漫画家アシスタント物語 1~3章 22年改訂版 

ブログ「漫画家アシスタント物語」の第1章から第3章までをまとめました。 初めての方は、どうぞこちらから!

漫画家アシスタント第1章 その10(縮小版)

2005年05月08日 03時56分20秒 | 漫画家アシスタント
( 上の写真は、東京目白のJ・Aプロのあるマンションの階段です。毎日7階の仕事場まで、階段を
  上がって行きます。)


【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



                       その10..........................'05年 1月28日 04時22分 (公開)


漫画家アシスタント生活は、J先生の所でお世話になる4年前から始まりました。

つまり、1974年(昭和49年)19歳の時から、恥ずかしながら・・・のべ30年も、漫画家のアシスタントを
やってきた事になります。

それで、手に入れたものといえば、小さな夢のカケラがポケットに一つ・・・。

しかし、不思議と後悔の念といったものが、ほとんどありません。 

それはたぶん・・・自分が選んだ好きな道を歩いてきただけだからか・・・ 後悔しても手遅れだから
か・・・・・・

「アシスタント生活に30年という貴重な人生を浪費した・・・・・」と、嘆く事もできますが、絵が好きだ、
という点からすれば、「30年間も好きな事だけやってこれた!」と笑う(?)事もできます。


ところで、第1章の最後に書いておかなければならない事が一つ。

好きな事をやってこれたのは、自分の力や努力などではなく、それを許してくれた人や、助けてく
れた多くの人たちのおかげだったという事・・・・・。

そんな事に、今頃気づいている・・・ 自分のバカさにただ呆れるばかりの今日この頃。


今、あらためてこの30年を見つめなおすために、第2章より、3畳一間、裸電球、万年床、インス
タントラーメン・・・19歳の漫画一本道の第一歩を書かせていただきたいと思います。



                    「漫画家アシスタント 第2章 その1(縮小版)」 へつづく・・・
 
 


   * 参考 *   
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
.............. 私(yes)のアシスタント履歴

1974年昭和49年 さがみゆき先生 主に(少女系)怪奇漫画。単行本1冊分、
        4,5ヶ月のお手伝いでした。 (19歳)
     
1976年昭和51年 かわぐちかいじ先生 この当時、氏は今ほど有名ではなか
        ったのですが・・・・。背景技術をみっちり仕込まれました。(21歳)

1977年昭和52年 村野守美先生 漫画界一の豪傑と言われ、エピソードには
        事欠きません。たった1週間しか、勤まりませんでした。(22歳)

1978年昭和53年 ジョージ秋山先生 当時「浮浪雲」(ビックコミックオリ
        ジナルに連載)が、すごい人気で、渡哲也、桃井かおりの
        主演でTVドラマ化されていました。(23歳) 

‘05年平成17年、現在なお、秋山プロにぶら下り中。 (50歳)

                   
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~           
     ( より詳しい履歴は 「漫画家アシスタント 第1章 その1」 にあります。 )





 
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【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」  「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )



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漫画家アシスタント第1章 その9(縮小版)

2005年05月07日 03時15分00秒 | 漫画家志望
 (上の写真は、私が26年勤めるJ・Aプロのあるマンション入り口です。手前にあるのが我が愛車、
  黒の『メルセテス、ペンシ』です。)
 
 
 【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



                    その9(縮小版)............................'05年 1月20日 02時44分 (公開)


漫画家志望で、夢一杯! 腹も出ていなかったあの頃(20代前半)は・・・。

アシスタントを10年以上もやっている人がこの世の中にいるとは、予想もしなかった・・・。いわんや、
自分が26年もアシスタントをやってる事になろうとは・・・・・。

10年、20年・・・とアシスタントをやれば、漫画家になれるなどという保証はない。・・・いや、それどこ
ろか、事態は逆に深刻になっていくだけだ・・・・


           これ以降のあらすじ ・・・・・・・・・・・・・・

年を取ったアシスタントの将来は・・・40歳を過ぎて再就職は可能か・・・・?


