My ordinary days

ようこそいらっしゃいました!
ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

森博嗣 「そして二人だけになった」

2009-08-27 12:25:40 | 読書
小学校高学年か中学のときか、アガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」を読んで、放心状態になった記憶があります。
「オリエント急行の謎」「アクロイド殺し」と並ぶクリスティの代表作で三作品ともフェアかアンフェアか、というような議論がでた作品ではなかったかな?

作中のトリックのおもしろさもですが、彼女のミステリは人物の設定や物語の面白さが群を抜いているように思います。ロンドンはじめイギリスの避暑地の様子、殺人事件のおこる邸宅の様子など、まだ子供だった私にガイコクという場所への憧れを植えつけてもくれました。(・・・殺人事件で・・?)
作中人物の恋愛模様などを読むのも楽しく、事件のおこる最中の人々の駆け引きや探偵のまたは探偵役となる人物の描写も、そう、登場人物がみな魅力的だからページを繰るのがやめられなくなるのですね


タイトルからずれまくっていますが。無事?読了。

前半部分はミステリの様相を示していますが、

えぇっ、そんなオチなのぉ??

どんでん返し、まではまぁ、いいでしょう。
またまたどんでん返し。は、どうなんだろう。私の読み方が浅いのかもしれないけれど、なんじゃこりゃ?な終わり方。所々挿入される、インタビューの中から事件のきっかけや発端を探りあてろってこと?

動機はモンダイではなく、その事象その結果、またはその作品全ては作者の述べたいことを表出するためだけに存在しているような、
・・もちろん、小説とは作家が伝えたいこと伝えるためのものでもありましょうが・・・。

申し訳ないことに 私が深読みできるほどのチカラのない読者なため、なにがなんだかさっぱり。せめて主人公をもう少し魅力的に描いていてくれればよかったかな。どこかに感情移入してできれば、楽しめたかもしれないけれど。
難解さをありがたがるような歳でもありませんので、
「あ、それ読んだ。」くらいのカンソウです。


クリスティは好きなのでまたいつかどこかで書きます。