『自閉症のすべてがわかる本』 講談社 健康ライブラリーイラスト本 佐々木正美:監修 2006年
日本における「TEACCH」研究の第一人者である佐々木正美先生が監修した、自閉症の入門書。自閉症傾向に気付くサイン、自閉症の原因や診断、特徴、療育についての考え方とTEACCHの紹介、といった内容を、子どもの障害に気付き、悩み、育てていく過程に沿って紹介している。
おだやかな気持ちで子どもと生活していけることへの願いが、やさしい語り口につながっているのだろう。特に基本的なことを、言葉を選びながらも間違いなく伝えることを重視していると感じた。保護者や経験の少ない支援者に向けての本だろうが、そういう本だからこそ、監修者が大切にしていること、必ず伝えたいことが語られている。基本的なことを振り返るにも良い本だと思う、読みやすいし。
生まれながらの障害で、心でなく脳の障害。ただ、成長に関しては親がしっかりとした知識を持って、専門家と相談しながらその子に合った対応をしていくことが重要であるということ。そのとおりなのだが、本当に難しいことを伝えるためにはどうしたらいいのか。最近、個人的には二次障害の難しさを改めて実感しているだけに、その点を考えさせられながら読んだ部分もあった。まあ、対応が重要だけど難しいのは障害のある子に限ったことじゃないけどねえ、全く人のことは言えない。
日本における「TEACCH」研究の第一人者である佐々木正美先生が監修した、自閉症の入門書。自閉症傾向に気付くサイン、自閉症の原因や診断、特徴、療育についての考え方とTEACCHの紹介、といった内容を、子どもの障害に気付き、悩み、育てていく過程に沿って紹介している。
おだやかな気持ちで子どもと生活していけることへの願いが、やさしい語り口につながっているのだろう。特に基本的なことを、言葉を選びながらも間違いなく伝えることを重視していると感じた。保護者や経験の少ない支援者に向けての本だろうが、そういう本だからこそ、監修者が大切にしていること、必ず伝えたいことが語られている。基本的なことを振り返るにも良い本だと思う、読みやすいし。
生まれながらの障害で、心でなく脳の障害。ただ、成長に関しては親がしっかりとした知識を持って、専門家と相談しながらその子に合った対応をしていくことが重要であるということ。そのとおりなのだが、本当に難しいことを伝えるためにはどうしたらいいのか。最近、個人的には二次障害の難しさを改めて実感しているだけに、その点を考えさせられながら読んだ部分もあった。まあ、対応が重要だけど難しいのは障害のある子に限ったことじゃないけどねえ、全く人のことは言えない。