総合診療医からの健康アドバイス

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長寿集団はよく歩く

2016-10-31 08:43:11 | 養生訓

 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。最近マスコミをにぎわしている「PPAP」のピコ太郎ですが、すごい勢いですね。軽快なリズムと単純な言葉で「ペン、パイナッポー、アッポー、ペン」と歌い、何と、世界一短い曲としてギネスに掲載されるとのこと。始まりはアメリカの人気歌手、ジャスティン・ビーバーのつぶやきでした。しかし、ここまでくるとは当人が一番驚いているのではないでしょうか。では本題へ

 

 

 一年中穏やかな気候に恵まれている沖縄では、厳しい冬はなく、雪は降りません。


 そこで長寿集団はどこにでも歩いて出かけています。


 大宜味の女性長寿者の平均歩行数は平均的な人々に比べ圧倒的に多いことが示されています。



 歩行は脳の健康にもよいことが最新の脳科学で証明されています。


 机に向かって必死に勉強するよりも、街を散策しながらのほうがよいアイデアがひらめきやすいといわれています。


 かつて英国でニュートンが歩いているときに木から落ちるリンゴを見て重力の存在をひらめいたというエピソードもありましたね。


 運動生理学分野で著名なハーバード大学のジェームス・バトラー先生は、時間があればボストンの街を歩きながら、アイデアが自然に湧き出てくるのを待っているとのことです。



 ただし、なんでもやりすぎはいけません。


 歩行運動のみ行っていると、膝の半月板や関節軟骨、靭帯に過度な負担が集中しすぎることになります。


 膝を壊して車椅子生活になるリスクも出てきますので要注意です。


 このような加齢や生活習慣が原因の運動器の障害によって要介護になるリスクが高まる状態をロコモティブ症候群と呼びます。


 せっかくの楽しい歩行です。


 ギリシャ哲学者のアリストテレスが言ったように「なにごとも中庸がよい」ですね。

 

 

沖縄の夏

 

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