今、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観た。
以下、超辛口感想です。
こんなに観ててイライラする映画もめずらしい。
主人公にまったく感情移入できない。
どうしてああいう行動を取るのか、どうしてああいう思考をするのか、
私には理解できない。
そして物語はどんどん悪い方へ向かっていく。
だから余計にムカつく。
他に方法はあるはずなのに。
あの最後の決断を、息子は絶対に喜んでいないと思う。
どうしてそれを母である彼女はわかってやれないんだろう。
周りの人があれだけ説得したのに、まるで聞く耳を持たず。
どうして?・・・って思うけど・・・
結局、彼女にはああすることしか出来なかったんだろう。
私がこんなにイライラして怒りすら覚えるのは、
とにもかくにも彼女に生きて欲しかったからである。
確かに大きな問題を抱えているけれど、それでも。
彼女は一番大切なものを見失っているようにしか見えなかった。
とても残念な気持ちである。
以前、ジョニー・デップの『ブレイブ』を観たときもこんな気分になった。
でもまだあっちの方がマシだった。
あっちはとにかく母親は残るし。
映画の背景もこれとはまるで違うからね。
それにしても、すべては息子への愛ゆえの行動なのだろうけど、
どうも屈折しているというか、私には理解できない愛の形だ。
あれほど愛している息子をひとり残して死のうとしている。
もうじき死ぬというのに、電話もしなければ手紙も書かない。
一体なんの信念なのか、首をかしげてしまう。
それに、映像的にも魅力のある映画とは思えない。
カメラの映し方のせいかな?観ててすごく疲れるし・・・
いきなり始まる歌や踊りも何だかチグハグだ。
たぶんもう二度と観ない。