夢の傑作映画館・高島与一

ドラマ・映画のシナリオ、ルポ、ドキュメンタリー、構成台本、小説、エッセーなどの執筆とドラマ論、脚本指導

自虐の詩(うた)

2011-09-30 01:48:10 | コメディ
◎脱原発コント『父と娘の会話~自虐の詩(うた)』

茶の間にて


桃尻娘「お父さん、冬の節電どうすんの?」

天才バカボンパパ「バカ、バカ、バカ! お前ね、夏も電気消しまくってたけど、完全に電力会社の節電キャンペーンに乗せられとんねん。もっと学習をせんとやね、原発推進勢力に太刀打ちできんぞ! あいつらは騙しのプロやからな。分かっとらんな、情けない」

桃尻娘「ちゃうで、そんなこと分かっと~よ。お父さんの稼ぎが悪いさかい、電気代ちょっとでも安くしょ思て苦労しとんねん。娘の苦労も知らんとから…。分かっっとらんな、情けない…。やぶ蛇やったな」

天才バカボンパパ「……(シュン)」

桃尻娘「携帯料金、ちゃんと払いや。原発停める言うてるけど、自分の携帯停められて、どうすんの?」

天才バカボンパパ「……(ムカムカ)」

桃尻娘「貧しさに~負けた~ いえ~世間に負けた~♪(『昭和枯れススキ』)」

と、電気、テレビを消す。

天才バカボンパパ「じゃかましッ! 負けた、言うなッ! ワシはその言葉が一番嫌いなんじゃ!(卓袱台返し)」

桃尻娘「よ~し! その意気! それでこそ、地震・原発・津波・台風や!」

天才バカボンパパ「地震・雷・火事・親父じゃ! なんで親父を外すねん!」

桃尻娘「カッカしなって! ハイ、冷温停止!」


山本太郎さんへの弾圧を許すな

2011-09-25 23:15:38 | 脱原発
山本太郎さんはハンパじゃないですね! しかし、権力は、山本太郎が反原発運動のシンボルになるのを恐れているのでしょう。マスコミが締め出すより何より権力が動きました。

☆原発抗議で俳優山本太郎さん告発 佐賀県庁侵入容疑
(共同通信)

http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092101000895.html

http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/694.html

佐賀県の玄海原発2、3号機の再稼働をめぐり、佐賀県庁に侵入し抗議活動したとして建造物侵入などの疑いで、俳優の山本太郎さん(36)ら数人を京都市の行政書士の男性(27)が告発、佐賀地検が受理したことが21日、地検などへの取材で分かった。

(略)

告発状では「バリケードを乗り越えるなどして県庁に入っている」などと指摘。


                 ↓


山本太郎(俳優)
https://twitter.com/#!/yamamototaro0/status/116468929651683328
告発なう?(笑)何があっても覚悟してるよ。それが闘うって事でしょ。僕の事は自分で決着つけるから心配しないで。皆は不条理を押し付けられている人々に引き続き手を差し伸べて下さい。そしていまだ甘い汁を吸い続ける権力への監視も!
m(_ _)m



福島中央テレビが、You Tube映像を削除申し立て、即削除

2011-09-02 07:03:25 | ネット革命
ドイツのテレビ局が8月23日に放映した「福島原発事故、その後」という衝撃的な報道番組がYou Tubeにアップされたが、一日も経つか経たないかのうちに、福島中央テレビが「著作権侵害の申し立て」を行い、直ちに削除された。

福島中央テレビのホームページを見ると、削除についてのお知らせが掲載されていた。

以下に転載する。


http://www.fct.co.jp/oshirase/rights/

◎以下、福島中央テレビのホームページより「お知らせ」を転載

「YouTube」にアップされた東京電力福島第一原発爆発映像の削除について

「YouTube」にアップされました、東京電力福島第一原発爆発映像の削除につきまして、多くのお問い合わせをいただいております。

この映像は、福島中央テレビが撮影の意思を持って撮影したもので、福島中央テレビに著作権があります。したがって、福島中央テレビに無断で載せた場合には「著作権の侵害」にあたります。

福島中央テレビでは、無断でテレビ番組等にこの映像を使用した場合にはその製作者に対して厳重に抗議するとともに、「YouTube」からの削除を求めております。

また、その番組を視聴したと見られる方が、再度その番組を「YouTube」にアップする行為があった場合にも確認次第、削除を求めております。

以上、法律に則った措置を講じておりますので、ご理解願います。

(転載、以上)


この「お知らせ」のタイトルを読むと「福島第一原発爆発映像の削除」と書かれてある。

文中には「この映像は、福島中央テレビが撮影の意思を持って撮影したもので」との表現がある。

「この映像」とは、何を指すのか?

つまり、ユーチューブにアップされた映像全体に対して、福島中央テレビは、果たしてどこまでの著作権を有しているのかという問題だ。

この点を明らかにさせる必要がある。

この報道番組そのものは、ドイツのテレビ局の放映したものである。ならば、普通に考えると当のドイツのテレビ局が制作し、その著作権はドイツのテレビ局に帰属するだろう。

それとも、この映像番組自体を福島中央テレビが制作し、著作権を有し、放映権のみをドイツのテレビ局に販売したのか? 

そうではないだろう(この点を確認する必要がある)。

では、福島中央テレビが主張する著作権とは、どの部分を指すのだろう。

タイトルにヒントがあると考えられる。

「爆発映像」とある。

番組の冒頭で、福島第一原発の水素爆発の衝撃的映像が映し出される。推測だが、「この映像」は、福島中央テレビが「撮影の意思を持って撮影したもの」なのだろう。水素爆発
の段階で、ドイツのテレビ局が決定的瞬間を撮影できるチャンスがあったとは考えにくい。

「この映像」を、福島中央テレビは、ドイツのテレビ局に提供した。同テレビ局の言うことを信じるならば、著作権の譲渡はせずに、使用料のみドイツのテレビ局から受け取ったということになろうか。

この推論を、福島中央テレビに、まず確かめなければならない。そして、私の推論が当たっているとしたら、ユーチューブにアップした映像から、冒頭の爆発の映像部分をカットして流せば、福島中央テレビの有する著作権を侵害しないことになる。

あとの問題は、当のドイツのテレビ局が著作権侵害で削除を求めるかどうかという点になるだろう。

私は、このまま福島中央テレビの言い分を認め、簡単に引き下がるべきではないと考える。在野の映像マンのゲリラ的闘いに期待したい。

福島中央テレビは、ドイツのテレビ局に放映料を払ってでも、自らこの番組を流すべきで、著作権にのみしがみ付いて、映像全体を削除し、国民の眼から貴重な映像を隠すべきではない。

ましてや、福島現地のテレビ局であるなら、もしジャーナリズムであるとの自負を持っているのなら、福島県民にこの番組を観せる責任を感じないのか? それとも、「どこか」から“圧力”と“指導”があったのか?