余暇問題研究所ニュース

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寸劇の思いは?  -介護予防教室にてー

2008年02月27日 | uenoの日記
横浜市のあるケアプラザで昨年に引き続き介護予防教室を行っています。この教室は私が担当する4回の介護予防体操を中心に、栄養と理学療法の専門講師が1 回ずつ、施設職員が2回を担当する全8回の内容です。介護予防体操では指体操や体を動かすゲーム、ストレッチング、筋トレなどを参加者のようすにあわせて、楽しく、笑いのある雰囲気で行っています。いつも感じることですが、担当している施設の担当職員の方々も参加者のためにより良いものにしようと悩みながらこの教室を組み立てています。そんな担当者の意気込みが私達に伝わってきます。
 
 特に感心したのは、介護予防をテーマにした寸劇です。職員数人や参加者(一名)までが役者として演じたそうです。事前に台本をみせてもらいましたが、せりふの中に介護予防や体操などのキーワードが含まれていました。後日体操の時間に参加者へ感想を聞いてみたところ「ケアプラザの宣伝だったわ」とのこと。そこで「介護予防や体操などのキーワードが出てきたそうですね?」と聞くと「そうそう、他にもケアマネージャーとかもあったわ」と言うので、「ここにはケアマネージャーがいるのかな?」とつぶやくと「いるわよ。○○さんよ!」と名前がすぐ出てきて、しかも壁に貼ってあるポスターの顔写真を指差して教えてくれました。しっかり参加者に印象づけているではありませんか。

 介護予防教室の目的は、高齢者がいきいきとした生活を送るためのきっかけづくりとその方法を学ぶものです。担当者の思いは参加者へ伝わっているようです。私たちも担当者の思いを受けとめて、より良い内容を行っていきたいとあらためて思いました。

上野幸