 ★ 漫画家アシスタント物語 血の教訓

   『 誰かのアシスタントになる時は、将来の選択肢が以下の3つだけに
    なる事を銘記せよ。』

         一つ、絶対漫画家になる。
         一つ、死ぬまでアシスタントを貫徹する。
         一つ、アシスタントを辞めて路頭に迷う。



                             「漫画家アシスタント 第1章 その10」 へつづく・・・








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          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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漫画家アシスタント第1章 その8(縮小版)

2005年05月06日 16時07分35秒 | 漫画家アシスタント
(上の写真は、私が26年間通った目白通りにあるお蕎麦屋さんの『T』さんです。)


【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



                    その8(縮小版)..............................'05年 1月13日 03時59分 (公開)


26年間のアシスタント生活で、お世話になったといえば、漫画関係者以外では・・・目白通りの或る
お蕎麦屋さんをあげる事が出来ます・・・・


         これ以降のあらすじ ・・・・・・・・・・・・・・

思い出のお蕎麦屋さんの話。 そして、その後も・・・お蕎麦屋さんとの関係がつづき・・・・・



                              「漫画家アシスタント 第1章 その9」 へつづく・・・








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漫画家アシスタント第1章 その7(縮小版)

2005年05月05日 21時55分21秒 | 漫画家アシスタント
 (上の写真は、私が26年間通った目白通りです。前回の「うなぎ割烹"O"」は、この先にあります。
  《2004年12月撮影》) 


【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



                   その7(縮小版)..............................'05年01月05日 22時30分 (公開)


うなぎ割烹"O"での会食後、私はJ・Aプロでアシスタントの仕事を始めました(ほんの2・3年のつもり
で!)。(1978年昭和53年)

この場合、私は「仕事を始めた」つもりですが、J先生は、「しかたねェから、拾ってやった・・・」つも
りの様で、この矛盾は26年たった現在でも、あまり変わってはいません。


         これ以降のあらすじ ・・・・・・・・・・・・・・

J先生たちと会食したうなぎ割烹Оについての思い・・・そして、自分がちっとも成長していない事へ
の焦燥感・・・・。



                             「漫画家アシスタント 第1章 その8」 へつづく・・・








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          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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漫画家アシスタント第1章 その6(縮小版)

2005年05月04日 20時58分53秒 | 漫画家
  ( この写真は、東京目白通りぞいにあるうなぎ割烹『О』である。《2004年12月撮影》)  


【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



                        その6.............................'04 12月29日 7時15分 (公開)


春の夜。(1978年) 緊張から安堵へ・・・。

「メシでも食うか・・・?」の一言で救われた気分。漫画家J先生のこの言葉で、『何とかなるかも・・・』
と、希望がつながった思いでした。


JR線目白駅から10分ほどの所にある、うなぎ割烹"O"へ。
 
J先生、Y淳二氏(有名なスポーツライター、『○夏の21球』etc・・・惜しい事に若くして亡くなられました)、
そして私の3人。 

高そうなお店で、美味いはずなのに、緊張のため鰻を食ってるんだか、蛇を食ってるんだか分らない
・・・・・。ただ、この時の会話を今でもはっきり覚えています。 

 (26年前のこの時の・・・!)


  J先生とY氏との対話に、私なんぞの入り込む余地は無く、ただ黙っていました。鰻をご馳走に
  なり、アシスタントにも使ってくれそうな(十分スタッフはそろっているのに)感じだった・・・。

  黙っている私に、Y氏が話しかけてくれた・・・(私に気を使って下さっているんだと思っていた・・・)

