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~2010

ありがとうございました。

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2008-04-26 01:22:45 | 映画 & 本

今、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観た。

以下、超辛口感想です。




こんなに観ててイライラする映画もめずらしい。
主人公にまったく感情移入できない。
どうしてああいう行動を取るのか、どうしてああいう思考をするのか、
私には理解できない。

そして物語はどんどん悪い方へ向かっていく。
だから余計にムカつく。
他に方法はあるはずなのに。


あの最後の決断を、息子は絶対に喜んでいないと思う。
どうしてそれを母である彼女はわかってやれないんだろう。
周りの人があれだけ説得したのに、まるで聞く耳を持たず。


どうして?・・・って思うけど・・・
結局、彼女にはああすることしか出来なかったんだろう。

私がこんなにイライラして怒りすら覚えるのは、
とにもかくにも彼女に生きて欲しかったからである。
確かに大きな問題を抱えているけれど、それでも。

彼女は一番大切なものを見失っているようにしか見えなかった。
とても残念な気持ちである。
以前、ジョニー・デップの『ブレイブ』を観たときもこんな気分になった。
でもまだあっちの方がマシだった。
あっちはとにかく母親は残るし。
映画の背景もこれとはまるで違うからね。


それにしても、すべては息子への愛ゆえの行動なのだろうけど、
どうも屈折しているというか、私には理解できない愛の形だ。
あれほど愛している息子をひとり残して死のうとしている。
もうじき死ぬというのに、電話もしなければ手紙も書かない。
一体なんの信念なのか、首をかしげてしまう。


それに、映像的にも魅力のある映画とは思えない。
カメラの映し方のせいかな?観ててすごく疲れるし・・・
いきなり始まる歌や踊りも何だかチグハグだ。



たぶんもう二度と観ない。








メメント・モリ

2008-04-22 16:10:05 | 映画 & 本

藤原 新也さんの写真集『メメント・モリ』。

メメント・モリっていうのは「死を想え」という意味らしい。

昔読んだ赤川次郎の小説に中に、この言葉が出て来た。
カタコンベ(地下墓地)とか、このメメント・モリとか、
あまり聞き慣れなれない言葉に、意味も分からず、
それでもなぜか強烈に憶えていた言葉なんだよね。

ペストが蔓延ったヨーロッパ中世末期に使われたラテン語の宗教用語だそうです。



買ったのはもう何年も前だけど、
いまでもたまに本棚から取り出しては眺めている本。

美しい写真も、ギョッとするような写真も、
なにか不思議な感情を沸き起こして、心にそのまま残るのよ。
写真にちょっとしたコメントが付けられているんだけど、
それがまたぐわーっと心に迫ってくる。


一枚の、川岸に横たわる人骨の写真。
それに付けられているコメントがいい。

これを見ると、つくづく今って複雑な世の中になったな・・・と思う。
人の命って、本当はこんなに明快で単純で自然なことなはずなんだ。


今のあべこべ社会は、生も死もそれが本物であればあるだけ、
人々の目の前から連れ去られ、消える・・・って。
世の中には、ニセモノの生死がいっぱいだって。
もっと等身大の実物の生死を感じる意識を高めなくてはいけない・・・って。

そうなのかもしれない。
いま、家族間の悲しく痛たましい事件が後を絶たない。
もしかしたら、藤原さんの言うとおり、等身大の実物の生死を知っていたなら、
こういう事件はもっと減るのかもしれない。
わからないけど・・・・

でも私もそうだ。
生も死も、いまいち実感を伴わずあやふやで、まるで現実感がない。
実物から遠ざかっているからだ。
それでも、この年になって身近な人の死を迎え、少しは意識が変わって来た。
命について、いろいろなことを考える。


意識していないだけで、気付いていないだけで、
身の回りにはいくつもの生と死が潜んでいる。




この本を読み終わった後は、いつも不思議な感覚に陥る。
心がざわめき、やがて落ち着く。







メメント・モリ
藤原 新也
情報センター出版局

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象の背中

2008-04-19 23:56:28 | 映画 & 本

いま、『象の背中』を観た。

まー、泣いた泣いた。
これでもかってくらい。
あちこちに泣かせどころが満載なんだもの。

でもちょっとウソっぽいとこもあったなぁ。
実際はあんなにキレイばかりじゃ済まないよ。
汚い部分はほとんど見せない。
そういう点ではあまり共感は出来なかった。

でも、役所広司の演技は素晴らしかった。
そのおかげで映画全体の深みが増していたと思う。
今井美樹はキレイなんだけど、キレイ過ぎて何だか現実感が無いのよね。
ホスピスのシーンも、あんな素敵なテラスがあったり、
海でランチとかね、誰もがあんな闘病生活が送れるわけじゃないからね。
実際わたしの父親はまったくあれとはかけ離れた状況だったし。



