柏市議会 議場に150インチスクリーン

2010-12-23 13:23:48 | ニュース:スクラップ
柏市議会 議場に150インチスクリーン  2010年12月15日

資料を投影しながら質問する議員=柏市議会

 柏市議会に大型スクリーンが導入され、開会中の12月市議会から、議員が一般質問で資料の掲示に使えるようになった。開かれた議会を目指す改革の一環で、市議会事務局は「全国の地方議会でも先進的な試み」としている。

 スクリーンは150インチで、議長席の後ろに設置された。議場の左右にも65インチのモニター各1台が据えられた。同時に行ったマイク設備の更新、採決システムの導入費などを含め、総費用は約3千万円。

 9日までの一般質問で、登壇した議員23人中16人が、パソコンや投影機を利用して、グラフや写真などを映し出した。

 市の下水道工事を巡る贈収賄事件を取り上げた芳賀晶議員(新政)は、道路補修工事の複数の見積書を投影しながら、「3社見積もりのうち、契約に至らなかった2社の見積書の筆跡やフォントが同じ」と指摘し、事件を機に明らかになった全庁的な見積もり合わせの偽装をただした。

 インターネット中継を見た市民から、「見積書そのものを見られてよかった。説得力があった」との声が事務局に寄せられた。

 ただ議員の一部からは、「パフォーマンスのためと思われる使い方もあった」「画像に頼り過ぎないようにしなくては」との指摘もある。今回使わなかった議員の一人は「本当に効果的な時に使う。視覚的に訴える、一目で分かる資料を工夫する」と話した。

 スクリーンは、資料掲示に使わないときは発言者を大うつしにするほか、議案の採決時には、各議員の賛否を画面に表示する。また、事務局がこれまで紙で議員らに配布していた議事日程をスクリーン投影に切り替えたことで、年間2400枚の紙の節約になるという。

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