漫画家アシスタント物語 1~3章 22年改訂版 

ブログ「漫画家アシスタント物語」の第1章から第3章までをまとめました。 初めての方は、どうぞこちらから!

漫画家アシスタント第1章 その1(縮小版)

2005年04月28日 03時08分34秒 | 漫画家アシスタント
 ( この写真は、J・Aプロがある東京、目白の某マンションである。)  

 【 はじめての方は、「その1」の下にある「yesの履歴書」もあわせてお読み下さい。】



                 その1............................ '04年 11月25日 4時59分 (公開)


このマンションの一室に夢の架け橋・・・ というより・・・夢の廃材置き場がある・・・。 

「J・Aプロ」・・・・・。そこを始めて訪れたのは23歳のときだった・・・・・。

それから26年・・・26年! ベタ塗り、トーン貼り、ホワイト修正・・・苦節26年。もはや、笑うし
かないのか・・・ お笑い人生劇場・・・・・

・・・いや!笑い事ではない。

「来年こそは!」「来年こそは!」で、あっという間に49歳!頭には白髪がのぞきネームを
読むにも老眼鏡をかけ・・・。 

中古の肉体を引きずって、ただ今日を生きる・・・・・。そんな私が語れる、傷だらけの漫画
一本道・・・・・。



                         「漫画家アシスタント 第1章 その2」 へつづく






【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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                        私の履歴書
          
1955年昭和30年東京生まれ 世田谷区立駒沢小学校卒。 14歳より、映画館のキップ切
り、ビル清掃人、冷凍食品の袋づめ、等々、アルバイト(10数種)を体験。1974年昭和49年
19歳より、漫画家アシスタントを始める。 以降 漫画履歴

   1974年昭和49年 さがみゆき先生 主に(少女系)怪奇漫画。単行本1冊分、
           4,5ヶ月のお手伝いでした。(19歳)
     
   1976年昭和51年 かわぐちかいじ先生 この当時の氏は今ほど有名ではありま
           せんでした。背景技術をみっちり仕込まれました。(21歳)

   1977年昭和52年 村野守美先生 漫画界一の豪傑と言われ、エピソードには
           事欠きません。たった1週間しか、勤まりませんでした。(22歳)

   1978年昭和53年 ジョージ秋山先生 当時「浮浪雲」(ビックコミックオリジナル
           に連載)が、すごい人気で、渡哲也、桃井かおりの主演でTVドラ
           マ化されていました。(23歳)

   1984年昭和59年 あと1年で、30歳! 焦っていた。 漫画制作に没頭。出版社め
           ぐりの日々。(29歳)

   1986年昭和61年 ヤングジャンプ新人漫画賞、月例賞にて、奨励賞、努力賞、佳作
           賞、受賞。

   1987年昭和62年 「雨のドモ五郎」が、ヤングジャンプ第16回青年漫画大賞準入選。
           ヤングジャンプに2色指定で掲載。事実上のデビュー作。そして同誌
           へ最初で最後の作品となる。(32歳)    

   1991年平成3年 別冊(!)ヤングジャンプにて、100ページ読み切りの「覇王の船」
           (原作、小林多喜二作「蟹工船」)を発表。(36歳)   

   1992年平成4年  ある精神病院で起きた「暴行、殺人」事件を元にした、書き下ろ
           し単行本「サイコホスピダー」製作開始 (37歳)

   1995年平成7年  タイ王国チェンマイ郊外の山村にて結婚。(39歳)

   1996年平成8年  三一書房より「サイコホスピダー」初版出荷、初版で絶版。(41歳)

   2005年平成17年 現在なお、秋山プロにぶら下がり中。(50歳)

             
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
      ( 注:不確かな記憶によって記されている個所があります事をご容赦下さい ) 



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20 コメント

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漫画「蟹工船」よみたい!! (佐藤三郎)
2005-04-28 13:36:10
小林多喜二の「蟹工船」って、

主人公が名がないばかりか、

群集ーその一人ひとりが主人公という

漫画に描くことが難しい原作だと思うのだけど、

よくやったものだ。



ビックリ

ぜひ読みたい!!
返信する
コメントありがとうございます。 (yes)
2005-04-29 19:04:38
「蟹工船」・・・・・ 漫画のタイトルは「覇王の船」、もう16年も前の作品です。



