ワフィネ・デ・日誌in花岡

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

登校拒否

2020-05-29 10:31:48 | 日記
 小学生の時、わけもなく学校へ行くのが嫌で駄々をこねていると母親が泣いてしまい、母の涙に胸が締め付けられて登校したことを覚えています。別に特別な理由があったわけでもないのでその後学校へはなんとなく通い続けました。
 息子が小学生の時、映画監督の羽仁進という人が自分の娘を無理には学校へ行かせないで自由にさせているニュースを目にして、そうか義務教育というのには縛り付けられなくてもいいんだと思ったので、息子に「明日から学校へ行くのをやめて、私と一緒に日本海沿岸を旅して歩こう」と提案しました。
 次の日から息子は私と目を合わせないようにして「僕、学校へ行く!」と言って、朝早く学校へ行くようになりました。日本海沿岸を旅するという提案はちょうどその頃「砂の器」という映画を見て、打ち寄せる日本海の波の美しさに乗り物よりも歩くことを提案したのですが、思い返すと息子の方が良識があったようです。

70歳過ぎたクラス会

2020-05-12 11:38:06 | 日記
 花岡中学校3年A組の4人で最近クラス会を開いている。親しい友人のH子を通して4人が集まることを重ねているうちにS子の連れ合いが亡くなったりして、4人とも独り者になってしまった。
 先日はR子の家に呼ばれたのですが、R子は30歳の時に夫を花岡鉱山の落盤事故で亡くしています。昭和54年8月の暑い日、子供に添い寝をしていると会社の人が駆けつけてきて事故があったと告げられたそうです。その時の新聞記事を見せてもらいましたが、坑内には3人がいて、2人は自力で助かりましたが彼女の夫は落下した土に埋もれてしまったということでした。午後1時30分ごろの事故で救出されたのは6時過ぎて、夫32歳の亡骸にすがるR子は30歳、母親が57歳と記載されていました。
 R子の夫の事故は同級生でもう亡くなってしまった鷲谷が「R子の旦那の事故のときに誰も怖がって降りて行かないので、俺が下りて背負ってきたんだ。だからR子は俺に頭があがらないんだ」と生前言っていたのでその話をするとR子は「えっ」と驚いて初めて聞いたということでした。
 私たちの世代は中学を卒業すると金の卵と言われて半数近くが全国に就職していきました。花岡を出なくても中学卒業だけで社会に出た同期生が何人もいました。R子とS子は花岡に住みながら鉱山に働く青年と恋愛結婚をして家庭を持ったのでした。4人はこれまであまり会話をしたこともないのに70歳過ぎてから集まって、亡くなった同級生のこととか花岡に暮らしていた人たちの事をあれこれ話していると尽きなくて、何か生き残った者たちのクラス会は思い出がほろ苦く未練が残ります。

オール電化住宅

2020-05-12 11:34:56 | 日記
 オール電化住宅に娘夫婦と家族4人で住んでいる友人を訪問すると、実に快適で掃除も行き届いて、いつもうらやましいと思って帰ってくる。夜中にトイレに起きても家じゅう暖かい、各部屋へ移動しても暖かいということがどんなに体の負担を軽減するか。とにかく冬は部屋を移動すると温度差がひどくて、居間から何かを取りに行くにも寒くて、道具や資料を取り出して作業したり、探し物をするにもうっかりすると風邪をひいてしまう。部屋ごとにストーブをつけるとそこへ灯油を運ぶか、タンクを設置するか、灯油を床下から引くかしなければならないので、各部屋の事情で対応している。
 今年は降雪量が極端に少なくお日様の恩恵も受けたのに5月も半ばの現在寒くて石油ストーブを焚いている。灯油は300ℓぐらい入るタンクを各家庭で設置しているのですが、私の家では灯油をひいて固定しているストーブが5台。灯油が切れるとその都度ポリタンクから給油する反射式ストーブが4台あって、今日は一度に灯油が切れて寒いのと、めんどうくさい作業が重なってしまった。
あと半月したら窓を開けて風を入れて家の中を自由に動けると思いつつも、寒さで体が緊張で硬くなることから解放されたくて、オール電化住宅への思いは募るばかりです。

山のいただきもの

2020-05-12 11:33:35 | 日記
畑が隣のK男さんは、じゃっこ釣り(魚釣り)が大好きで、早朝から山奥に出かけます。奥山の川のそばには山菜もあるらしく「しどけ採ってきたぞー」と奥さんに叫んでいるのが聞こえたりもします。
 先日イワナと山ウドを貰ったので、早速晩御飯はイワナの塩焼きとウドの味噌和えで食費ゼロの自然の恵みを味わうことができました。イワナはきれいに腹をとっていたのですぐ焼くことができ、白くて柔らかい身でした。
 山ウドが好物なので畑に自生させていますが、やっぱり山のモノは香りが違います。行者ニンニクも庭に生けていますが山からのモノが香りも味も違います。不思議です。
 栽培技術が進んで温室やビルの屋上など人工の場所でキノコや野菜を栽培し、きれいで新鮮で扱いやすい形や大きさの野菜がスーパーに並んでいますが、私はあまり手に取ることがありません。地域で採れた野菜をひいきにしています。温泉の地熱でつくったモヤシとか、地鶏の卵が定番の買い物です。美味しそうでも季節外れの果物を買うのには罪悪感があるという生来の貧乏性なので、お隣からの山の恵みはしみじみと幸せの満腹でした。