モンゴルのいろいろ by нэг モンゴル人

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頭山

2008-02-04 18:11:01 | 日本人とモンゴル人
 「頭山」というこのユニークなアニメをみました。映像も話題性もすごい!
見たのは去年の12月ですが、その時の感想が書きたくて、今更ですが、うずうず…
 

     「頭山」

けちな男がさくらんぼを種ごと食べてしまったために頭の上に桜の木が生え、美しく咲いて、そこに人々が花見に集まって、飲んだくれ、騒ぎに騒いで、ごみを散らす。そのうるささにうんざりした男が桜の木を抜いてしまうと、大きな穴が残り、そこに雨水がたまり池ができて、そこにまた釣り人がたかるようになり、これに耐え切れず男は自分の頭にできた池に身を投げて死んでしまう。
なんとも不思議な話。

改めて調べたところ、古典落語ということに驚かされました。
まず、落語にもこんなシュールな話があるのかと。
そして、昔の話なのに、今の「エコ」と叫ばれている「今」の問題がリアルに描かれていること。私はそう感じた。
 今まさにヒートアップしている「エコ」。もちろん、地球を、荒らした本人ー人間が守らなくてはならない。色々な素晴らしい工夫が確かにいい未来を作るのではないかと期待もします。しかし、たまに行き過ぎるような感じもしなくはない

 「もったいない」の精神を蘇らせるべきだと言って、リサイクルをしたりする。しかし、この間の「古紙事件」のように、リサイクルされてない紙を使ったとしてそれを全部撤収しましたね。撤収するほうが「もったいない」と思いますが。人の体に害を与えるものだったら撤収して当然だが、紙は悪くないし、撤収している労力と費用があるのならもっと他のものに使えたのでは、と思うのです。
 
 スーパーに行くとレジ袋を使わないとポイントがたまる制度があります。ポイントを押すカードが「もったいない」。作る費用から材料の紙… 使い終わったらまたリサイクル費用…

 そう思っていると、「エコ」なんて言ってまっしぐらに走っているけど、そのエコにいつか躓いて転ぶんじゃないかなって思うのです、男が自分の頭の池に身を投げたように。

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2 コメント

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なんと かわいそうな人だね (バデマ)
2008-02-10 15:43:28
ヤンジガさんはよくこの人の不幸な人生を現代の社会と関連させて説明できたんですね。おっしゃったとおりに現在の人はこの物語に書かれた男のように、社会に受け入れられたようだがまた受け入れられがたくなっているようである。あくまでも余計なことをしてしまったこの人、なんだかかわいそう。また本当はこの人悩みの本来の原因を探していないような気もしてきます。例に挙げられたような現代のマスコミ界の行動に本当に似ているかも。
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昔と現代 (yanzaga)
2008-02-10 23:35:43
バデマさん、コメントをありがとう。
考えてみたら、昔の話が現代に生きている理由は、昔も現代も人間は変わらないということなのかなと思いました。
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