  Y氏、クールに・・・
  「いつ頃、プロになるんですか?」

  「・・・ア・・・アシスタントを2,3年やってから・・・・・」

  Y氏、表情一つ変えずに・・・
  「2,3年やって、ダメだったら・・・?」

  「また、2,3年アシスタントを・・・・・」

  Y氏、機械の様に・・・
  「それでも、まだダメだったら・・・?」

  くどい質問だなァと、少し不快に・・・
  「また、2,3年・・・・・」

  Y氏、冷淡に・・・
  「それでもダメなら・・・?」

  私に選択の余地は無い
  「ま・・・また、2,3年・・・・・」

  Y氏のクールな顔が怖い・・・
  「それでもダメなら・・・?」

  なぜ、こんな質問をされるのか、訳が分らなくなりながら・・・
  「ま・・・また・・・に・・・2、3・・・年・・・・」私の声が、小さくなって聞き取れない。

  Y氏、ため息をつきながら
  「最近の若い人達って、考えないんですよねェ・・・」



  しばらく間があって・・・
   
  J先生、薄笑いを浮かべながら私の顔を見て・・・。
  「おみ~は、『歩』だなァ・・・」 指で将棋を指すしぐさをしつつ
 
  「・・・・・」 何とも答えようが無い私。

  J先生つづけて曰く 
  「一歩一歩、ノロノロと進んで、敵の餌食になる・・・・・ だが・・・ 相当、努力して、運も良け
   りゃあ『金』に成る!・・・・・・・・・・・・かもなァ。」

  「・・・・・」 何とも答えようが無い私。

  Y氏が、面白そうに入り込んでくる。
  「先生、僕は何でしょうか?」

  J先生、すかさず・・・
  「おみ~は、『銀』だなァ!」

  Y氏、まんざらでもなさそうな顔をしつつ
  「僕は、『香車』じゃないかって思ってたんですが・・・」

  J先生、一つうなずき低い声で  
  「違いますねェ。おみ~は、『香車』じゃねェーよ・・・ オレだよ、オレが『香車』だよ・・・」

  Y氏、力を込めて・・・
  「違いますよぉ・・・先生は、『王将』でしょう!?」(笑い)

  J先生、笑いながら
  「おお・・・? 『王将』は困りますねェ、・・・狙われちゃうからねェ!」(笑い)

  J先生、Y氏、二人笑っている。 私は笑えない。

  私は・・・
  「・・・・・・・・・・・・」 一生懸命 顔を歪めている。



                         「漫画家アシスタント 第1章 その7」 へつづく・・・
 

 ★ 「漫画家アシスタント 第1章 その7」以降は『あらすじ(縮小版)』になります。








【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
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          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」  「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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漫画家アシスタント第1章 その5(縮小版)

2005年05月03日 22時08分28秒 | 漫画家アシスタント
  ( この写真は、J・Aプロにある私の仕事机である。)  


【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】



  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   本来この位置には、幻の『その5【アシスタント物語】開店休業か? 』
   が入るのですが・・・ 省略します。
   内容は、ここまで実名で書いてきた【アシスタント物語】がJ先生の
   ご注意により、実名で公開出来なくなったというものです。

   私の知る限り多くのアシスタント系サイトがその体験談を実名公開出来
   ないでいます。 どうしたらいいのか・・・ 色々な考えを聞き、自分でも
   考え・・・・そして、本文に実名を出さないが読者には分る方法が・・・ 。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  ~~~~~~ ★ 付記 08年、7月 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
   単行本「漫画家アシスタント物語」では、諸先生方のご厚意により、実
   名で掲載されてる方も・・・・・!
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


           その5...............................'04 12月18日 3時37分 (公開)


再度、再々度・・・私は電話をかけるのだが・・・・

J先生( 78年当時、35歳、連載週間誌2・隔週誌2・月刊誌数誌 )には、
その度に断られた。 

最初は、電話で「アシスタントォ・・・? 募集してねェよ!」と、
しかし、こっちだってバイトをやめて背水の陣でいるから、
『はい、そうですか』とはいかない。 

  私「 と・・・とにかく、絵を見ていただくだけでもいいんです!」

と、無理やり面接へ持ち込む。 自信のある原稿を何枚か持って氏の
マンションへ               (写真 「第1章その1」)


1978年(昭和53年・・・古い話で申し訳ない!)3月某日。

ボンヤリとした春の午後・・・・・。 

マンションのドア・・・ ブザーが壊れている・・・ノックした。
アシスタントの一人に案内されて通されたのが氏の個室。

私が座ったソファの向かい、こっちに背を向けて仕事中の様子。
確か、あいさつをしたはずなんだけど、返事は・・・・・ 無い・・・!

