ばあば

この世に生を受け、早いもので２年半の千陽。
その間、川口のばあばに買ってもらった物は、
おもちゃに洋服と数知れず。
いつの間にか、どの部屋も千陽御殿？化している。
千陽の大スポンサーのばあばに対して恩知らずの千陽。

今日実家に遊びに行った時の事。
何をするのも、「じいじ～」と甘い声で寄って行く千陽。
「ばあばが遊んであげるよ」と言っても、
「じいじと遊ぶの」と拒否。
またいで足でこぐ、室内用の車に乗りたいと言い出した千陽。
その車は２階の部屋に。

千陽「じいじ、２階に取りに行こうよ～」

ばあば「ばあばと一緒に行こうかぁ？」

千陽「じいじと行くの～！」

じいじ「じいじは何処にあるか知らないから、ばあばと行っておいで。」

千陽「・・・・・」
　　「ばあば行こう」（ぼそっと）

自分の思い通りになる時は近づき、
そうで無い時は距離を置く。
ん～なんとも現金な奴だ。千陽は。

ばあばに寄って行かない代わりに、じいじは大変。
「じいじ遊ぼうよ～」「じいじ絵本読んで～」と付きまとう。
ちょっとしたじいじストーカーだ。

そんなじいじも、後半は千陽の相手に疲れた模様。
スッーと千陽の前から姿を消し隣の部屋でテレビを見ていた。
でもじいじが居ないに気付いた千陽は、
「じいじが居な～い」と探し周り、
見つかったじいじは、またもや千陽の餌食に・・・・。

千陽のばあばに対する態度も、きっと照れ隠しだろう。
でもちょっと照れてる時間長いなぁ～。
２年半はさすがに長すぎるよ。千陽
もうそろそろ、
「ばあば大好き！！」
と言っておくれ。
大事なスポンサーなんだから。