設定が『8月のクリスマス』に似てるんだけど、
観ているうちに全然違うわ~と思った。
『8月のクリスマス』は、あまり泣かせようとしない映画だった。
なんか淡々としてるっていうか。
それでも、まさやんの抑えた演技から滲み出る色んな感情に、
どうしようもなく涙を誘われるんだけど・・・。


でも、この『象の背中』はもう、とことん泣かせよう泣かせようとするのよ。
それが分かるから悔しいんだけど、まんまと泣いてしまう。

絶賛はしないけど、一度は観といてもいいかも。



役所広司の、「死ぬまで生きていたいんだ」 という言葉が胸に響いた。

治療も延命も拒否した主人公の言葉である。










『ホリディ』

2008-03-30 21:09:52 | 映画 & 本

ホリデイ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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観たい映画にリストアップしながら、
時間が無くてなかなか観られなかった映画『ホリディ』。
昨日レンタルしてようやく観た。

具合が悪く頭痛を耐えながらの鑑賞だったけど、
すごく楽しくて観終わったあとは爽快な気分!
主演のキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットが、
それぞれいい味を出していて、とっても素敵なの!
特にキャメロンの演技が面白くて何度も笑っちゃった
サバサバしたキャリアウーマンを演じてるんだけど、
な~んか無性に可愛くてね。

登場人物たちと年齢が近いせいか、この年齢ならではの様々な悩みなど、
すごく共感できることばかり。
だからね、これは30代以降の女性には特にオススメです。
主人公たちが、失恋から立ち直っていく様子を観ていて、
私にもこんなロマンスが訪れないかしら~と夢見てしまう。


映像的にもなかなか♪
二人の女性の住む家がとっても素敵!
それにファッションなんかを観ていても楽しい♪

二人とも憧れの女性だけど、キャメロンを見ていたら、
私も髪をあのくらいに切りたくなっちゃった。


そして、使われてる音楽がまたイイ!
設定はちょうどクリスマス時期なもんで、クリスマスの曲が多いんだけど、
雰囲気があって素敵な曲ばかり。
調べたらサントラも出てるので、ちょっと興味深々。。。
私は昔から気に入った映画のサントラもよく買っているので。


久々にあったかい気持ちになれる映画を観たなぁ
これはこれからも繰り返し観たい映画だわ。





観たい映画

2008-02-13 14:04:17 | 映画 & 本

昔は大の映画オタクで、ハリウッド映画中心に色んな映画を映画館でたくさん観て来たのに、
最近はめっきり映画館に行く回数が減ってしまって淋しいのである。

映画館に映画を見に行く時は、たいてい宇宙物とかアクション物とか、
CGが凝っていたり、映像がキレイな映画を選ぶようにしていて、
ラブコメなんかはほとんどDVDで済ませてしまう。

本当はどの映画も映画館に観に行きたいんだけど。



これから観たい映画


ホリデイ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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↑宣伝の時からずっと観たかったんだけど、
いまだに観れていない





ムーラン・ルージュ アルティメット・エディション

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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↑噂ではすごく面白いらしい。
私が好きそうな感じなので、ぜひ観てみたい




パッション

東宝

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↑いつかは観なくてはいけない映画だと思ってるんだけど・・・
観るタイミングを見計らってるところ。
ヘンな時に見ると、めちゃくちゃ私生活に支障が出そうで><
ショックを引きずりやすい性格なもんで・・・




ダンサー・イン・ザ・ダーク

松竹ホームビデオ

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↑これも『パッション』と同じで、観るタイミングを見計らってるところ。





ビューティフル・マインド ― アワード・エディション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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↑主演のラッセル・クロウとジェニファー・コネリーが大好きなので♪

しかし、ラッセル・クロウを初めて観たのが『グラディエーター』だったので、
あれ以外の映画での彼を見ると、すごい違和感を感じる・・・
そのくらい強烈な役だった。彼はあれでアカデミー主演男優賞を取ったね。
『グラディエーター』なかなか面白いです。長いけど。





最後のレポートを提出したら、まとめて借りて観ようかな♪

そういえば、おとといくらいに夢にジャック・スパロウが出てきた。
あの格好だった(笑)
今やってる新しいジョニーの映画も面白そう♪
ちょっと前に来日してたね、そういえば。
ファンに丁寧にサインしてる姿見てたら、高感度アップ!
ファンは大切にしないとね。