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~2010

ありがとうございました。

東京湾景

2010-07-12 17:46:24 | 映画 & 本

また「東京湾景」の話だけど、
何話目かで、パクヨンハさんが出ていてびっくりした。

パクヨンハさんて、私よく知らないんだけど、
見てすぐ分かった。なんでだろう?

よく知ってる誰かさんに似ている、と思った。
死んでしまったなんて、信じられない。



このドラマ、在日韓国人と日本人の恋愛ものなんだけど、
放送されていた当時は、こんなドラマをやってるなんてまったく知らず。
とにかくドラマだけでなくテレビ自体をあまり見ない日が続いていたからね。

実は私の友人に在日韓国人の女性がいる。
短大時代の友人で、かなり親しくお付き合いしており、
数少ない親友のひとりである。
結婚式にも呼ばれた。

この人の旦那様が、日本人の男性である。
結婚式の時は別になんとも思ってなかった。
私の中で、この友人自体が外国人だという意識があまり無いもんだから。
昔も今も。


だけどドラマを見て、持っているパスポートの色が違うだとか、選挙権も無いだとか、
韓国女性役の仲間由紀恵が泣きながらそう訴えている姿を見て、
はじめてその友人の抱えていたものや境遇というものに思いが至った。
あの結婚ももしかしたら大変なことだったのかもしれない。
短大時代からずっとポッチャリだった彼女がゲキ痩せしていたのも、ただのダイエットではなかったのかも。
そのときは「痩せてキレイになったよね!」なんてテーブルが一緒の仲間たちと盛り上がっていたけど・・・。


実は、彼女と私は就職活動中、同じ銀行の面接を受けた。
私は受かり、彼女は落ちた。
そのとき、もしかして日本人じゃないからなんてことあるのかな・・・と、ちょっと思ったことがあった。
でもすぐに彼女は他の就職先を見つけ、無事に就職した。
その数年後、語学を生かしキャセイパシフィック航空のスチュワーデスになった。
香港で暮らしていたが、数年後に退職しまた日本へ戻って、
今度は建築業界で働き、宅建の資格を取った。
日本語、韓国語、英語が話せ、今は中国語の勉強をしているそうだ。
バイタリティ溢れる女性である。

もしかして私もあの時銀行の面接で落ちていたら、
もっと違う運命が待ち受けていたかも、なんて思うこともある。
銀行へ受かってしまったから、そのまま道を外すことなく型通りの人生を歩んでしまった。
な~んて。
いくらでも選択肢はあったはずなのに、今いる場所に安穏と居座っていた結果が今である。
それでいいこともたくさんあったし、ため息を付く事もたくさんあったけど、
決して後悔はしていないが、もっと他の可能性もあったんじゃないだろうか?って思うことはある。
きっと誰にでもあるんだろうけど。

実は私の夢はハリウッド女優になることだった。
なんちゃって(笑)

私は、「なんちゃって(笑)」と一笑に付して、夢を持つことすらしなかったけど、
世の中にはハリウッド女優を夢見て、その夢を叶えるべくすべてを注いで頑張っている人も大勢いるだろう。
私も、長い人生の中、そうやって夢に夢中になる時期があってもよかったんじゃないだろうか、と、
今となってはそんなこと思ったりもするけど、
それは今の安定した生活という土台の上で思うことであって、
やっぱり私は何も安定のない状態で捨て身になれるほど勇気は無いと思う。

だから、これでいいのである。
けれど、やっぱりもうちょっと冒険してみたかった、と少しだけ思ってしまうのである。

今からでも遅くはないか。
冒険。
まぁ、程度によるよね。
・・・なんてこと言ってるようじゃ、ダメか^^;






2010-07-12 16:12:50 | 映画 & 本

今日、買い物帰りにコンビニにお金を降ろしに行って、
ふと本棚で目に付いた、この本。

“禅”という言葉には、いつもハッと興味を引かれるのだけど、
本はもっぱら図書館で借りる私としては非常に珍しいことに、
つい手にとってパラパラと中身を見たあと、本棚には戻さず思わず衝動買いしてしまった。






こういう本、昔から大好きなの。
この内容を実践しないまでも、読んでるだけで何となく毒が流されていくような気がするから。
すがすがしい気持ちになる。

やっぱさ、すべてとは言わないけど、身の回りのたいていの事は気の持ちよう次第だと思うね。
その日その日、ひいては自分の人生において、気持ちの締める割合ってすごく大きいんだと思う。


わかってはいても、日々の喧騒に紛れてつい気持ちがギスギスしてしまいがちだから、
たまにこういう本を読んで毒抜きするといいかも。







ふぅ~

2010-07-08 23:56:07 | 映画 & 本

たった今、「東京湾景」のドラマの最終回を見終わったところ。

感想は書けたら書くとして…
あの場所に行ってみたくなりました。
素敵な場所だった。


それにしても、どうしてドラマの主人公たちって、
いつもあんなに全速力で走っているんだろうね。

ま、あんなに大音量で主題歌が流れてる中、
のんびり歩いていちゃ、絵にならないよね。






「THIS IS IT」

2010-07-02 14:28:22 | 映画 & 本

昨日は、悩んだ末に「THIS IS IT」のリバイバルを観に行った。

映画に行くからと、朝急いで家事をしていたら、
テレビでマイケルの「キャプテンEO」のニュースを取り上げていた。
ニュースによると、期間限定で14年振りに復活するとか。
映像は昔のままだけど、色んな仕掛けがあるようだ。

