テレビとうさん

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「NFT」 と 「GDP」 ③

2021年12月28日 | ニュース
 「Metaverse;メタバース」は「Meta;高次元」と「Universe;(宇宙)空間」を合わせた造語で「仮想空間」に毛が生えた程度の概念です。

 「Meta」の類語に「Ortho;正規の」「Para;超えた」があり、「オルトバース」は正規の空間を意味し、現実の歪んだ空間ではなく「ユークリッド的な理想空間」です。「パラバース」は、例えば「平行線は交差すると云う非ユークリッド空間」を指します。この中で最も現実空間に近いのは「パラバース(非ユークリッド空間)」であり「パラバース」以外は、単純化された論理上の仮想空間と言え、現実には有り得ないユニバースです。

 つまり、現実空間(Universe)は「Paraverseの極小域」と云う事です。

注)私論です。

 現在は、アナログよりもデジタルの方が優れていると云うイメージが有りますが、実際には「複雑なアナログ」を簡略する為に「デジタル化」しているだけで有り、アナログの劣化コピーをデジタルと呼んでいます。アナログコンピュータが開発されたら、今のデジタルコンピュータは「前近代的な機械」と言われるようになります。

 「メタバース」の覇権を狙ってグローバル企業が熾烈な戦いを繰り広げていますが、現在は世界人民の個人データの収集に力を注いでいる最中です。その内、日本のマイナカードの個人データも収集されると思いますが、私は、スマホ・クレジットカード・マイナカード・ポイントカード・・・等々を保有していないので、データの入手は私の死後になると思います。

 それは兎も角、個人の過去データは比較的入手し易いのですが、現実のリアルデータはアナログ故に簡単ではありません。そこで考え付いたのが安直な「メタバース」です。メタバース内では総てがデジタル化されていて情報収集が簡単なうえに、ハヤリモノ好きな「顧客」は自ら飛び込んで行き、自分とその周辺のデータをさらけ出します。

 今のところは、自分自身のデータを秘匿しても、自分とそのアバターは1対1で関連付けられているので、メタバース内のアバターを確保する事で本人を確定する事が出来ます。実は、この「アバター」は、民主主義国では「国民個人の代替物」に過ぎないのですが、共産主義国の統治者にとっては「人民その者(生身の人間)」です。

 「中共支配地域」では、全人民の個人データを把握していて、誰が何処にいるかを瞬時に確認することが出来ます。当人は、自分のアバターはいないと思っていても、統治者にとっては監視カメラの映像でしか無く「メタバース」の住人として認識します。つまり、共産主義国家は、既に人民が「アバター」であり、「メタバース」が実装されている社会を「共産主義社会」と言っても間違いではありません。ソ連時代の「収容所群島」がその走りです。

 人民をユニークIDで仕分けして、その特性をデジタル化すればアバターは完成します。共産党員の心臓が不調な場合は、適合した「アバター」から取り出して移殖します。つまり、アバターは「ファンギブルトークン(代替性のある有価物)」に過ぎないと言え、違法でなければ「GDP」に含まれます。

 人体には魂が宿ると主張する宗教家に対しては、「アバター」の本体は魂であり倫理的に魂を生かしていると主張すれば、「人体の有効利用」を否定する事はできないと思います。実際に「バチカン」は、中国カトリック教会の司教の任命権が中共に有る事を、実質的に(暫定)合意をしています。

 但し、この時の「魂」は金銭的価値が定かでない「NFT」なので「GDP」には含まれません。

注)異論、諸説あり。

「NFT と GDP ①」
「NFT と GDP ②」



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