物凄く空気が重い! 原稿の仕上がりを待っている編集員が一人。
和やかに話しかけてくれた・・・。

  編集員 「ここは良いよォ、アシスタントになれるといいね! 
       休みは多いし、徹夜は無いし・・・。本当に、ここは楽だよォ」 
 
まだ23歳、緊張でガチガチになっていた私は、ただ黙って聞いていた。
とにかく、何か喋ろうとしていた・・・。

「H雲」(隔週漫画雑誌B・C・O連載、当時の大ヒット作)が仕上がったようだ

  私 「あのぉ・・・ 先生は、結婚してらっしゃるんですか?」

氏は上目ずかいで私を睨み付ける。

  A先生 「おみ~は、『H雲』の何処を見てっだよオオオッ! 
       あれが、結婚してねえ奴に作れる作品かァ? 子供の
       いねェ奴に作れるかァッ?!」 と、怒鳴られた。

ひょっとして、氏の声は小さかったかもしれない、でも落雷に撃たれた
様な衝撃だった・・・。 

しばらく、氏は編集員と何事も無かったように談笑する。そして・・・

  A先生 「おみ~仕事やめちゃって、困ってんだろォ・・・・でも、
       俺だって困るぜェ・・・(苦笑) 机も椅子もみんな使っ
       てっからよォ、おみ~の座るイスはにィ~んだよなァ!」

血の気のうせている私は、ただ耐えるしかなかった。

しかし、最後に・・・「まぁ・・・。また来いや。」 ・・・って、いったい、
ОKなのかNОなのか・・・。とにかく、数日後、アポをとって3度目
の挑戦へ!

夜、やっぱりドアのブザーは壊れている。 
ノックすれども返事は無い・・・・・・・・・・。

『どうしよう・・・この時間に来ると言ってあるのに・・・』 と、その時

ガチャッ ドアが大きく開き、J先生と連れの男性が一人。

「なんだ、おみ~かァ? これから、出掛けるところなんだよ・・・
まあ、縁が無かったって事だな・・・」 
          (私が来る事など眼中にまるで無い・・・?)

茫然としている私を見て、さすがに気の毒に思われたのか・・・

「せっかく来たんだから、メシでも食うか・・・?」



          「漫画家アシスタント 第1章 その6」 へつづく・・・

 







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          「諦めま章 その1」  「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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漫画家アシスタント第1章 その4(縮小版)

2005年05月02日 04時19分15秒 | 漫画背景
【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧ください。】


                       その4................................'04年12月10日5時23分 (公開) 


本題へ入る前に、ごく簡単に「漫画背景」について説明しておきましょう。

この写真は、隔週漫画雑誌「B・C・O」に連載中の「H雲」の 一部です。 描かれている人物とセリ
フは、勿論J先生が描い たもので、それ以外は全て私が描いたものです。

畳、障子、囲炉裏、なべ、人物の服の柄・・・・・。この畳・・・いかがですか? これが、26年間背景
を描き続けた人間の畳です・・・。

昨日は冬山、今日、夏空、そして明日は宿場町・・・・・・。

作品によっては 歌舞伎町のネオン街や高層ビル。メルセデスベンツからママチャリまで・・・

雨に嵐に雪、吹雪! 何でも描きます、描かされます!


26年もアシスタントをやることになるって分っていたら・・・絶対この世界に入ってはいなかった! 
絶対に・・・・・・!

2,3年アシスタントでもやって、それからデビューして漫画家に・・・ そんな甘い考えで、ここのドア
をたたいていた・・・・・・。

薄ボンヤリとした春のある日・・・。



      「漫画家アシスタント 第1章 その5」 へつづく・・・
 

 




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          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
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          「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )






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