「蟹工船」は佐藤さんの仰るとおり特定の主人公が居ないので、漫画にする

のに苦労しました。 そのため、主人公そして対立する適役を設定し、内容

を若干変更しました。



発表された雑誌はすでに無く、お見せする事ができませんが・・・・。

手元に残る原稿をインターネットで公開する事も考えています。



その時まで、しばしご猶予を・・・・。



コメント、本当にありがとうございました。



     
返信する
「覇王の船」かぁ なるほど (佐藤三郎)
2005-04-30 08:20:24
小林多喜二については生誕100年・没後70年という大きな節目を迎えてからは話題がひろがっていますが、16年前だと、反応はきびしいものがあったろうと想像できます。



今なら「覇王の電車」かもね。伊丹での電車事故についてのニュースを見ていると、運転手への過酷な労働実態、被害者の痛みなど視野にないかのような応対――なんだか、現代の蟹工船のような気がしてきます。
返信する
佐藤さんのサイト見ました。 (yes)
2005-05-02 05:38:25
     

少しだけですが、佐藤さんのサイトを見させていただきました。



「謝冰心と靖国神社」・・・宝物殿の兵器群のお話、引用文ですが、

具体的で印象に残りました。 私は靖国神社に行った事はない

ですし、行くつもりもありませんが、中がどうなっているか

うかがい知る事ができて「おもしろ」かったです。





16年前には、多喜二全集(一冊にまとめられた本)を読んでいた

のですが、すっかり忘れていました。 そういえば、哀しい庶

民の姿や、虐げられた女性・・・ とっつき難い印象と違う哀愁

のある作品が幾つか記憶に残っています。



ちなみに、16年前の「覇王の船」は、雑誌の人気投票で10位

以下の惨憺たる結果に終わりましたが、中高生には不人気でも

中高年には評判が良かった様です。





また、佐藤さんのサイトで勉強させていただきます。



ありがとうございました。

     

返信する
石森章太郎、元アシより、 (げんない)
2008-04-19 17:30:41
私は、19歳の時に、新聞配達をしながら、
東京で絵の学校へ行く心算が、敢え無く挫折、
故郷へ帰るのでお土産話を聞いて帰るつもりで、
横山光輝大先生の所へ1フアンとして会いに行き会えなくて、
その帰りに偶然にトキワ荘を訪れて、たまたま、石森章太郎に会い、たまたまテレビ小僧の摸倣をしたスケッチブックを持っていて、アシとなり2年間で栄養失調となり、敢え無くマンガ家:アシスタントとも挫折、

早めの挫折があればこそ今がある、
若しあの時にアシにしがみ付いていたならば今の人生はなかったかなと、

今は、年金暮らしだけれども、
ちゃんと年金をもらえる職業について残りの人生を少年時代に夢見た事を趣味として楽しむ事が出来る、

好きな道で成功するのも、地道な努力と継続する勇気、その上での才能、
運と言う物は自分が行動する中に生まれてくる物だと思う、
況してや才能も無い努力もしない、そんな人が一つの仕事に云十年も従事出来るはずが無い、

ただ問題に成るのは、六〇代、七〇代の時に生活基盤が在るかが大問題・・

物事好きだけでは生きてはいけない、し、楽しめない。





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げんないさん、コメントどうもありがとうございました! (yes)
2008-04-20 02:06:58
げんないさん、はじめまして!
 
 >ただ問題に成るのは、六〇代、七〇代の時に生活基盤
 >が在るかが大問題・・
 >物事好きだけでは生きてはいけない、し、楽しめない。
 
まったくその通りだと思います。 もし、私が20歳の時に、
10年、20年と漫画家アシスタントをする運命と分っていた
ら、決して漫画家アシスタントには成らなかったと思いま
す。
 
私は以前、漫画家アシスタントを辞める時は路頭に迷うか
漫画家として独立するか選択肢は少ないと書いた事があり
ます。
 
私が今、こうして吞気にしていられるのも、私の務める仕
事場は完全な会社組織になっていて厚生年金、失業保険、
社会保険と一通りの福利厚生が整っているからだと思いま
す。
 