そして映画を観に行き、帰って来たら、
なんと本日深夜、マイケルの特別番組が放送されるというではないか。
慌てて録画予約をした。

そんなんで、昨日はマイケル漬けの一日となった。
映画を観に行った日にどうしてこんなにマイケルを目にするんだろう、すごい偶然!と思ったけど、
考えてみれば去年の6月にマイケルが急逝してから、ちょうど一年が経ったんだね。
リバイバルもそういう理由か。
あの衝撃から一年・・・。


映画は、思っていたのと全然違う内容で最初は期待はずれかと思ったけど、
だんだんマイケルの世界に引き込まれていき「Man In The Mirror」では涙が込み上げて来た。

これ、マイケルが行うはずだったライブのリハーサル風景が延々と流される映画なのね。
そうとは知らず、一応映画なんだから、ストーリー仕立てになってると思ってた。
だけど、マイケルの人間性、普段の姿を知るにはとてもいい映像だ。
昔、洋楽狂いだった時代にはよくマイケルも聴いていたし、アルバムも持っていたけど、
マイケルがどういう人物かなんて全然知らなかったんだよねぇ。
子供の頃からショービズ界で生きて来て、莫大な富と栄光を手にしてる人だし、
もう普通の一般人とは感覚や考え方も全然かけ離れてる人だと、漠然とそう思っていた。
リハーサル風景などは、馴染みの深いオーガスタのアーティスト達がCDに付ける特典でよく観ているけど、
世界のマイケルだからといって何も特別なことはなく、ただいいライブを創るため、
お客さんを喜んでもらい感動させるために、時間をかけて凌ぎを削っている真剣な姿が映し出されていた。


それにしてもマイケルはカッコいい!
スタイル抜群だし、あのダンスの切れは後ろで踊っているバックダンサーの誰よりも素晴らしい!
動きのすべてが洗練されていて、どうしてあんな動きが出来るんだろう、同じ人間なのに・・・と、
マイケルの体の動きから目が離せなかった。

ダンスと歌だけでも十分ファンを魅了するパワーがあるんだけど、
マイケルの場合それに加えてやはりあの人間性という要素が大きいのではないか。
マイケルが発するあらゆるものに込められたメッセージ。
それはとてもシンプルで尊いもの。
もっと早くに気付きたかった。
もう映像でしかマイケルに会えないなんて。



マイケルが亡くなってから一年。

まだマイケルが死んだことが信じられない。

だけど、あんなすごい伝説の偉人が、たった一年前までは生きていたってことも、

なんだか信じられない。









「嫌われ松子の一生」

2010-06-29 15:16:36 | 映画 & 本

最近、DVDばかり観ているんですが、
今日は、中谷美紀主演の「嫌われ松子の一生」を観ました。

観終わったとたん、ものすごい脱力感・・・
盛りだくさんな内容、そのあまりに壮絶な展開に、
こっちはあっけに取られるしかなく・・・
いや~、すごい映画だった!


※以下、ネタバレ。



男が何人も現れるんだけど、
あの床屋さんと一緒のシーンでは、明るい未来を私も期待せずにはいられなかった。
でも、この映画、冒頭で松子の遺体が発見されるんですよ。
そこからさかのぼって、松子の一生を追う、という物語になっているのね。
で、その遺体。実は何者かに殺害されたというもんだから、
それが初めから松子の不幸を予言しているようで、物語が一見幸せそうなシーンに差し掛かっても、
どのみち最期は不幸な死に方をするんだよな・・・と、先にそれが分かっちゃってるのが哀しい。

愛情深く、情熱的で、優しくて、松子は本当に魅力的な女性。
父親に対する根強いトラウマが無ければ、もうちょっと穏やかな人生を送れたのではないだろうか。


松子の前に何度男が現れようと、必ず最後は不幸な形で関係が終る。
そしてまた次の男が現れる。
中にはひどいDV男もいて、松子に殴る蹴るの激しい暴行を加える。
その中での松子の言葉。
「ひとりになるよりはいい」
顔が痣だらけになるほどの暴力より、ひとりぼっちになることを松子は恐れた。

あなたはそんなに強い女性なのに・・・
そんなロクでもない男なんかさっさと捨てて、一人で立派に生きていける女性なのに・・・


現在の語り部として、瑛太が松子の甥役で出ている。
この瑛太の演技がとても良かった。
まったく知らない存在だった叔母の松子に対しての気持ちが、
いろんなことが明らかになるにつれて、少しずつ変化していくところ。
表情での演技にとても味があって、やっぱり瑛太は演技が上手いなぁ~と思った。
素朴でリアリティがあるし、あの空気感がほんとに良いのよね。

最近オットが瑛太の出てるDVDばっか観たがるので、
ここんとこ本当に瑛太ばっか観てる気がするけど、
この映画は特に良かったな。


しかし、中谷美紀の体当たりの演技には脱帽です。
意気込みが伝わってくるというか。

女優ってすごいわ。


コメディタッチで、一見おバカ映画のようだけど、
喜劇かと思ったら、救いようのない悲劇だった。
楽しそうで哀しい、軽そうで重い映画。
時間が空いたからと気楽に観始めたら、ドっと疲れが・・・。
でもただ悲劇というだけでないんだよね。
そこんとこ、やっぱ瑛太の存在が大きいような気がする。
松子の一生を甥である瑛太に知ってもらうことで、
どこか救われたような気がするというか。


ちょっと特殊ではあるけどとてもいい映画なので、
機会があったらぜひ観てみてください♪