５月の山

５月９日民生委員の会議で、奥の沢からの委員が「今日山菜取りの行方不明者が出て山に捜索隊が入っている」と言いました。次の日の新聞に見つからないので人数を増やして捜索隊が入っていると載っていましたが、２，３日後には捜索が打ち切られ、その一週間後にまた山菜取りの行方不明者が出て、それも発見できずに捜索が打ち切られました。どちらも７０代で他市の男性でした。
　５月２０日、熊出没情報とともに、奥羽線の下り列車が二ツ井町付近でクマと衝突し、乗客２０人と乗務員にけががなく、３７分の遅れが出たという記事が掲載されていました。そして今日は鹿角市で竹の子取りの男性が熊に襲われたという記事が出て、両腕や顔にけがをして、県内で今年初の人身被害という見出しでした。
　田代も十和田もこれからがタケノコの最盛期で、コロナで、竹の子祭りが二年続けて中止だったので、今年はどうなるかわかりませんが、熊との遭遇が怖くて山に入る人がいなくなるわけではないのがオドロキです。
　遭難するのも、熊と遭遇するのもこわいので、タケノコは買って食べることにしました。山菜のみならず春に芽吹く野草の魅力には抗しがたく、私の畑の秋田蕗を昨日からもらいに来る人がいて、もう少ししか残っていません。私もモーカサメと煮て食べようと湯がえて皮をむきました。蕨も酢味噌和えにして食べ、折りミズは後で調理しようと冷蔵庫にストックしています。季節の山菜で春の香りと息吹を体に吸い込んで胃袋を満たすと、何となく元気が出てくるのは私だけではないようです。