私は、何度かこの仕事を辞めようと考えた事がありますが、
辞めても行くあてがない・・・だから継続するしかなかっ
た・・・・というのが本音です。
 
げんないさんの書かれている通り、若いといっても早いう
ちに見切りをつけて進路変更する事は大事な事だと思いま
す。
 
私は、漫画家アシスタントをしながら漫画を描いている人
に「師匠」を選べと言いたいですね。
 
本当にアシスタントの将来を心配してくれる「師匠」なら
職場を会社組織にして、アシスタントの福利厚生を考えて
くれると思いますし・・・。(甘いかも・・・)
  
返信する
今はコレクターに (げんない)
2008-04-20 09:19:35
有難う御座います、

今日読ませていただいた第3章に

本当に懐かしい、トキワ荘の窓が
2階の端の窓、
4畳半の部屋が私達アシスタントの
*当時は2人しかいなかった、
部屋であり寝泊りする部屋でも在りました
私たちの部屋の隣が石森先生の部屋で
原稿が出来上がると、薄壁をドンドンと叩く


1ヶ月間は北区の新聞販売所から電車と
バスに揺られてお昼前に到着と言う
毎日を、

1ヵ月後にトキワ荘へ住み込む事に、

では又。
返信する
げんないさん、あそこに住んでおられたのですか! (yes)
2008-04-21 21:11:25
私が、トキワ荘の隣へ越して来た時には、かなり建物が傷んでい
ましたし、有名な先生方の逸話はすでに伝説化していた時代です。
 
私の知るトキワ荘は取り残された様な・・・人気のないボロアパー
トでした・・・(1979年当時)。 
 
しかし、今、げんないさんに隆盛を極めた頃のトキワ荘の思い出を
記していただける事は、本当に嬉しい限りです! 感謝しており
ます!
 
ところで、1970年代前半のJプロ(私はまだいませんでした)では、
キャラクターの描かれた原稿がフスマで仕切られた隣の部屋へ
静かに・・・フスマのすき間からそっと出てきたのだそうです。
 
フスマのすき間からゆらゆら出て来た原稿をアシスタントが・・・
 
 「おっ・・・来た・・・」
 
と、黙って受け取って背景を入れていたそうです・・・・・。
  
返信する
ネットサーフィンでふと立ち寄った同世代に懐かしさを感じました (Keigo)
2009-01-01 00:54:10
私は1956年の生まれで、漫画との関わりは、「二十歳前後に「漫画家になれたらな」と思っていた時代があった者です。18歳から4年間東京の中野に住み美術の専門学校に行きながら、新宿の喫茶店でまじめなバイト暮らしをしていました。どちらかというとマイナーな漫画家の永島慎二・つげ義春・楠勝平といったコムやガロ系統の漫画家の作品に影響を受けていました。8ヶ月以上前の話題にトキワ荘の事を言われていますが1976年前後の賃貸ニュースのようなものに入居者募集が載っていた記憶があります。
返信する
Keigoさん、へ・・・・・・・・・ (yes)
2009-01-01 06:01:37
はじめまして! そして、新年明けましておめでとうございます。
 
私は・・・別に何もおめでたい事はないのですが・・・・正月というも
は、どうもこんな感じで・・・なんかズレている様な焦点の合わな
いまま時間が過ぎて行く・・・毎年同じ過ごし方を過ごしております。
 
永島慎二、つげ義春・・・なつかしい名前・・・憧れと挫折のほろ苦い
思い出・・・・。 私も、「ガロ」や「COM」に深く影響されながら青
年期を送ったものです。Keigoさんのブログ漫画を見ながら、久し
ぶりに当時の雰囲気を味わいました。
 
どうも、ありがとうございまいした!
 
 http://tokicomic.blog59.fc2.com/
 
Keigoさんの漫画作品を読ませていただき・・・ほんの少しだけ気づい
た事ですが・・・・各作品に制作年代、制作メモ、解説・・・そんな(ご
く簡単な)紹介分が付いていれば、より作品を理解する助けになっ
たと思いますが・・・どうでしょうか。
 
ところで、各作品の自然描写が丁寧で緻密、その説得力で作品の質
を高めている感じがします。若いうちにこうした描き方はなかなか
出来るものではないと・・・・・。
 
「幸多かれ」などの作品も味わい深いですが・・・「母子が滝」は、
そのストーリーとクライマックスには引き込まれました!(僭越と
は思いながらも、つい余計な感想を・・・すいません。)
 
では、また・・・これに懲りずに、拙ブログを訪ねてやって下さい!
  
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