日々のヨギチョギ

ヨギチョギ=韓国語で「あっちこっち」。
サッカー日本代表を応援しつつ、日々いろいろ書き綴っています。

ブラジル戦と今大会について考えてみたこと

2006-06-26 01:15:00 | 食う軍
ブラジル戦の1-4という結果で日本のW杯は幕を閉じてしまった。
この3試合を通じて感じたもの、それは悔しさよりも虚しさだ。
技術や体力に劣ることも辛いことだけど、
何よりも気持ちで負けてしまってたのが悔しいというよりも情けない。
気持ちで負けていては、いくら他が勝っていても初めから負けているようなものだ。

フランス大会で全敗した時に比べれば、今回は勝ち点1を取ったことで前進していると言えるけれど(日韓大会は地元開催なので、あれは別物と考えた方がいい。)
気持ちの入り具合で比べれば、明らかに8年前の方が強かった。
気持ちが入った試合をしていたからこそ、見ていた方も素直に悔しいと思えた。
だけど今回はどうだろう。
心の底から悔しいって思えるくらい力を出し切っていただろうか。
選手達の口から出る「悔しい」という言葉に真実味を感じることができなかった。
何か言わされているような、そんな雰囲気を感じてしまった。

日本代表って、こんなにひ弱なチームだったっけ?
ちょっと同点にされたからって、すぐに戦意が喪失するようなチームだった?
点を取られたら、取り返せばいい。
そんな単純なことも分からないようなチームだった?
私達が4年間応援してきたチームは、そんなに情けないチームだったのか?

ヒデが「1度目のW杯は、わけが分からないまま出場した。
2度目のW杯は、地元開催だった。
3度目のW杯で、やっと闘っているという気がする。」と言っていた。
選手のほとんどは今大会が初出場で、わけが分からないまま来てしまったのかもしれない。
もしかしたら、日本代表のW杯は去年のコンフェデあたりで終わってたのかもしれない。
ひょっとしたら、アジアカップが日本のW杯だったのかもしれない。
コンフェデもアジアカップも、途中で何度ももうダメかもしれないという状況の中で
必死に状況を立て直そうと頑張ってたし、気持ちが入ったいいチームだった。
そのチームとほとんどメンバーが変わってないはずなのに、
なんでこんなに別のチームになってしまっているんだろう。

技術も体力も練習すれば向上していく。
でも、気持ちが入らなければ、せっかく手に入れた技術も体力もなんの役にも立たないよ。
ヘタでも体力が追いつかなくても、闘う気持ちを最後まで見せて欲しかった。

ジーコがいつも言ってたのは「気持ちで負けないチーム」だったはず。
4年間かけて言い続けていたけれど、その真意を分かってたのは一握りの選手だけだったんだな。
選手のことをプロフェッショナルと信じて、個人の自覚に任せてやってはみたものの
プロとしてのメンタリティが欠けていたというのが、この4年間の答えだという皮肉な結果で終わってしまった。
サッカーは好きなことじゃなくて、仕事なんだよね。
遊びでサッカーをすることと、仕事としてサッカーをすることの違い。

サッカーに限らず、どんな職業でもそうだけど、
誰かに言われたからやるんじゃなくて、自分で考えて試行錯誤して、最良の結果を出すために一生懸命努力する。そして責任は全部自分が引き受ける。
誰かに言われるままやるだけなら、自分じゃなくてもいいわけで、それじゃ学生と変わらない。
自分にしかできないことを追求して常に努力し続けていく。
その辺の社会人としての意識が無かったのかなー。

次の監督はオシムで決定路線のようですが、
あの会見、あの失言ってわざとだよね?
ジーコが代表監督に決まった時も、あんなふうにポロッと言わなかったっけ?
既成事実を作ってしまって断れないようにする作戦なんでしょうか。
なかなかしたたかですね、川渕さんも。
オシムが本当に監督になるのなら、私は全然文句ないです。
「オシムの言葉」という本をW杯前に読んだので、かなり影響されてるのも事実ですけど
彼が監督になるなら、本当に日本代表はプロフェッショナルの集団になると思うし
いいチームになれると確信できる。
ぜひとも監督になってもらいたいけど、サッカー協会もちゃんと彼の意向を尊重してきちんと協力してあげてほしい。
ジェフが強くなったのも、フロントのバックアップがあったからこそだと思うので。
あとは、マスコミもちゃんとサッカーについて勉強してほしい。それだけ。


さて、長い愚痴はこの辺で。
食う軍的ブラジル作戦の結果報告を。

昼間は会社で先制攻撃。

ナタデココ入りマンゴージュース。
マンゴーピューレ入りで、まったりと濃厚な味わいで美味しかった。

家に帰ってから本格的にブラジル料理に着手。
ブラジル料理で検索すると、一番に出てくるポピュラーな料理が「フェイジョアーダ」。
豆と肉類を煮た料理なのですが、作りましたよ。

黒豆と豚の耳、舌、干し肉、羊の肉と煮込むらしいのですが、そんなものは手に入らないし手に入ったとしても処理が大変なので
ベーコンを使ってもできる簡単レシピを入手したので、それで作りました。
豆も金時豆で代用。圧力鍋でガーッと煮たのでかなりふっくら柔らかく仕上がりました。
豆料理は甘く味付けたものと、塩味で味付けたものとありますが、
私は断然塩味派なのでこの豆料理はすごく好みです。おかずになる方が好きなのさ。

次は「ヴィナグレッタ」という、フェイジョアーダの付け合せになる料理。
トマト、玉ねぎ、にんにく、セロリなどをみじん切りにしてドレッシングで和えたもの。
サラダみたいな感じです。

