでよければ次回も・・・

カワイさん
いやいや凄いオタカラ、鳥肌モノでした
つぎのプロデュースが楽しみです
「巨匠」はカンベンしてください~恥ずかしゅうて・・・
「巨」のつく褒め言葉についぞ縁がないボク・・

管の兄貴!
毎回、管さんや家元とお話できるボクは果報ものです
画像は自分のコッペルのイメージそのまま撮った本人がビックリしておるようなワケでして・・・いいっすよね。
次回もよろしくお願いします。できればワクワクものの新作地面も 

雀坊さん

お疲れさまでした、面白かったですね~

>広がりと現実感・・・
やっぱ「背景画」の効果がデカいのでは?と・・雀坊さんも試してみてください
しいたけ新作、ロッドまわりなど絶句でしたねあとは任せましょうかねぇ・・・


ふうてつさん!
こちらこそ、ご来訪が大いなるタノシミでして
こりずに次回も是非 









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おおお~ (栂森)
2011-10-09 21:35:33
すげー(笑)

部屋の混雑ぶりでほとんどわかりませんでしたが
逆サイドではこんな楽しいことやってたんですね
それにしても名車の数々・・・
クラシックカーのミーティングに通じるものがあると思うのは私だけ?

というわけで、
「いつかは私もコッペル」です ←クラウンかい
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すごいでしょ? (ナガウラ)
2011-10-09 23:10:46
栂森さん

>逆サイドではこんな楽しいこと・・・
いやいや必死でしたねぇ。午前中から「今年はちゃんと撮らないと」のプレッシャーが
午後の波状?まったりタイムに手近なトコを片端から・・で、奥(窓のちかく)のものはほとんど撮れてないはず
人垣のむこうの栂森さん、気力で立っておられた様な・・・
お互い次回も生きて会えますよう、ご自愛を
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