緊急事態宣言は、出すべきではない。
その理由は、効果よりも副作用の方が大きいと考えられるからです。
まず効果について。
今までの週末の外出自粛と実質的に違いがない。ただ、知事などには法的根拠が与えられるというメリットがあるくらい。
副作用については、さらに国民の不安を煽り、対象となる都道府県だけでなく、全国的な買い占め、一層の経済的な萎縮など悪影響がでる。
では、どうすべきか?
まず、この新型コロナウイルス対応は、一年以上にわたるものになることを想定し、しっかり国民に説明すべき。
七割ほどの国民が免疫(ワクチンによるものも含む)を獲得するまで、延々とこの対応が続くことをしっかりと想定し国民に説明すべきということです。
そのうえで、短期的には感染者が増えてきているので、重症者のための医療資源を確保するために、軽症者は原則自宅待機にする。
(ようやくこれが始まりました。これは同時に隔離による対応の破綻を意味します)
さらに、重症化しやすい高齢者、基礎疾患をお持ちの皆さんに対して、明確なメッセージを出して、厳格な外出自粛をお願いする。重症患者の増加をなるべく防ぎ、重症者の為の医療資源を守るためです。
そして、妊婦の皆さんに対しては、特に感染防止と不安軽減のための個別のプログラムを早急に準備することです。とくに、緊急事態宣言を出したら、一番悪影響を受ける可能性があるのは、買い物弱者でもある身重の妊婦の皆さんの可能性が高いからです。
しかし、緊急事態宣言は、G.W明けまでの時期で出されることになるでしょう。
緊急事態宣言を求めるからには、効果を説明する必要が生じるからです。より国民生活への悪影響が大きくなろうが、それは、彼らには二の次でしょう。