これ単品で食べても美味しいけど、フェイジョアーダと一緒に食べるとそれぞれの味が引き立ってやはり美味しかったです。

3品目は、シーフードとココナッツミルクを使った「ムケカ」という料理。

勢いあまって作りすぎちゃったので、器から溢れそうですが。(笑)
これはシーフードと野菜を炒めてから、ココナッツミルクを入れて煮込むのですが
ココナッツミルクを入れると、本当にいい香り。
食べてから思ったのですが、これ、タイ風カレーにそっくりです。
辛くないタイ風カレーっていうのかな。
これにレモングラスと青唐辛子を入れたら、タイカレーになりますよ。
だからご飯にかけてもすごく良く合う。

むしろ、ご飯にかけないとダメってなぐらいに。ご飯が進むな~。
夏場にオススメです。
また作ろうっと。


まあ、なんだかんだ言っても、日本はW杯に3回しか出てないんだし。
何回も出てる常連国に比べればまだまだヒヨッコ。
これからですよ、これから。
ここで日本のサッカーが無くなる訳じゃないんだし、
ここから歴史が作られていくんだから。
未来に向かって一歩一歩進んでいくしかない。
日本代表も食う軍の戦いもまだまだ続きます。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
美味しそう (kawakero司令)
2006-06-26 09:56:46
毎度の事ながら、美味しそうな攻撃ですね~

これだけのブラジル家庭料理を作ってしまうとは驚き。



日本代表、結局サムライにはなれませんでしたね。

FIFAのオフィシャルコメントでも、日本にはガッカリしたと・・・本当に悔しいですよね。

ただ、それを一番感じたのが選手だと信じたいので、少しづつでも進んで行くしかないのでしょう。

オシム監督に決まると面白そうですね。

オシム→ジーコって順番の方がよかったのかも(笑)
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まだこれから (Kanko上等兵)
2006-06-26 17:26:19
ほんと、いつもながら素晴らしい料理の数々^^

普段の料理も美味しいんでしょうね。

サッカーを普段見ない友人からも

「あのやる気のない走りは何?」と言われて

すごくがっかりしてしまいました...

でも、これをいいきっかけにして、日本のサッカーを

レベルアップさせていって欲しいですね。
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まじうまそうなブラジル (b04上等兵)
2006-06-26 22:29:24
ほんとに残念な結果でしたけど、これを糧にしてもらいたいですね。



マスコミ(たぶんほとんどの選手も)を含めて前回の地元開催でワールドカップを甘く見てしまったのが敗因でしょうね。



78年あたりから見ているおじさんは違うぞと思ってましたけど(一応その証拠の予想がblogに残ってます。オーストラリアは予想できんかったけど)、ヨギチョギさんおっしゃるように前回のホーム開催は別物ですから、実質日本はまだ2回目なんですよね。



今回の日本代表について言いたいことは山ほどあるけど、みなさんと同意見なのでこのへんにしておいて、それにつけてもすばらしいブラジル料理ですね。



フェイジョアーダって昔シュラスコ屋(レオナルドのサインが飾られてた)で食べたことがありますが、できそこないのしょっぱいぜんざいみたいだったんで、ヨギチョギさんの作品の方が完全に勝ってます。



これだけの分厚い攻撃が玉田のゴールを生んだんですよ。きっと。
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一歩一歩確実に (yogichogi)
2006-06-27 01:25:31
プロリーグができて10年ちょっと。日本にはまだまだ伸びしろはありますよ。



>kawakero司令どの

ブラジル料理、全部煮込み系なので案外簡単でした。(笑)

FIFAのコメントで気になるのがアジア枠の減少です。

オーストラリアも入ってくるし、ますます厳しい状況になってきますね。

オシムが代表をどう料理するのかもかなり楽しみではありますが。



>kanko上等兵どの

普段の料理はほとんど手抜き料理です。

こういうスペシャルな時じゃないとやる気がなかなか起きないんですよね。(笑)

素人目から見てもグダグダな試合でしたね。

そういう所もプロ根性が欠けてるっていうのかもしれません。

今後の日本サッカー史の中で、2006年があったからこそ、今はこんなに強くなったと言われるターニングポイントになれば、と思います。



>boss上等兵どの

確かに2002年のお祭りで、みんな勘違いしちゃった感じはありますよね。

過去の代表に名を連ねていた選手達が、どんな風に今大会を見ていたかも気になるところ。

ドーハの教訓が全く生きてないなーと思われてるのかもなぁ。



フェイジョアーダ、今回初めて食べましたけど美味しかったですよー。

でも、本場の味はしょっぱいくらいでちょうどいいのかもしれないですね。

玉田のゴールが唯一今大会でのいい思い出です…もっと料理作れば良かったかなぁ~。
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美味しそう! (niwaka南部方面分隊長)
2006-06-27 17:30:23
今回もさすがの攻撃だったのですね!



それにしても何だったんですかねぇ・・・

本大会の為に予選を闘ってきたハズなのに。

追い込まれたら強いんだと思っていたのに。

いつまでたってもモヤモヤしたままです。



アジア枠の減少もオーストラリアが入ってくることもいいことなんじゃないかと思うのですよ。

長い目で見ると今厳しい状況に置かれた方が・・・

なーんて書きつつ、2・3年後にこんなことチラっとでも考えたことを後悔しながら、どっかの国を食い散らかしてる自分の姿が目に浮かびます・・・



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お帰りなさい! (yogichogi)
2006-07-01 18:11:34
>niwaka分隊長どの

ドイツ遠征お疲れ様でございました。

niwaka分隊長がついていながら、なんとも情けない試合っぷりが悲しかったですが、まあ、今大会のことを十分反省して次に向けて進んでいくしかないですよね。

話題のオシム監督になれば、かなり厳しい練習が待っているはず。

ちょっと甘ったれた選手達にガツンと喝を入れて欲しいところです。

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